春田 唯亜・青木 花乃(大阪ハイテクノロジー専門学校 )
本研究は、唾液アミラーゼモニターを用いて運動によるストレス軽減効果を評価し、特に高齢者でも安全に実施可能な運動強度(METs)を明らかにすることを目的とした。
ラジオ体操(3.8 METs)、散歩(4.8 METs)、自転車エルゴメーター(6.8 METs)、ランニング(11 METs)を実施し、運動前後の唾液アミラーゼ値を比較した結果、3.8〜6.8 METs の軽度〜中等度運動がストレス軽減に最も適していることが示唆された。
日本ではストレス関連疾患やうつ病が増加し、ストレス対策が社会的課題となっている。
運動はストレス軽減に有効だが、高齢者では過度な運動が健康を損なう可能性がある。
そこで、高齢者でも安全に行える運動強度(METs) に着目し、
唾液アミラーゼ値を指標としてストレス軽減に適した運動強度を検討する。
柔道整復スポーツ学科学生 10 名(男性5・女性5)
運動前後に唾液アミラーゼモニター(ニプロ社製)でストレス値を測定
判定基準:
0–30 KU/I:ストレスなし
31–45 KU/I:ややあり
46–60 KU/I:あり
61 KU/I以上:かなりあり
ラジオ体操:16.1 → 15.3(ほぼ変化なし)
散歩:29.4 → 24.9(減少)
自転車エルゴメーター:24.3 → 20.5(大きく減少)
ランニング:39.5 → 67.1(大幅増加)
3.8〜6.8 METs の軽度〜中等度運動では副交感神経が優位となり、心理的リラックスが得られストレスが低下した。
11 METs の高負荷運動では交感神経が強く働き、ストレス値が上昇した。
よって、高齢者でも安全に行えるストレス軽減運動の指標として、3.8〜6.8 METs が適切と考えられる。