携帯FC 作成マニュアル

※本品を使用し生じた火災・感電・火傷・ケガ・故障など、いかなる損害・被害が生じても当方は一切の責任を負いませんのでご了承ください

ケースは3Dプリント品の為、製品にばらつきがあります。また、PLAという素材を使っており50℃程度で変形しますので、ストーブの前や炎天下の車の中など高温になる場所には置かないでください。

また、ケースはこちらである程度加工しており瞬間接着剤やヤスリの跡等がありますが、補強やボタンがスムーズに押せるようにするためですのでご了承ください。

 

封入パーツの確認

パーツがすべてそろっているか確認してください。

足りない部品があった場合はご連絡ください。

ケース類

本体ケース

裏蓋

液晶留め x2

スペーサ大

スペーサ中

スペーサ小

筒型スペーサ(長い)x2

筒型スペーサ(短いx2

シール x4  金

      白

      黒

      赤

※ケースのカラーは複数色あります。ここでは黒を紹介しています。

電子パーツ

抵抗 x5      130Ω(茶橙茶金)

          15Ω(茶緑黒金)

          5.6kΩ(緑青赤金)

          3.3kΩ(橙橙赤金)

          56Ω(緑青黒金)

チップ抵抗 x8

電解コンデンサ x3  10μF(時期により長さが違います

                           470μF

                           1000μF

コンデンサ x2        0.1μF(104)

                           0.01μF(103)

ピンヘッダ2列長い

ピンヘッダ1列短い x2

ピンソケット x2

パーツ類

タクトスイッチ x2

タクトスイッチ縦

USB-C

ジャック

ボリューム

スイッチ

スピーカ

アンプ基板

ネジ

基板ネジ長い x2

基板、モニタネジ短い x6

裏蓋、コントローラのネジ x12

基板

コントローラ基板

インターフェイス基板

用意する物

前期型ファミコン本体

カセットの差込口が鉄板で覆われていない物になります。

手前のシールにFFマークが無い物も基本的には前期型ですが、修理等で基板が入れ替わっている事があるので注意しましょう。

四角ボタンの物はボタンが流用出来ないのでNGです。

後期型やAVファミコンは基板の大きさが違うので対応しません。

基本的にはHVC-CPU-07と書かれている基板が対象になります。

リチウムポリマーバッテリーと5Vが出力できる制御基板(もしくはモバイルバッテリー

バッテリーのスペースは縦85mmx横53mmx高さ8.5mmなので、そこに収まる物を選んでください。

消費電力は1A程度ですが、特殊なカセットなどもあるので余裕を持って2A程度の出力が出来た方が無難です。

リチウムポリマーバッテリーと制御基板を使う場合は2つを合わせた大きさを考慮してください。

モバイルバッテリーは充電、出力の端子から何らかの方法で配線をする必要があり、分解や改造が必要になるので難易度は若干高めになると思います。


内蔵バッテリーが不要の場合は、無くてもOKです(USB-Cからの給電となります)。

バッテリーは本体の重さの大半を占めるので、重量を気にする場合は容量と重量のバランスに気を付けてください。

付属のUSB-C端子は5VとGNDしか接続されていないので、PD充電のような事は出来ないので注意してください。

インジケータのLEDを見る穴は開いていないので、必要なら各自開けてください。


リチウムポリマーバッテリーと制御基板の例

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08M3SFWNJ

https://www.amazon.co.jp/dp/B09DPRZC6M

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09DPNQ87H


モバイルバッテリーの例

https://item.rakuten.co.jp/gekiyasukan/g-398/


ここでの説明ではバッテリーは上記のうちの524558を使用しています。

電池はザックリとした目安で1000mAhで1時間程度持つようです。

車載用3.5インチモニター(もしくは3.5インチ液晶パネルとビデオ入力のある液晶制御基板と1mmのアクリル板)

