この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2018年05月21日

3回生のペーターです。5月20日(日)にヘク谷に行ってきました。今季のパーティーはペーターが昨年前期Part2で患った膝蓋軟骨軟化症の影響で、昨年後期に引き続き、持ち回りCL制となります。 CLは金毘羅、Part1がペーター、Part2、Part3がO柳さん、完成編がS原さん、合宿がS木さんです。先輩方には大変ご迷惑をおかけしておりますm(_ _)m


 そのほかのメンバーはSL/topのバーボン、secの下村、2回生から沢を始めるアイアン、1回生のハニーです。今期もよろしくお願いいたします。



 ※5/22詳細を追記に追加しました。遅くなりまして申し訳ありません。



写真はこちら↓


http://photozou.jp/photo/list/2619556/9168166


4:00 ボックス集合


 客人でハイジが来る可能性があったが、体調不良でキャンセルになった。ペーターと顧問のO柳さん、1・2回生沢面の6人がPart1のメンバーになった。


 ここで、装備が持つはずの予備草鞋がないことが判明。昨年度後期の装備・下村も予備草鞋を持っていったことがなかったらしく、最後に持って行かれたのは昨年度前期だという。昨年度前期のうつろ谷で、入渓早々モダンの草鞋が壊れていたことを思い出し、念のためアイアン・ハニーに「沢靴も持って来るように」と指示していたこともあって、そのまま出発することに。



5:55-6:45 渡渉練習


 入山地点でザイルを使った渡渉の練習を行う。事前にシステムの確認をしていたが、どういうやり方が一番良いのか釈然としないので、渡渉をしっかりやっている人や団体に教えてもらいたいな、と思った。


 


7:25-8:30 2条8mランビレ


 本山行のランビレでは、topバーボンの登攀開始後、顧問がフリーで登って上でザイルワーク指導、中間のハニー・アイアンがプルージックで登攀、sec下村がトップロープで登攀、CLがフリーで登攀という順序で行った。中間支点で打ったハーケンが途中で外れ、ザイルの流れが悪くなったが、それ以外は概ね問題なく終わったように思う。顧問、CLは岩の隙間から、残り4人は左側のシャワークライムで突破した。


 


9:30-11:00 お釜の滝ランビレ


 やけに沢が荒れているなー、と思いながら進んでいると、懐かしい滝が見えて来た。お釜の滝。しかし、どこか違和感がある。ーー誰かの言葉で気がついた。そう、釜が埋まっているのである。いつも取っているあたりの右岸岩壁が崩れたようである。「最近ヘク壊れすぎやろ」「うずめ釜の滝に改名かな」などと言いながら、崩れたあたりの左側の岩壁からカムで支点をとる。支点の強度を確認しようと、カラビナに流動固定分散で付けたスリングを引っ張ると、支点を取っていた一体の岩壁がガラガラと崩壊して、驚いた。これはかなん、ということで左岸の方にあった大きな岩にスリングを巻きつけて支点にする事にした。登攀自体は2条8mと同じ手順で、つつがなく終了。


 O柳さんが、河原歩きや登攀待ちの時間に、アザミやワサビなどの野草をたくさん採取していた。ザックにいっぱいくくりつけていたのが面白かったので、ぜひフォト蔵の写真を見てもらいたい。



11:10-11:45 2段12m高巻き


 右岸の高巻き。一年ぶりに来たが、結構本格的な印象を受けた。O柳さんによると、序盤微妙にルートが左にずれていたので難易度が上がったのではないかという。沢への復帰は、先に下村がルート探索を行い、皆がそれを追う形で終了。O柳さんにはアイアンとハニーの間に入ってもらった。


沢初心者が心配だったが、あまり怖がる様子も苦戦する様子もなかったので、安心。 しかし、CLの膝痛がお釜の滝を登り終えたあたりからじわじわ来ていて、泥斜面で踏ん張っていると膝に鈍い痛みを感じる。微妙なスタンスに立つのも膝がしんどい。嫌だな、と思いながらも巻き終わり、進んでいく。18mは左岸から高巻いた。



12:20 ヘツリ大会跡地


 ヘツリ大会改め流木大会。全員が流木沿いに登って行った。流木が入れ替わったのか、序盤微妙にへつれるようになっていた。これでヘツリ大会の名は無事に後輩たちに受け継がれていくだろう。


 この周辺のどこかの小滝で、下村が少し滑落した。少し落差のある滝がすぐ下にあったので、ひやりとしたが、怪我はなく、別のルートから超える事にした。


 


13:15 植林小屋


13:25-13:35 水汲みレスト


 一度もレストを取っていないな、と思い、水汲みを兼ねてレスト。赤茶の滝の水はまずいし、早めにとってよかったな、と思ったが、ここの水もやっぱりまずい。



14:20-15:15 ランビレ練習岩壁ランビレ


 secはハーケンで支点をとった。一回生にも見せながらハーケンの打ち方を教える。難なく登攀を終え、沢を詰め上がる。CLの膝の負担感が増してきていて落ち込んでいて、指導がかなり雑になってしまったのが申し訳ない(金比羅の時からそうだが、、、)。


 ヘク谷の源頭部は、これまで行ったことのある沢の源頭部の中でもかなり好きなほうだ。明るく穏やかな緑の中、静かな小川が流れると行った体。膝痛で傷ついていた精神が少し癒された。



15:45 遡行終了


 小女郎が池も、とても良いところだ。公園めいた雰囲気で、ブルーシートを広げ、友達とお弁当を食べたいなあ、と思う。膝痛で沢に行けないようになったとしても、ロープウェイを使ってでも訪れたいと思うところだ。写真をとったり、沢装備を解除したりして少し休む。




16:00? 下山開始


16:45-50 レスト


 いつもの登山道を下る。結構急な下降が相次ぎ、ストックを使っていたが、膝がとても辛くて悲鳴をあげた。膝痛そのものが辛いというより、この程度の山行でこんなに膝痛が生じるのか、という精神的なダメージが大きかった。トイレに行きたいという人もいたので、途中で一度レストを取った。アイアンが登山道でのルーファイで活躍していた記憶がある。


17:30 下山


 ヒルは何匹か出た。川浦でお腹に6匹つけたペーターにはつかず、珍しくO柳さんに付いていた。ヘクって結構ヒルが出るんやね。





 バーボンのtopは支点を丁寧にとり、安定感がありましたし、下村のsecも板についてきました。アイアン、ハニーの登攀・巻きなどの遡行能力も優秀で、楽しみです。


 次回からは先輩方にCLをバトンタッチしますが、今期も楽しく実りある山行が続きますことを心からお祈りいたします。