研究者の道を選んだ先輩の体験談

森祐紀さん

まだ誰も知らない「新しい科学の第一発見者」になれる

職業:学術研究員(九大地惑)

研究室:岩石循環科学研究室

大学で地球惑星科学をとことん学び、研究者の道に進んだ森さん。ちわくのことや研究のやりがいについてインタビューしてみました。

Q1 地球惑星科学を学んで良かったことは?

「地球の中心から宇宙の果てまで」,「宇宙の誕生から将来の予測まで」といった,空間的にも時間的にも「様々なスケールの自然に対する知識」が身につくことです。九州大学の地球惑星科学科には様々な授業があり,その中でそれぞれの分野で「最先端の研究をされている先生」から学ぶことができます。一方で,我々の生活に関わる自然現象 (例えば,地震や火山の噴火) には,テレビでよく解説されている割には「未解明な部分」が多くあると分かることも学びです。「我々が生きているこの地球をしっかり知ることができる」というのが地球惑星科学科のいいところだと思います。

Q2 今の仕事のやりがいと大変なところは?

「研究者」という仕事のやりがいは,まだ誰も知らない「新しい科学の第一発見者」になれることです。うまく実験できたときや謎が解けたときの喜びは大きいですね。難解クイズを解いているような感じです。大変なところは「新発見は簡単ではない」ということです。新発見は何年もかかることがありますし,実験に失敗はつきものです。大変なこともありますが,その新発見や実験の成功を一緒に喜んでくれる研究者仲間や学生さんがいるというのは,大学で働く研究者としてさらにうれしいことですね!

Q3 高校・大学で頑張ったことは?

もちろん受験に合格しなければならないので,高校生の時は受験勉強も頑張りました。それに加えて理数科だったので課題研究も頑張りましたね。高校生の頃から石の研究をして,学会や研究発表会に参加していました。他の都道府県に行けるので,旅行みたいで楽しかったですね。大学生のときには自分の専門だけでなく,いろんな分野の授業を取るようにしていました。高校と違って,大学ではある程度自分の受けたい授業を選ぶことができます。いろんな分野を勉強するのは大変でしたが,多くのことを学べて良かったと思います。

Q4 学生のうちに取り組んでおくべきことは? 

高校生のときは行きたい大学をしっかり選んで,合格できるように勉強することですね。行きたい大学に入学できれば楽しいキャンパスライフが待っています!大学生のときは高校生や社会人と比べて自由な時間がありますので,勉強も頑張りつつ遊ぶことも大事だと思います。僕も1週間海外旅行に行ったり,友達とレンタカーで遠くに行ったりしていました。社会人としての時間と違って,学生生活は二度と戻って来ないので,「今を楽しむこと」をおすすめします!

Q5 未来の大学生に一言!

九州大学の地球惑星科学科ではいろんな方法でいろんな研究ができます。「実験」「計算」「フィールドワーク」など,自分の得意なことを活かせる学科です。地球惑星科学に興味があれば,具体的に何をしたいか決まっていなくても,入学してから授業を受けて決めて大丈夫です。ぜひ一緒に,新しい科学の第一発見者になりましょう!

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