液晶パネルの外枠のサイズは縦63.5mmx横77mmx高さ3mmで設計しています。

制御基板は縦35mmx横45mmx高さ6mmに収まるような物を選んでください。

液晶パネルは製品によってある程度の誤差があるようですが0.5mm程度の誤差であればケースを削ったりして対処できます。

この手のモニターは大抵12Vで動作するようになっているので、5Vで動作させるようにする改造が必要になります。

こちらの説明で使った物は、後ろから見て右側に画面調整用のボタンが付いている物になります。

調整ボタンが無い物や、左側に付いている物もあります。

また、右側にボタンが付いている物だからといって、すべて同じ基板が入っているとは限らないので注意してください。


https://www.amazon.co.jp/dp/B07PFMJ6Z6

制御基板についてはどのような物が入っているかわかりませんが似たような物が入っています。


制御基板は大き目な物もあるので注意が必要です。

制御基板が上記サイズより大きい場合はバッテリーの位置と制御基板の位置を入れ替える事で対処できます。

その場合はバッテリーは小さい物を選ぶ必要があります。

液晶パネルと制御基板をバラで買う場合は液晶保護に使う透明なアクリル板が必要になります。


液晶パネルはいわゆるLQ035NC111かその互換品という事になります。

制御基板はAV入力があり5Vで動作する物が必須となります。

線材

ファミコンのコントローラーや電源スイッチの物を流用する事も可能ですがかなり扱いづらいので準備出来る人は普通の使いやすい線材をを準備した方が無難です。

電源系は5V2A程度が流せる物、信号系は適当な物でOKです。

テープ類

カプトンテープ、ビニールテープ等の絶縁テープ

両面テープ

必要な道具

必須

半田ゴテ

半田

半田を除去する物(半田吸い取り機、半田吸い取り線等)

ドライバー

ニッパー

カッター

あったほうが無難な物

瞬間接着剤

紙ヤスリ

ピンセット

ノコギリ

ケースを塗装や改良する場合

細いドリル(ピンバイス)

