この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2018年05月27日

どうも、縦走CLのI岡です。なんやかんやで今期もCLをすることになりました。1回生の頃にS原さんと相談してたのが実現しちゃいましたねw

さて、5/26-27でPart1として比良に行ってきました。メンバーはI岡、F崎(SL)、それに1回生がT形、O方、K松、W木で、計6人です。平入山でくつき温泉下山という比良でも1、2を争う長いルート取りにしましたが、天気もよく、無事に貫徹できました。


写真:http://photozou.jp/photo/list/2619556/9169309


詳しくは追記にて。


5/26(土)

AM7:00 box集合

バスアプローチのため、遅い集合。7:45出町柳駅前発のバスに乗った。なぜか登山者が多く、増発便も満員だった。同じく比良に行くハイジたちとはバスで分かれた。


AM8:59 入山

平でバスを降りた。工繊大ワンゲルと思しき団体と一緒だった。K松がネギを外に差したくないというのでT形の銀マットに差し込んでザックに入れた。T形にザックの背負い方とかを教えつつ出発。登山届も提出した。


AM9:34-9:44 アラキ峠

林道までの国道歩きは分かっていたけどやっぱり危ない。花折峠口でバスを降りるか迷うところだ。林道に入った辺りで先行パーティを抜かし、すぐに本格的な山道に入った。沢沿いをコルまで上がる。多少道が荒れていたが、昨年の台風の影響だろうか。峠でレストにした。1回生にはピンポイントで場所がわかってたらvariation1カットなと言いつつ読図クイズを出した。地形図に地名が書いてあったこともあり、全員正解だったのでvariation1はカットされた。


AM10:30-10:43 ホッケ山

権現山までさらに登りが続いた。この登りで1時間当たり600m登るという記録が観測されたので、このパーティの完成編として劔岳に行く計画は運動強度的には問題ないんだと思って少しホッとした。権現山でこの日初めて展望が開けた(10:08)。琵琶湖が霞んでいて少し残念。ここではレストせず、次のピークであるホッケ山まで歩いた。ここで1回生の読図クイズも兼ねてレスト。全員正解。ホッケ山まで来たのは単純にCLのお気に入りピークだからです。


AM11:42-12:06 京大ワンゲル比良ヒュッテ

だんだん人が多くなってきたと思いながら蓬莱山に登った。勉強している甲斐あって(?)1回生のときに来たときには気付かなかった治山工や緑化工に気付いてしまった。蓬莱山で気分的には1回下山した(11:16)。1回生は遊具で遊んだのが楽しかった模様。暑かったので現代的な給水で赤い水を補給している人もいた。近くのワンゲル小屋に寄って、S原さんに頼まれていたOBの寄付を回収した。ワンゲル小屋は異常なしでした。


PM0:31 木戸峠

ワンゲル小屋を出て、さらにリフト乗り場まで下った(12:16)。CLはここが汁谷だと思っていたのだが、これが違ったらしい。そもそもはCLがワンゲル小屋の地形図上での位置を正確に把握してなかったのがよくなかったのだが、このあとしばらくRFしつつ混乱することになった。これで木戸峠出たやろ!って思ったときに看板に「汁谷」と書いてあって、すべてを理解した(12:25)。どうやらワンゲル小屋はCLが思っていたのより1本西側の谷沿いらしい。よくよく地形図を見るとカスみたいな建物マークが見つかったので多分これなのだろう。今後は後輩に正確に伝達していこうと思いました。

とにかく今は汁谷にいる。素早く思考を切り替えて縦走を続行した。木戸峠はすぐに見つかった。


PM0:56-1:07 比良岳

無事に縦走路に復帰したら今度はSLのRF力が問われるゾーンである。縦走路から離れているピークも含めて尾根上を歩いて繋ぐことにしていた。ここは特に問題なかった印象。比良岳に着いてこれまで歩いた感じを振り返ると、何と16時にCS1の八雲ヶ原に着けそうな感じになってきた。気象のF崎を天気図書けちゃうねと煽っておいた。


PM1:32-1:42 烏谷山(からとやま)

