ここ登米市東和町米川地区は、縄文時代の遺跡も発見されている、長い歴史を持つ自然豊かな里山です。
ユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」に登録された火伏行事「米川の水かぶり」、江戸時代のキリシタン殉教の史跡「三経塚」、ゲンジボタルの集団棲息地・鱒淵川などが有名で、メディアで取り上げられることもしばしばあります。
また、2011年の東日本大震災時には、内陸で被害が少なかったことから、災害支援の拠点となりました。
までな舎は、2011~2014年まで災害ボランティアや復興支援NPOスタッフとして、2016~2019年までは米川地区の地域おこし協力隊として活動したご縁から、現在は地元有志でつくる「米川ガイドの会」の事務局を担当し、地域情報の発信に努めています。
米川ガイドの会
設 立:2019年4月
会員数:18名(2024年現在)
おもな活動:
・「米川の水かぶり」(2月)や「綱木之里大名行列(四社大祭)」(9月)などの伝統行事におけるガイド活動
・キリシタンの歴史ガイド(三経塚、カトリック米川教会、後藤寿庵碑など)
・小町塚・平沢古碑周辺の環境整備
・歴史勉強会などにおける講師派遣
2018年にユネスコ無形文化遺産に登録された火伏の奇祭。毎年2月初午の日に、藁装束をまとった米川五日町の男衆が町の家々に水をかけて火伏を祈願します。詳細は、代々行事を取り仕切ってきた「宿」の菅原さんによる「水かぶり宿ブログ」でご確認ください。
江戸時代、森林資源が豊かだったこの地域では製鉄が盛んに行われていました。その作業に従事する労働者の間に当時禁教とされたキリスト教が広まり(あるいは各地のキリシタンたちがここへ逃れてきて)、享保年間に約120名の殉教者が出たと伝えられています。
2019年の台風豪雨で被害を受け、ホタルの数は大幅に減少してしまいました。それでも毎年静かな里山に飛び交う光を楽しみに、大勢の方がお見えになります。6月末~7月初めの2週間くらいが見頃です。国指定天然記念物。