パテ

塗料

マスキングテープ

等々

作成手順

ファミコン基板を修正します

RF基板を外す

RF基板は使用しないので本体側のフラットケーブルを外します。

外しづらい場合はニッパーで切ってから1本1本抜いていくとやりやすいです。

抵抗を差し替えます

R6  2.2KΩ を 付属の130Ω(茶橙茶金) に交換。

R12 220Ω を 付属の15Ω(茶緑黒金) に交換。

不要なパーツを外します

リセットスイッチ、エキスパンドコネクタ、コントローラ端子を外します。

これらは使用しません。

エキスパンドコネクタはピンが太くかなり外しづらいですが、丁寧に半田を吸い取ると外せると思います。

電源部分をショートさせます

RF基板を外すと4番ピンに電源が来なくなるので、2、3、4を抵抗の余った足などを使い、ショート(接続する事)させます。

2、3は初めから繋がっているので、2、3を4に繋げる感じです。

これを行わないと一部のカセットが動かない場合があります。

基板表面の高さを5mm以内、裏面を2mm以内にします

基本的にはCPU(2A03)より低くするのを目指しますが多少高くても問題ありません。CPUの高さは約4mmです。

基板によってはPPU(2C02)に放熱用の板がついている場合がありますが、そのままで問題ありません。


オシレータを寝かせます。

2か所の電解コンデンサを寝かせます。

足が短い場合は抵抗の余った足などで延長してください。


コンデンサが基板からはみ出ている場合は反対側に折り曲げたり足を短くして取り付けなおしたりしてください。

上部にあるコンデンサは高さ2mmかつ基板からはみ出ないようにしてください。

オシレータの上のコンデンサは抵抗側に折るとインターフェイス基板の電解コンデンサがぶつかるので、うまく逃がしてください。

裏面の足を切って2mm以内に収めます。

ファミコン基板のサイドの凹凸が邪魔になる場合があるのでニッパーやヤスリで削ってください。

スロットの左右を短くする

スロットの左右を段差になっている所に沿ってノコギリで切り落とします。

ノコギリが無い場合は半田ゴテで溶かしたりカッターで少しずつ切ったりしてください。

コントローラー基板の作成

必要なパーツを取り外す

ファミコンの1プレイヤーコントローラーを分解しボタンのゴム、十字ボタン、ABボタンを取り出します。

基板からICを外します。

コントローラ基板を作る

チップ抵抗を半田付けします。

まず片側に半田を盛ります。ピンセットで抵抗の場所を決めて、半田を溶かして固定します。

上からピンセットで抑えて同じ半田を溶かし基板に密着させます。

その後反対側を半田付けします。

8か所あります。

※テスト用の基板を使っているのでパターンが銀色ですが、製品版は金メッキになっています。

コントローラーから外したICを取り付けます。

向きに注意してください。

スタート、セレクトボタン用のタクトスイッチを取り付けます。

基板から浮かないように注意します。

ピンヘッダを取り付けます。

ピンが長い物を使用します(短い物を使わないように注意!)。

長い側」を「裏面」から基板に刺します(間違えないように注意!)。

長く半田を当てていると、ピンヘッダが溶けたりピンがずれたりするので手早く行ってください。

ピンがずれてしまったら、黒い部分から4mm出すようにしてください。

長すぎると蓋が閉まらなくなります。短すぎると、音や操作性に問題が出ます。

ボタンとICの足をニッパーで出来る限り短くします。

パーツ側に飛び出しているピンヘッダの足は特に邪魔にならないのでそのままで問題ないです。

裏面のピンヘッダはインターフェイス基板に接続される部分なので間違えて切らないようにしてください。


※操作感を向上させたい場合は、この段階で一度ケースに組み込みます。詳しくはここをご覧ください。

インターフェイス基板を作る

パーツを半田付けする

基本的には背の低いパーツから取り付けていきますが、やりやすい順番で問題ないです。

背の高い部品は斜めになりやすいので基板から浮かないように注意してください。


ボリュームを付けます。


USB-C端子を付けます。


抵抗を付けます。

56Ω(緑青黒金)

5.6kΩ(緑青赤金)

3.3kΩ(橙橙赤金)

ピンソケットを付けます。

片面がヤスリで削って薄くなっているので、薄い面同士をくっつけるように挿してください。

削っていない面を合わせると、基板に刺さりません。

もしも基板に刺さらない場合は更にヤスリで削って調整してください。

アンプ基板を付けます。

短いピンヘッダを使用します。

写真のように取り付けてください。

微妙にピンヘッダと干渉する場合はヤスリやカッターで削ってください。

電源スイッチを付けます。

ヘッドホン端子を付けます。

リセット用の縦のタクトスイッチを付けます。


音源用の電解コンデンサ(10μF)を付けます。

極性があるので注意してください。

短い物(5mm)が入っていた場合はそのまま立てて取り付けてください。

長い物(10mm)が入っていた場合は倒して取り付けてください。立てて取り付けると蓋が閉まらなくなるので注意。

倒し方については配線方法や取り付けるバッテリーや液晶制御基板の大きさを加味して都合のいい方向に倒してください。

ビデオ用の電解コンデンサ(470μF)を付けます。

基板の凹みに合わせて寝かせて取り付けてください。

極性があるので注意してください。

電源用のコンデンサ類(1000μF、0.1μF、0.01μF)を付けます。

1000μFの物は基板の凹みに合わせ基板と隙間が出来ないよう寝かせて取り付けてください。

極性があるので注意してください。

0.1μF、0.01μFの物は極性はありません。

これら3つのコンデンサは電源が安定していれば無くても何とかなるので、スペースを確保したい場合は取り付けなくてもOKです。

テスト的に起動させるためにCHRAGE_5Vと5Vの端子を適当な線でジャンパしておきます。

バッテリーを内蔵しない場合はこのジャンパはそのままにするのでしっかりつけておきます。


この時点でバッテリーを付けてしまう事も出来ますがショート等の可能性が高くなるのでお勧めできません。


足を短くする

裏側の飛び出た足をニッパーで出来る限り短くします。

モニターの準備

※ここでは車載用のモニターを分解して使用する手順を紹介します。

分解します

液晶を保護する透明板はあとで使用するので、ケースから丁寧にはがし両面テープを除去しておいてください。


ケーブル類を取り外します。

フラットケーブルはコネクタの黒い部分を下げると外せます。

フラットケーブルはもろいので注意して扱ってください。

液晶パネルと基板が両面テープで付いている場合はスクレイパーやマイナスドライバーなどで少しずつ剥がしていってください。

一気に剥がそうとすると基板や液晶パネルが破損する事があります。

両面テープをはがす時にフラットケーブルに傷をつけないように十分注意してください。

フラットケーブルに両面テープが付いている場合、大きな問題が無さそうならそのままにした方が無難です。

5V化する

制御基板の種類にもよりますが、基本的に12Vで動作するようになっているので5Vで動くように改造します。

下記のサイトはゲームボーイゼロというゲームボーイのケースにラズベリーパイゼロを搭載する改造の仕方を説明していますが、モニターを5V化する説明も載っているので参考にしてください。

