南日本新聞
[発行:南日本新聞社]
2018年9月9日付
オペラの面白さ 原語で感じて
17日、サンエールかごしま
ラ・オペランツァ旗揚げ公演
鹿児島のオペラ集団「ラ・オペランツァ」の旗揚げ公演、オペラ「コジ・ファン・トゥッテ~恋人たちの学校~」が17日、鹿児島市のサンエールかごしまである。同団はオペラを原語で上演しようと、鹿児島の声楽家ら9人が2016年に結成。「原語で引き出すオペラ本来の面白さを感じて」と意気込み、稲古に励んでいる=写真。
作品の舞台は18世紀末のナポリ。2人の青年は恋人の忠誠心を試すために、異国人に変装してそれぞれの相手を口説く。彼女たちの心は揺らぎ始め−。ロレンツォ・ダ・ポンテ台本、モーツァルト作曲、初演は1790年、ウィーン。
団員らは「作家と作曲家の良き通訳者となる」べく楽譜を読み解いてきた。代表の福冨貴子は「自由恋愛が許されない貴族たちに衝撃を与えた作品。登場人物たちの恋の駆け引きや感情の動きは200年以上たった現代でも面白い」と語る。指揮は奥村哲也、演出は池山奈都子を大阪、名古屋から招いた。ー(後略)ー (門間ゆきの)