この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2018年04月30日

どうも、3回生のI岡です。4/28-29に新歓PWとして石鎚山に行ってきました。メンバーはI岡、M野、F崎、T本、ハイジ+新入生5人です。過去のワンゲルでもしばしば新歓PWを行ってきた石鎚山ですが、今回は前例のない面河ルートをとってみました。天候に恵まれたこともあって大変充実した山行になりました。


写真:http://photozou.jp/photo/list/2619556/9161352


詳しくは追記にて。


4/27(金)

PM10:30 集合

当初参加予定だった下村をメンバーから外す臨時役員会を開いた。速攻審議通過したので準備をして出発した(23:00頃)。出発前にM野が荒ぶっていた。

今回はレンタカーアプローチである。人数が10人と多いので7人乗りと8人乗りを1台ずつ借りた。さらにドライバーとしてK林が来てくれた。最初はCLとT本の運転で出発した。往路の感想は、新名神はできたばかりでとても走りやすく良かったけど四国の高速道路が暗すぎて眠たかったです。


4/28(土) 紛うことなき快晴

AM7:00頃 鶴ノ瀬橋

砥部町のローソンで1時間ほど仮眠した後の到着。M野がやってられなかったらしいのでしばらくのんびりした。CLがカメラを忘れたことに気づいた。ハイジには新入生に沢の説明をしてもらった。高知に遊びに行くK林と分かれた。


AM8:02 入山

面河茶屋に登山届ポストがあった。面河登山口にはなかったのでここで提出して正解だった。

登山口までは面河渓沿いの遊歩道。途中の2ヶ所のキャンプ場はいずれも快適そうだった。上熊渕・下熊渕はすごかった。沢の写真を撮り慣れていないCLはその感動を伝えることができなさそうだ。ハイジときれいだねと言いながら進む。


AM8:20-8:31 面河登山口

面河渓に下りれそうだったので新入生に沢まで下りてもらったりした。少しは沢の雰囲気が伝わってるといいな。

登山道はここから1200mの急登である。ベルギー人カップルがいて、新入生でフランス人のAがヨーロッパ人がいたと言って騒いでいた。アジア人同士だけじゃなくてヨーロッパ人同士でもこういうのあるんですね。

重い荷物を背負って急登を登ることになった2回生2人は登るので精一杯な印象だった。CLとしては欲を言えば地図を見るか新入生と喋るかして欲しかったので、霧ヶ迫手前でレストにしたとき(9:32-9:47)に読図クイズを出した。霧ヶ迫の水場の水量は豊富だった。少し岩の配置的に汲みにくい部分があった。最後ひと踏ん張りすると尾根上に出た。ここからは尾根上もしくは石鎚山側にトラバースの道になる。


AM10:34-10:47 レスト

ネット上で二ノ鎖にテントを張る場合は白石旅館か白石小屋に連絡を入れた方がいいという情報に接していたのでこのタイミングで白石旅館に電話を掛けた。結果的には要らない電話だった。現在では管理していないため早い者勝ちで泊まってよいとのこと。また、この辺りでCLの感覚とパーティーの進むペースが合わず、少し現在地把握に戸惑った覚えがある。地形図で見るとなだらかそうに見えるのだが、実際の地形的には細かいアップダウンがあった印象である。


AM11:36-12:00 愛大石鎚小屋

愛大石鎚小屋までに何か所か沢を越える場面があり、木道が整備されていたりした。1ヶ所だけ先頭を歩くM野の足元が崩れた(?)場所があって、少し怪我をしていた。CLは直接見ていないので何とも言い難かったが、本人が大丈夫というのでそのまま縦走を続行した。

小屋手前の沢は水場として利用できる。御来光の滝への分岐はわからなかった。

小屋は素晴らしかった。収容人数こそ少なめ(それでも6人ぐらいなら入りそう)だが、シュラフ等他の設備が豪華だった。ほとんど必要なものはそろっており、それこそ手ぶらで登ってきても安全に一夜を明かせそうだった。今後の新歓ではうまく使えると非常に便利かもしれません。小屋については記録報告書に詳しく書いておきます。


PM2:01-2:16 三ノ鎖下

トラバースの道も終盤に差し掛かった。エアリアには2ヶ所の水場と1ヶ所の崩壊地が書かれてあった。面河側の水場は使えたが、山頂側の方は水量が少なかった。湧水起源ではないのかもしれない。崩壊地では割と落石している人が多かった。次から気をつけよう。腰を引いてロープを持つよりは、ロープは軽く持って普通に歩く感じで通過した方が安全で落石も少なくなります。この後も1ヶ所橋が落ちている(というか折れている?)場所があったが、K林はいなかったので全員無事に通過できた。

