tactics1 の正解は、
「ビショップ♝ で、h2 のポーンをとる」
です。
なんで、これが正解なんでしょう、か?
それは、
次の手で a8 にある ルーク♖ をとるねらい
があるんですね。
もし、白の ビショップ♗ がf6の 黒ナイト♞ をとっても
黒ビショップ♝ がf6に もどってきて取り返せるから 大丈夫
というわけです。
ここでポイントなのが、
ビショップb2 と動かしても
黒ビショップ♝は、f6ナイト♞を守れる
ななめの筋からずれていない ということ。
e5 から避けつつ、
f6 を守りつつ、
b2 をうばい取る、
この3つを同時に行っている すばらしい一手
というわけですね。
tactics2の問題は、同じ局面で
やってはいけない手(悪手)はなんでしょう
でした。
tactics2 のこたえ(悪い例)は、いろいろありますが、たとえば
f6のナイト♞ を先に逃がしてしまう
とか、
「e5のビショップ♝ をほったらかしにしてしまうこと」
です。
e5ビショップ♝は、いま e1のルーク♖ に攻撃されていますが、
どの味方からも守られていません。
ですので、
このビショップを♝守るか、逃がすか、はたまた攻撃させるか、
なんらかの対応をしないといけない場面なのです。
(それが1の正解)
f6のナイト♞は、
白のクイーン♕とビショップ♗ に攻撃されていますが、
黒も、e5のビショップ♝ と g7のポーン♙ でこのナイトを守っています
つまり、2対2
なので、
ひとまず落ち着いて、他にやるべきことがあればそっちを先にやってOK、
ということになります。
ちなみに、、、
もし 黒ビショップが b2ポーン♙ をとった後、
白ビショップ♗が f6のナイト♞をとり、
( 黒ビショップ♝が f6を取り返さず! )
黒がルーク♜をe8 にもってきたら
どうなるか、
こんどは白の判断が試されます。
もし白ビショップ♗が うかつにb2ビショップ♝を取ってしまうと、
ルーク♜e1 として、チェックメイト!!
一気にゲーム終了 となってしまう
こんな手がひそんでいるんですね。
問題の局面からわずか3手です。
実際にご自分でも駒を動かして どんな流れになるのか
確かめてみてください。
ほかにも、どんな手があるか
もっといい可能性はあるか
いろいろと試してみてくださいね。
執筆は、
みささチェス将棋サークルの Masa でした。