https://www.sudomod.com/wiki/index.php/GBZ_Screen


この基板の場合はICとコイルを取り除くと5V化できます。

パターンが細かいので、関係ないチップ抵抗を外してしまったり、パターンを剥離する事の無いよう慎重に作業をしてください。


改造後、可能であれば5Vの電源と適当なビデオ信号を繋げて正しく映るかチェックしてください。

起動チェック

モニタ基板とコントローラ基板を接続

モニタ基板の5V、GND、ビデオを線材を使ってコントローラー基板の出っ張っている部分の端子に接続します。

最終的には写真のような配置になるので、丁度いい感じの長さに配線してください。

5V、GNDは多少太めの線を使ってください。ファミコンの電源スイッチで使われている線でも良いですが、取り回しが良くないのでお勧めしません。

S+、S-はスピーカ用なのでまだここでは接続しません。

インターフェイス基板とファミコン基板を接続

ファミコンの基板からVCC、GND、ビデオ、サウンド、リセットを線材を使ってインターフェイス基板の左側に接続します。

信号を取る所はどこでも良いのですが、VCC、GND、ビデオはそれぞれファミコンの基板の裏に書いてある所から取るのが無難です。

リセットはGNDではない方です。

サウンドに関してはRF基板の付いていた所から取ってください。CPUに近い場所からサウンを取ると、カセットでミックスされる前の信号になってしまいます。

コントローラは2、3、4の信号をインターフェイス基板に接続します。

コントローラの信号は部品面から見て右から12345です(5のみシルク印刷がある)。


モニタ基板同様電源関連には太めの線を使ってください。

底面は2mm以内なので、配線が集中する箇所は線が重ならないようにしてください。

ここではすべて裏面に配線していますが、コントローラ部分は表から取るなどして、配線を整理してください。

仮起動

ここで一度仮起動します。

コントローラー基板とインターフェイス基板をピンヘッダで接続します。

各基板の位置が近くなるのでショートしそうな場合には絶縁テープなどで保護しておいてください。

スイッチは左がオフなので左にしておきます。

適当なカセットを刺して、USB-C端子に1A以上の電源を繋げてください。

スイッチを入れると画面が点くはずです。

ヘッドホン端子に接続すると音も出てボリュームで音量も変えられると思います。

セレクト、スタート、リセットボタンも試してみてください。

十字、A、Bはテストしづらいですが、コントローラのゴムを乗せて利くかどうか試してください。

組み立ててしまうとモニターの調整が出来なくなるので、調整が出来る基板の場合は、ここで明るさなどを調整してください。

ケースに取り付ける

バリ取り

ケースは3Dプリンタ製なのでバリや細かいカスが残っている事があるので、除去します。

シールを貼る部分は少しでも凹凸があると、シールを貼った時にかなり目立つので、爪やカッターなどを使って平らにしてください。

紙ヤスリを使っても良いですが、こすった所が白っぽくなってしまうのでシールを貼る場所以外の外装をこすらないように気を付けて作業してください。


裏側の赤い場所は少しでもゴミがあると液晶がうまくはまらなかったり、裏蓋が閉まらなくなったりするので注意して下さい。

モニターの取り付け

フラットケーブルを制御基板から外して液晶パネルをケースに取り付けます。

ケースや液晶パネルのの誤差で液晶パネルがスムーズにはまらない場合はカッターやヤスリなどで削ってスムーズに入るようにしてください。

液晶パネル取付用のパーツをネジで止めます。

ネジ穴はもろいので力加減に注意してください。

ネジ穴を潰してしまった場合やもともと緩すぎた場合は、瞬間接着剤をつまようじの先に付け、穴の内側に薄く塗ってください(つけすぎると穴が埋まるので注意!)。

完全に乾かしてからネジを締めると、ある程度復活します。

スピーカの取り付け

スピーカをコントローラ基板に接続します。