山頂側の水場の手前でレスト(13:00-13:13)した。崩壊地のあたりからF崎が疲れてきた。

レストの後は倒木があった以外は笹の中の快適な登山道だった。稜線に合流すると瀬戸内海が見えた。三ノ鎖の直下ではT本もしんどそうだった。2回生の様子を見てM野と相談し、巻道で山頂に行くこと、ピストン装備にしたい人はピストン装備にすることを決めた。


PM2:21-3:57 石鎚山(弥山&天狗岳)

巻道経由なのであっさりと山頂に着いた。全員余裕がありそうなのでvariation3の天狗岳ピストンに行くことにする。天狗岳の山頂は狭いと聞いていたので、M野とハイジに新入生4人を任せ、先に往復してもらった。全行程が弥山から見えるので後発隊のCLと2回生はそれを見守っていた。戻ってきてから交代して天狗岳に行った。先発組は岩場を攻めていたが、後発組は2回生が疲れているのもあって、登山道を攻めた。山頂に着いてから思ったが、複数ルートをとることが可能なので行き違いはできると考えると、天狗岳直下までは全員で行っても良かったかもしれない。四国の山並みの眺望がすばらしい山頂だった。


PM4:18 二ノ鎖下

巻道で下った。下りの巻道は崖側に柵とか手すりがないので怖かった。足元金網やし。

二ノ鎖のテント場は、トイレ近くに2テンが1つ張れる場所と6テンと2テンが張れる場所があり、少し下った登山道脇に4テンと2テンが張れるスペースがあった。さらに下ると登山道上方にヘリポートがあり、ここは6テンと2テンを張ることができる。トイレの近くは取られていたので下の2ヶ所に計3張のテントを張った。二ノ鎖のトイレは100円/回。併設の小屋の宿泊もチップを入れる仕組み。具体的な金額は書いていなかった。

1日目の行動時間が思ったよりも長くなったので、翌日はvariationの二ノ鎖・三ノ鎖をほぼ空身で登ってから土小屋に下ることにした。夕食後、各テントごとに就寝。一番遅かった6テン組も22時前には寝た。翌日は7時起き、準備でき次第出発のユルい予定。


4/29(日) 快晴

AM7:00 起床

健康的な起床。CLは5時に小鳥の声で目が覚めてしまったが、他のメンバーは熟睡していた。2日目の行程を軽くして正解だったかな?朝食を食べて、全員の荷物を4テンに入れて身軽な状態で二ノ鎖に向かった。


AM8:30-9:10 二ノ鎖

前日の様子から岩場が弱そうな人の目星がついていたので、それを考慮してオーダーを組んだ。新入生はみんな優秀で、さっさと登って行った。T本もたまにハイジに助けられながらではあるが登れていた。ハイジは先の役員会で話題になったお助け紐を持ってきてくれていた。下から見た感じでは使い方が分かっていれば使えるもののように思った。


AM9:17-9:32 三ノ鎖

さらに時間があるので三ノ鎖にも行った。登る前にM野がやってられなくなっていた。CLの雪玉に襲われ始める。二ノ鎖よりはスムーズに越えられた。高度感は増すものの、足場が限られていたことの影響が大きそうだ。


AM9:32-9:45 石鎚山(弥山)

本山行2度目の山頂。神ゲーをやる人や過激な音楽を流す人などが出現した。


AM10:03-10:22 二ノ鎖下

2回目でも巻道は怖かった。突然ドライバーのK林が出現した。5月の新歓PWの慣らしのつもりらしい。土小屋方面の情報を聞き、装備を回収して出発。


AM11:24 下山

土小屋ルートは非常に整備されているのでとても歩きやすかった。南側斜面の雪は融けていたが、北側斜面には残っている場所があった。登山道も1ヶ所だけ雪の上を歩いた箇所があった。振り返って見た石鎚山は槍ヶ岳のようで、今までとは少し違った表情をしていた。結局1ピッチで踏破した。途中で暴走くまさんK林に追いつかれたので雪玉を2発ほどあててやった。


下山後は金曜日に開通したばかりの石鎚スカイラインから高知県中津渓谷の湯の森温泉に行った。それからドライブ・山越えをして川之江に出て、善通寺でうどんを食べて帰った。boxに着いたのは翌30日1時頃だった。


3月の事故後初めてのPWでした。無事に終わってよかったです。内容も新歓としても良かったし、上回生の錬成としても良かったのではないかと思います。CLでやりたかったことはほとんどできたので非常に満足の行く山行だったなと思います。参加してくれた新入生が入部してくれるといいですね。

最後に、ドライバーのK林と客人のハイジには色々助けてもらいました。ありがとう。