アルゴリズム特論III(確率的手法)
アルゴリズム特論III(確率的手法)
確率的手法の基礎を学習する.数学の典型的なテーマに,数学的対象物の存在性(○○○数は無限に存在するか,など)を示すことがある.確率的手法は,特に,組合せ的な特徴の存在性を示すための(非構成的)手法である.この手法は,組合せ論をはじめ,理論計算機科学や統計物理の分野で,重要かつ強力な手法の一つとして用いられてきた.本講義では,組合せ論での代表的な適用事例と,計算量理論への応用例を学習する.
講義スケジュール
導入(確率的手法とは --- ラムゼー数を例に ---)
確率の基礎1(確率・確率空間,ユニオンバウンド)
確率の基礎2(チェビシェフの不等式,チェルノフバウンド)
確率的手法1(ハイパーグラフの2彩色(上界))
確率的手法2(ハイパーグラフの2彩色(下界))
確率的手法3(独立頂点集合(Turan の定理))
確率的手法4(ランダムグラフ(クリーク数))
確率的手法5(ランダムグラフ(彩色数))
回路計算量への応用1(回路計算量とは)
回路計算量への応用2(switching lemma)
回路計算量への応用3(回路計算量下界)
劣線形アルゴリズムへの応用1(劣線形アルゴリズムとは)
劣線形アルゴリズムへの応用2(regularity lemma)
劣線形アルゴリズムへの応用3(質問計算量上界)
Last Update: 02/April/2025