もともとついている配線は短いので延長するか取り除いて新たに配線しなおしてください。

取付位置は写真の位置になり配線は画面側の隅にに通します。

丁度になるように配線の長さを調整してください。

まだ、ケースには貼り付けないでおきます。

コントローラの取り付け

十字、A、Bボタンをケースに入れ、ボタンのゴムをかぶせます。

液晶パネルの制御基板にフラットケーブルを慎重に差し込み固定します。

コントローラ基板を取り付けた後ではフラットケーブルを差し込むのは困難なので注意してください。

コントローラ基板を付属のネジで取り付けます(ファミコンのコントローラのネジは長すぎるので使用しないでください)。

ネジ穴はもろいので破損した場合は瞬間接着剤などで補修してください。

ネジを回す場合は、基板を押さえつけながら行ってください。そのまま回すとネジ穴が破損する可能性が高くなります

スピーカに付いている両面テープでスピーカをケースの隅にくっつくように取り付けます。

インターフェイス基板の取り付け

ファミコンの基板をケースの上に置きます。この時4つのネジ穴が見えるようにしてください。基板の穴は若干の余裕があり、一方に寄せると、他のネジが刺さらなくなることがあります。

短いネジに短いスペーサを通して上部を止めます(締めすぎ注意!)。

ファミコンの基板の上に長いスペーサを置きインターフェイス基板を上にかぶせます。

操作系をケースの穴に通し、基板をぴったりケースに付けます。

スペーサの位置をネジ穴にあわせ長いネジで止めてください。


うまく配線が整理されていないと配線が邪魔で底面が2mm以上になり基板が浮いてしまい操作系がケースの穴に通らない事がありますので、注意してください。

また、パーツの半田付けの具合や3Dプリントの誤差で穴に通らない事もあるので、その時は穴をヤスリなどで調整してください。


長いスペーサの高さは6mmジャストです。

3Dプリントの誤差で短かったり長かったりする場合は、削ったり紙を挟んだりして調整してください。


3つの基板固定パーツをケースの溝にはめ込み上下の基板を固定します。

組み立て

蓋をして起動確認

ケースを閉じます。

上下基板を接続するピンヘッダに注意してください。

液晶パネルの制御基板がヘッドホンジャックなどのパーツにぶつからないようにします。

蓋が微妙に浮く場合はケースにバリなどが無いか確認してください。

USB-Cに電源を繋げ起動するかチェックします。

スピーカから音が出る事を確認してください。

起動したら電源を落とし一旦蓋を開けます。

A、Bボタン側にピンヘッダがあり無理に開けると破損するので、最初にA、Bボタン側の隙間にヘラなどを差し込んで開けるのが良いです。


蓋の凹凸の入れ込み部分はやや硬い事があるので少し力を入れてはめ込んでください。

ただ、外す時に凸部分が破損する可能性があるので注意してください。

剥がれた時は瞬間接着剤で補修してください。


バッテリーを付ける(リチウムポリマーバッテリーと制御基板の場合

バッテリーを内蔵しない場合は、この項目は飛ばして下さい。


基板をケースに取り付けたままでも何とか作業できると思いますが、いったんケースを取り外したほうが作業がしやすいと思います。


テスト用に繋げていたインターフェイス基板のCHRAGE_5Vと5Vのジャンパを取り外します。

制御基板の充電端子をCHRAGE_5VとGNDに配線します。

制御基板の出力端子を5VとGNDに配線します。

ショートに気を付けてバッテリーを取り付けます。コネクタを使うと安全です。直に半田付けする場合は1本繋げるごとに絶縁テープを張るなどしてショートしないように十分注意してください。

制御基板とバッテリーを両面テープなどでインターフェイス基板に固定してください。

充電のインジケータLEDを外部から見れるようにする場合はケースに穴あけ加工が必要です。都合のいい場所に制御基板を設置してください。

バッテリーを付ける(モバイルバッテリーの場合)