葛川越も特に問題なかった。烏谷山の登りが少し厳しかったようで、山頂でレストにした。


PM3:09-3:20 堂満岳

快適な縦走が続いた。荒川峠と南比良峠の間で大きなザレ場があって、そこは少し緊張した。通過自体には問題なかった。南比良峠を過ぎた辺りの登りでF崎の脚がつったのでレストをとった(14:20-14:36)。どうも入山後5時間を過ぎた頃に登りがあると良くないのかなあ?僕以外がCLをした山行については考慮していないがそんな気がした。これについては2日目は具体的なアドバイスに出来たので良かった。

F崎がゆっくりなら問題ないと言うので行動再開、堂満岳への分岐を探した。このときRFする余裕のあったCL・SLとW木で探して歩いていると、行き過ぎたということで意見が一致したので右手の尾根に適当に取りついて登ることにした(14:46)。この判断は結果的に良くなかったことが後でわかった。正しい尾根に取りついていれば、しばらく登るとすぐに東レ新道に出るのだが、登っても登っても道に出る気配がない。どうやら1つ手前の尾根にとりついたなと思った。尾根自体はそこまで危なくなさそうだったのでそのまま登ることにした。それでも予定のルートに合流すると思われたからである。山頂直下で藪漕ぎをしてしまったのは良くなかったかも(笑)

それでも全員特に難なく突破し、無事に堂満岳に着いた。山頂に着いて思ったが、藪漕ぎをしたのにコースタイムに遅れることなく、むしろ若干巻いて登れてるのが面白かった。堂満岳は昔から登りたかったピークの1つだったので行けてとても良かったです。


PM3:50-4:08 金糞峠直下の水場

堂満岳を出て、予定通りの縦走に復帰した。途中で登る予定だった道を見たが割と立派だった。迷う前に偵察を出しておけば絶対わかったやつなので惜しいことをしたかもしれない。金糞峠にはすぐに着いた(15:46)。そういえばここから琵琶湖側に下った青ガレはまだ行ったことがない。流紋岩のガレ場かなんかで珍しいそうなので1回行ってみても面白いかもしれない。 1段下りたところで水が汲めそうだったので水汲みも兼ねてレストにすることにした。2テン1張くらいなら張れそうだったので、金糞峠のテント場というのはこれのことだろうか。1回生は頭を洗ったりして気持ちよさそうだった。


PM4:50 八雲ヶ原

水場で遊んだ後は少し下ると奥ノ深谷沿いに出た(16:09)。ここのテント場が思っていた以上に立派だったのでびっくりした。八雲ヶ原まで行く時間があるのでCS可はスルー。この日快調に飛ばせたことから翌日は特に天気の問題がない限りvariation2を採ろうと考えていたので明日入る谷を探しつつ進んだ。結果的に整備が進んでいたので迷いそうにはなかったが、コンパスの角度が合うことは確かめた。この後が少々RF難だった。奥ノ深谷を渡る橋が出てきてこれを渡ったは良かったものの、そのあと少し山側に入りすぎてしまった。途中でルートミスに気付いたので地図と地形を見比べつつ沢沿いに復帰した。途中で見つけた枝沢の水はおいしかった。そうこうしているうちに八雲ヶ原湿原の端にたどり着いた。入口付近に立派な堰堤があり、その下に釜状に水が溜まっていたのでW木が後で水浴びに行こうと言っていた。去年K林partyがテントを張った場所はスルーし、ハイジpartyのテントまで行って隣に張った。ちょうどハイジたちはテントのポールに困っていたのでちょうどよかったらしい。この日はこれで行動終了、夕食を食べて寝た。W木とT形、CLは夕暮れ直前に水浴びに行き、すこしさっぱりした。ついでにT形にヘッドライトの使い方も教えられたので良かった。男6人で6テンを使った割に異常発生する虫を気にしすぎたせいかテントの中は異常に熱く、しばらく寝付けなかった。この日の行動と翌日の天気を考慮して翌日は5時起床で、なるべく早く、7時前に出発とした。


5/27(日)

AM5:00 起床

CLは予期された通り(?)隣で起きたハイジpartyの物音で早めに起きてしまった。他のメンバーは疲れもあって5時までしっかり寝ていた人が多かったような気がする。起床後速攻でお湯を沸かし、朝食を食べた。ハイジpartyは起床後1時間15分ぐらいで出発したのですごいなとか思っていると自分のpartyも割に早く準備が整い、異常な結露で濡れたテントを干してから出発したのに結果的に1時間37分で出発できた。去年の慌ただしさは何だったんでしょう?


