概要 本研究会は、玉川大学の協力の元、オンサイトとオンラインのハイブリッド開催で、2023年2月24日(金)13:00ー25日(土)14:30の2日間の予定で開催します。本研究会では、前回の会の流れを引き継ぎ、遺伝子導入技術による脳活動操作や多点電極記録と活動解析をトピックとする一方、今回はアンケートでの希望も踏まえ、操作を見越した新たな行動測定技術と、脳の大規模データの解析技術のセッションを設けました。
今回は久しぶりのオンサイトでの交流促進を目的に、ポスターを含む交流の場を提供していきたいと考えています。 ワイワイと沢山話して、研究のアイディアなど刺激が得られる会にしたいと考えています。ポスター大募集です!!!
登録を締め切りました。登録いただいた皆様へは、メールにてご連絡致しました。ご不明な点がありましたら、ZULIPもしくはメールで山田までお問い合わせ下さい。
本年度は、下記のトピックのセッションを企画しています。
1)遺伝子導入技術を利用した脳活動計測操作
2)霊長類行動解析 ~自由行動測定や自律神経系生理反応測定~
3)Neural population dynamics解析
4)多点電極記録と活動解析
演者の方には、これから新しく技術を導入しようとしている研究者やこれまで挑戦してみたけど上手く行かずに苦労している研究者を想定して、「うまくいくコツ」「うまくいかない点」など、実践的な話しを中心に講演をお願いしています。これらの技術を用いた先生方の最新の成果の共有とあわせて、今直面している問題や今後の課題などを、皆様とディスカッションしたいと考えています。
予定プログラム
2月24日(金) 13:00—18:30
・13:00 開会挨拶 南本敬史 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)
セッション1:遺伝子導入技術を利用した脳活動計測操作
座長:鯉田孝和 (豊橋技術科学大学)
・13:10 雨森賢一 (京都大学)
「霊長類腹側線条体–腹側淡蒼球の経路選択的抑制による接近回避葛藤時の意欲の変化 」
・13:30 禰占雅史 (筑波大学)
「光遺伝学によるサル中脳ドーパミンニューロン―腹側線条体神経路の活動操作 」
・13:50 網田英敏 (京都大学)
「ドーパミン蛍光イメージング技術の霊長類脳への適用 」
・14:10 オープンディスカッション
・14:30 コーヒーブレイク
セッション2:霊長類行動解析 ~自由行動測定や自律神経系生理反応測定~
座長:井上謙一 (京都大学)
・14:50 安田正治 (関西医科大学)
「サル結合腕膀核における情動の神経表現 」
・15:10 國松淳 (筑波大学)
「呼吸から認知機能の神経基盤を解明するために 」
・15:30 松本惇平 (富山大学)
「3Dマーカーレスモーションキャプチャーを用いたサルの社会行動の評価 」
・15:50 三村喬生 (量子科学技術研究機構)
「機械学習を用いた霊長類の行動記述 –自然非言語処理への挑戦– 」
・16:10 オープンディスカッション
ポスターセッション
・16:30 ポスターフラッシュトーク(オンライン有り)
・17:00 ポスター発表(オンサイトのみ)
2月25日(土) 9:30—14:30
セッション3:Neural population dynamics解析
座長:山田洋 (筑波大学)
・9:30 武井 智彦 (玉川大学)
「Neural population dynamics解析ことはじめ 」(概説)
・10:00 岡澤 剛起 (神経科学研究所(上海))
「Neural geometry 解析は脳メカニズムの何を明らかにするのか 」
・10:20 廣川 純也 (同志社大学)
「げっ歯類大脳皮質における神経細胞集団ダイナミクス的解析の実際 」
・10:40 オープンディスカッション
ポスターセッション
・11:00 ポスター発表(オンサイトのみ)
・12:00 昼食休憩
セッション4:多点電極記録と活動解析
座長:足立雄哉 (新潟大学)
・13:00 則武厚 (生理学研究所)
「マカクザル皮質―皮質下の選択的神経路遮断実験における多点電極を用いた神経活動記録と解析の実際 」
・13:20 上田壮志 (筑波大学)
「カルシウムイメージングと機械学習による脳状態依存的に遷移する皮質機能的ネットワークの定量化 」
・13:40 山口玲欧奈 (京都大学)
「皮質脳波電極を用いた脳活動計測とネットワーク解析について 」
・14:00 オープンディスカッション
14:20 閉会挨拶 井上謙一 (京都大学)
皆様のご参加をお待ちしております。
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サル脳新技術研究会
発起人 南本敬史(量子科学技術研究開発機構)・井上謙一(京都大学)
第4回世話人 山田洋(筑波大学)・武井智彦(玉川大学)
共催 文部科学省共同利用・共同研究拠点 「社会神経科学研究拠点」
学術変革領域「行動変容生物学」
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登録期間:2023年12月22日(木)―2023年2月17日(金)
研究が始まったばかりの学生さんも、気軽にポスターで発表経験を積んで下さい。ポスター内容はセッションと関係なく募集しております。
(参加費は無料です。会場の人数制限のため、上限に達した際にオンサイトの募集を締め切ります。また、お申し込み頂いた場合にも、人数を超過した際にはお受けすることができない場合があります。)
開催場所
「玉川大学 Human Brain Science Hall (HBSH)」
https://www.tamagawa.jp/campus/map/
キャンパスマップ64番
研究会での限られた時間では扱えない話題などについて、オンライン上で情報共有・質問・議論を促進する目的で、オープンソースチャットZulip (サル脳新技術)を立ち上げました。みなさまにはzulipにご参加、ご活用いただけますようご案内させていただきます。
利用申込はこちら
https://forms.gle/ir6mbL45jZ95t8Hu7
筑波大学 医学医療系
山田 洋
E-mail: h-yamada[at]md.tsukuba.ac.jp