バッテリーを内蔵しない場合は、この項目は飛ばして下さい。


テスト用に繋げていたインターフェイス基板のCHRAGE_5Vと5Vのジャンパを取り外します。

充電端子をCHRAGE_5VとGNDに配線します。

出力端子を5VとGNDに配線します。

モバイルバッテリーを使用する場合は分解して配線を繋げる方法やUSB端子を別途用意し繋げる方法など、いくつかパターンが考えられます。

バッテリーの大きさや端子等によって改造の仕方はまちまちなので各自工夫して取り付けてください。

分解する場合はショートに十分気を付けて自己責任で行ってください。


写真の例ではUSB端子をすべて外し、直に配線を半田付けしています。

また、インジケータのLEDを取り外し別の小さいユニバーサル基板に取り付けUSB-Aの部分に設置し、外から確認できるように改造しています

蓋をして起動確認

蓋をした時にバッテリーやイヤホンジャックにぶつからないような位置に液晶の制御基板をコントローラー基板にテープで張り付けます。

バッテリーとモニターの間に折りたたまれたフラットケーブルが入ります。

そのためバッテリーがすぎるとフラットケーブルが破損する可能性があるのでバッテリーの厚さは8.5mm以内にしてください。

ケースを閉じます。

裏蓋をネジで止めます。ネジは付属の物を使用してください。コントローラの物は長すぎてケースが破損する可能性があります。


バッテリーで起動するかチェックします。

また、充電ができるかもチェックしてください。

液晶保護板を付ける

車載用モニターのケースから取り外した透明パネルをケースに合うように加工します。

設計上は縦59mmx横81mmですが、これより0.3~0.5mmほど小さいようです。実寸を測って透明パネルの左右と下側をカッターで加工してください。

切断は一度に行おうとせず、最初の数回はかなり弱めに線を付けるようにしてから、徐々に切断してください。

アクリル板を使う場合は1mm厚の物を上記サイズに切断し上3mm、下4mm、左右5mmを裏から黒で塗装してください。

細く切った両面テープなどでケースに取り付けます。

ホコリが入ると見栄えが良くないので注意してください。

シールを貼る

お好みのシールを張り付けてください。

シールはぴったりサイズなので隙間が空かないように注意してください。

ボタン側から張り付けていくとうまくいくと思います。

シールを綺麗に張りたい場合は使用しないシールを使って練習すると良いです。

完成

電源を入れて正常に起動する事を確認します。

お疲れさまでした。

ここから下はやりたい人だけ

バッテリーインジケータの穴を開ける

バッテリーの制御基板によってはインジケータのLEDが付いている場合があります。

制御基板をケースのフチに配置し、ケースにドリルで穴を開け外からLEDが見えるように加工します。

モバイルバッテリーなどでLEDの向きが合わない場合は基板からLEDを取り外し適当な基板上に取り付け配線しなおしたりして対処してください。

画質の向上

ファミコンの基板はそのままでは映像信号にノイズが乗ってしまい、あまり画質や良くありません。

ネットに色々改良方法が書いてあるので挑戦してみてください。

PPUとトランジスタを直に繋いだり、ノイズ除去のコンデンサを入れたりする方法があります。

操作感の向上

ケースは3Dプリンタ製の為、積層のギザギザがあり、ボタンを押した時に引っかかる事があります。

ボタンのフチを押した時に顕著です。

出荷時に瞬間接着剤でギザギザを埋めてスムーズに押せるように加工していますが、完ぺきで無い事もあるので違和感があるようなら各自加工してみてください。

ボタンを入れる筒の内側につまようじなどで瞬間接着剤を薄く塗布します。

完全に乾いたら、刃物やヤスリなどを使って整えます。

写真の位置にボタンが引っかかる場合が多いようです。

同様に十字ボタンの筒も加工してみてください。


十字ボタンのゴムはそのままだとやや斜めに入りづらい傾向があります。

丸く切ったテープなどで0.1~0.2mm程高くしてやると、多少ですがシューティングゲームなどがやりやすくなります。

裏蓋のフチを丸める

裏蓋のフチはスムーズな曲線になっておらず長時間プレイでは指が痛くなることがあります。

太めのドライバーなどの柄の部分で強くこすると角が潰れて見た目も肌触りも滑らかになります。

ただし多少色味が変わるので注意してください。

塗装する

3Dプリンタの積層跡が気になる場合は塗装する事で滑らかに出来ます。

「3Dプリンタ PLA 塗装」などで検索して挑戦してみてください。

基本的には紙ヤスリで研磨、パテで溝を埋め、サーフェイサーを吹き付けた後、塗装して完成です。

ファミコンの赤に近い塗料に関しては

Mr.カラースプレー 81(少し暗くくすんでいる)

タミヤスプレー TS-33(若干明るい)

白に関しては

ボデーペン Sー804

等がありますが、他にもいい物があるかもしれません。

拡張端子を付ける

2コンとエキスパンドコネクタの端子は裏蓋に穴を開ける事でアクセスできる位置にあるので、工夫すれば生かすことができるかもしれません。