AM8:02-8:19 武奈ヶ岳

昨日歩いた道を戻った。昨日は道を間違えたのが分かっているのでその辺りも反省しつつ歩くと沢沿いを歩くことができた。おそらくこれが正しいルートなのだろう。奥ノ深谷を渡る分岐となる橋の前でレストにした(6:56-7:05)。橋を渡って目の前の枝沢をつめ上がり、コルから尾根を上がるというのが今回のルートである。要所要所に道標等は付いているものの、1回生に読図をしてもらうにはちょうどいいレベルかもしれない。今回は尾根上にあがってからの急登がそれなりに堪えていたようだった。登りきったところがコヤマノ岳(7:42)。今回このvariationを設定した理由として下からコヤマノクラウンが見たかったというのもあって、それが大体達成できてよかったです。どの木が一番立派なのかは葉っぱでよく分からなかったけど(笑)

コヤマノ岳からは釈迦岳が見え、時間的にちょうどハイジたちが登ってそうだと思った。軽く縦走して武奈ヶ岳の山頂に着いた。山頂からは360°の展望で、アイゼン講習のときもこんな感じだったらよかったのにと思った。相変わらず琵琶湖は霞んでいたが、他は割合綺麗に見えた。


AM8:53-9:08 釣瓶岳

ここからは気合に任せて距離を稼ぐゾーンなのでひたすら歩いて蛇谷ヶ峰と温泉を目指した。まず最初のピークが釣瓶岳。途中でF崎が去年読図クイズが出された場所を思い出すなどした。


AM9:49-10:09 地蔵山

釣瓶岳から横谷峠まで、読図の気を抜けない場所が続くが、ここはF崎がミスなく突破した。スピードも速く、コースタイムの半分ぐらいのペースで動けていた。全体的に疲れが目立ってきていたので休憩時間は長めにした。


AM10:54-11:09 須川峠(ボボフダ峠)

本当に特徴のない縦走なので黙々と進んだ。須川峠で横谷の音が聞こえたのでこの辺りに水場があると縦走が楽になるなと思って見に行ったが、ゴルジュ過ぎて水を汲むのは難しそうだった。


AM11:53-12:15 蛇谷ヶ峰

だらだらと高度を上げた後、100mほどの急登だったが、特にペースが落ちることもなく山頂に着いた。皆さんお疲れの様子だったが山頂からの景色が良くて良かったのではないだろうか。縦走のいいところはああいうところです。山頂にノートがあって、W木が書いてというので書いたらまじめなものを残してしまった。GW中のO和田氏を見習いたかったなあ。


PM0:55-1:08 釜ノ谷出合

ここまでだましだまし(?)来ていたT形であったが、蛇谷ヶ峰の階段の激下りでついに膝にきたらしい。標高750mを過ぎたあたりでしんどいと言い出した。完全初心者であったのに頑張ったと思い、ゆっくり下りて沢沿いで休むことにした。沢沿いで休んだのには熱中症を防止したかったというのもある。この時期の真昼の激下りが危ないというのは去年やったしねw


PM1:22 下山

そうはいうものの、下山もすぐである。6年前にS原さんたちに連れられて高体連の近畿大会に出たことが懐かしく思い出される下山であった。


下山後はくつき温泉てんくうに寄り、併設のレストラン「天空」で打ち上げをし、無料シャトルバスと京都バスを乗り継いで帰った。


長い計画でしたが、「比良タイム」のおかげか、巻き巻きで貫徹することができました。まずは1回生が完走できたので良かったです。他にも読図など様々な可能性を感じた山行だったのでそれらは今後伸ばしていきましょう。F崎は初SLでしたが、ペースに関しては全体をコントロール出来ていたと思います。課題を挙げるとすれば登山道を追い切れていないことが挙げられるでしょう。Part2・3以降改善してみてください。個人的にはやろうと思っていてなかなか実行に移せなかった山行で、また比良の中で行けてなかった場所をまとめていくような山行でもあったので、貫徹できてとても満足しています。次の山行は6/17以降になりますがこの調子で乗り切りたいものです。