『 コロナ禍を生きる子どもたち -ネット問題に込められたメッセージを読み解く- 』
ネット社会の進展は、子どもたちを劇的に変化させてきました。大規模調査データから見ると、例え ば、ネットトラブルやネットいじめは増加してきています。こうしたネット問題には、子どもたちのどのよう なメッセージが込められているのでしょうか。
本研修でキーワードとするのは、コロナ禍と子どもたちの人間関係、ネットいじめの増加の背景、マ スクが外せない子どもたち、などです。
皆さんで、子どもたちの生きづらさの背景について読み解いてみたいと思います。
ふるかわ家族カウンセリング研究所 所長 古川 秀明
コロナ禍以降ますます深刻化する子どもの自殺。教育現場においても自殺予防はとても大きな課題で、改訂された生徒指導提要にもその重要性が強調されています。
絶対的な対策がない中、試行錯誤で健康観察を活用した取り組みを始めています。S C 歴 25 年の中で、自殺企図のある児童・生徒の全相談ケースを分析した結果、全てのケースで相談者に頭痛、腹痛、不眠などの身体症状がありました。その事実と並行して、自殺してしまった児童・生徒の多くは、毎日休まず登校し、家族や教師、カウンセラー等の大人に全く相談していなかった事実もありました。
この 2 つの事実の関連性に着目し、辿り着いた方法が今回の講演内容です。