この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2018年05月08日


S原です。


5/5~5/6でS木、O柳、下村、M里さん、M崎さん、S原で南紀の八木尾谷へ行ってきました。


ゴリゴリの泳ぎ系の沢で、時期外れでしたが、時期外れなのも含めてそれなりに楽しむことができました。


写真



<コースタイム>


1日目


5:40 入渓準備完了

6:30 最後の堰堤を越える

8:20-10:00 2段7mと次の2m滝を越えるためのランビレなど

11:00-11:30 美瀑15mへ降りる懸垂下降

12:00-13:15 長い廊下をへつるために全員上裸になる

14:00 15m飛瀑(巻途中に石碑あり)

15時前 CS着


2日目


4:30 起床

6:30 出発

8:00-8:20 懸垂下降

15時前 下山




前日に装備分担をしたつもりだったが、最後まで鍋を誰が持っていくのか上手くまとまらないままBOXへ集合することになった。

個人山行でも使えそうな鍋をBOXで探したが、良さげな鍋は蓋がなく、代わりにアルミホイルで蓋をすることにした。


車で出発し、一回目の休憩でコンビニに駐車した。しかし50mほど先に24時間営業のスーパーがあるということをS木から聞き、そちらへ駐車し直した。LAMU。それは現代社会が生み出した格安大型スーパー。破格の安さにみんなメロメロになって、色々食べ物を買った。


入渓地点に到着すると、噂のおじちゃんが登場して、敷地内に駐車させてくれた。

「ほら、道作っといてやったから、アッコから川へ降りろ。」と、道まで整備してくれている良心的なおじちゃんだった。


堰堤を越えてから入渓するが、寒くて水へ足を入れる気になれない。

途中の巻きでは、O柳が落ち口ギリギリのところで滑落しそうになっていたらしいが、O柳なら大丈夫。

とりあえず、核心部の2段7mに到着した。


これは巻くこともできるのだが、突破している記録もあり、濡れないのでランビレすることにした。

S木がTOPをしてくれることになったのだが、ここがかなりのくせ者で、巻くべきだった。


僕はゴボウで登ったのだが、S木に「良いホールドもスタンスも無かったな」という言うと、

「良いホールドやスタンスが無いのではなく、ホールドもスタンスも無い」ということだった。

ハイステップのきわどいムーブで突破してくれた。残置は役に立たないところにあった。


この後の2m滝は泳げば突破できるのだろうが、泳ぎたく無いので、結局左岸へ上がり巻くことになった。


滝は夏なら直登で楽しいのだろうが、どれも淵を持っていて、濡れない限りは容易に近づけない。

仕方なしに、滝を巻いて進むと15m美瀑の手前で懸垂下降が発生した。

懸垂下降で自分の順番を待っていると、懸垂下降を終えたM里さんが美瀑の釜をパンツ一丁で泳いでいるのが見えた。


その後、長い淵に入ったのだが、どこのへつりも容易ではなかった。S木が率先して挑戦してくれるので、様子は見れるのだが、他の者はS木と同じように突破できず、下半身を水につけながら突破していった。ドボンで服を濡らしたくないので、みんな上半身裸でへつるのが1時間ほど続いた。


15m飛瀑の巻きで石碑を見てから二俣まではすぐだった。

2テン二つとタープで泊まる予定にしていた。


天気は良く、焚き木も豊富だった。

みんな久しぶりの焚き火だったので、盛大な焚き火を起こし、秘密兵器も豪華だった。


夕飯は回鍋肉だったが、ペミの油が多かったのと、アルミの蓋ではちゃんと米が炊けなかったので、油メシと呼ばれていた。

油メシの残りはタライ回しにされながらも完食された。


僕とO柳がタープで寝た。初タープだったが、適切な防寒対策をすれば、タープはとても快適だった。

焚き火をタープの下で作り直して、暖をとろうと試みたが、焚き火の歴史が浅く、暖としては弱かった。

とは言え、タープの下は広く、寝心地は良かった。個人的には、背中に邪魔な石があった時に、銀マットの下からすぐにどかすことのできるのが良かった。枕に良さそうな石を見つけたら、銀マットの下に設置することもできた。


夜中の2時くらいに大柳が「焚き火じゃ~」と言いながら、横で焚き火を復活させているのを横目に、眠かったので寝た。


4時半に起床してから焚き火でノビノビしたり、アルミホイルの蓋のせいでまた米が上手く炊けなかったりと、出発までに2時間はかかった。


左俣に入ってからは直登できそうな連爆帯を巻きながら、途中懸垂下降が発生したりもした。

最初、S木が「降りれるかもしれない!」と一人で降りたのが、やはり厳しかったとのことで、残りの者は懸垂をすることにした。途中、S木が様子を見に、再び登り返しに来た場面もあった。


上流部の道との交差点は分からず、ブナの平へ詰め上がろうとしたのだが、思ったよりも西に出てしまった。

ここからは降りるだけだったのだが、しばしば、小ピークを迂回するための登山道との分岐でルーファイすることになり、時間がかかった。

恐らく、どちらを選んでも最終的には合流したのだろう。


下山後は温泉入った。

台湾料理を目指すが、下村の猛烈な王将愛(仮)によって、夕飯を食べないまま19時を過ぎた。

最終的には、S原家の近くにあるチキンハウスで夕飯を食べたのだが、昼よりもかなり値段が高めで申し訳なかった。

ここで、僕は離脱させてもらうことにした。




八木尾谷は泳ぎ系の沢なので8月に行くのをおすすめする。

関西起点では2級上になっていたが、今回は巻きを多用したり、厳しいところをランビレしたのもあって4級はあったように思う。


みなさん、お疲れ様でした。