この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2018年02月16日

どうも、縦走CLのI岡です。2/12から合宿で関東に来ています。これを書いている2/16は天候が微妙なため休養日にしました。というのも、今年の合宿は1泊2日×3という変則的なやり方だからです。2/12-13でPart1の大菩薩嶺に、2/14-15でPart2の雲取山に行ってきました。2/17-18でPart3の丹沢に行きます。メンバーはPart1&3がI岡、N部、M野で、Part2は下村も一緒に行きました。

京都に帰ってからの報告だと色々忘れそうなのですでに行ったPart1&2の報告を先にします。いずれも天候に恵まれ、楽しかったです。

※2/19 Part3の報告を含め更新しました。


<写真>

Part1(大菩薩嶺)→http://photozou.jp/photo/list/2619556/9139663

Part2(雲取山)→http://photozou.jp/photo/list/2619556/9139667

Part3(丹沢)→http://photozou.jp/photo/list/2619556/9140597


詳しくは追記にて。


2/12(月・祝) 快晴

AM2:00 box集合

パーティメンバーが集まる。下村は予定があるらしく、ザックをCLに託して下宿に帰った。予定より早かったが出発の準備をした。普段とは持っていく装備が少し違うので準備に時間がかかり、2:45頃に京大を出た。ここから大菩薩嶺の入山口・丸川峠分岐までワンゲルドライブ。京都東から新富士まで行き、精進湖の横を通って山梨に出るルートを採った。丸川峠分岐の駐車場は一部凍結していた。ノーマルタイヤで無理矢理越えた。タイヤチェーンがあるなら持っていると楽かもしれない。今回はハイジのアイゼン講習に譲ったので積んでいなかった。


AM10:26 入山

まずは千石平へ。多少凍結しているが、アイゼンなしで問題なかった。千石平からは少しだけ凍結した林道を登って登山道に入った(10:47)。全体的に道は雪が積もっていたり凍結していたが、靴のグリップがよく効いたのでこの日は結局軽アイゼンは使わなかった。途中で崩壊箇所を巻くために一旦林道に出た。ついでにレストにした(11:42-11:52)。まだ富士山は見つけられなかった。林道を越えてトラバース道を行くと上日川峠に着いた(12:16)。今回はここに建つロッヂ長兵衛に泊まる。当初の予定では介山荘に泊まろうと思っていたが、人数が少ないことと、山荘側の予定と合わなかったため、ここに変更とした。この日の行動はこれで終了。時間が余ったので昼ごはんを食べてからN部と周辺を散歩した。M野はロッヂ長兵衛で沈していた。散歩のときにN部にワカンの使い方を教えた。少し歩くと富士山がとてもきれいだった。宿に戻ってしばらく休み、夕食を作った。外で調理するように言われたので外でしたが、気温が-6℃ぐらいなので熱平衡に達したのか、液体が沸騰しなかった。グラタンに大量のチーズを入れて蓋をするとグツグツしてきたので、寒いときは油的なもので表面を覆った状態で調理するなどの工夫がいるのかもしれない。ご飯を食べて、小屋の人とお喋りして、天気予報とオリンピックを見て21時に就寝した。


2/13(火) 快晴

AM5:30 起床

CLが予定通り起床。N部とM野はまだ寝ている。5:50頃に起きたのでそれから朝ごはんを作った。小屋のおじさんと喋ったりしていたら出発が7:28になってしまった。上日川峠から登山道を福ちゃん荘へ向かった。空が青くてきれい。福ちゃん荘からは大菩薩峠経由で大菩薩嶺に登る。トラバースの道が続くので斜面上方をチラチラ確認しながら登った。


AM8:36 大菩薩峠

大菩薩峠から石丸峠方面にもトレースはしっかりあった。峠から先、展望の開ける尾根歩きになる。富士山から御坂山地、南アルプスなどがよく見えた。この日は特に風も強くなく、快適だった。賽ノ河原に建つ大菩薩峠休憩舎は泊まろうと思えば泊まれそうだった。この尾根は少し岩も混じっていたので、軽アイゼンをつけずに登れたのは楽でよかった。雷岩から樹林帯に入り、山頂をpiston。山頂は展望がないが、その分風も避けられるのでこの時期はここで休憩するのがオススメ。今回はN部が雷岩にザックを下ろしてしまったことと、風がなかったことから雷岩に戻ってレストにした。ここから下りなので軽アイゼンを発動した。


AM9:35-9:56 雷岩

景色を楽しんでから唐松尾根を下った。途中に完全に凍りついて透明になっている部分もあったのでこれは軽アイゼンがよく効いた。あっさり福ちゃん荘に着いた(10:25)。ここから先は登ってきた道を引き返すだけである。上日川峠でレスト(10:44-10:51)して、軽アイゼンをつけて降りた以外は特に登りと変わらずサクサク進んだ。千石平手前の林道に出た辺りでN部の軽アイゼンが壊れた。このあと次の日の朝に下村と合流するまでどうしようか話していたところだったので、最寄りのmont-bellに寄ることが決まった。幸いこの先は軽アイゼンは不要だったので問題なく下山できた。


AM11:53 下山


車に戻って最寄りのmont-bellを調べると、甲府かと思ったら東京の日の出町だったので奥多摩で温泉に入って八王子方面に出ることにした。祝日の翌日だった影響で(?)営業している温泉が少なく、結局奥多摩の玉翠荘に寄った。国道は丹波山村で2か所ほど凍結していたものの、特に問題なく通行できた。日の出イオンのmont-bellとマクドに寄った後は八王子の道の駅に行き、車中泊をした。


2/14(水) 快晴

AM5:30 起床

起きて下村を迎えに行く準備をする。6:30に昭島駅で下村を拾って奥多摩へ。登山口手前の留浦(とずら)に着いたのは8:20ごろだった。入山準備をして8:53に出発。


AM9:00 入山

鴨沢から入山。最初は細い道を小袖駐車場まで登る。この日はとても暖かかったので小袖駐車場まで車で上がってもよかったかもしれない。小袖駐車場でレスト(9:33-9:41)。この先本格的な登山道となる。登り尾根に上がるまでトラバースの道が続くので斜面上方の確認は必要である。平将門伝説の伝わる土地で、ところどころに看板が立っていた。この辺りは標高は低いが、植林の陰になっている場所も多く、凍結している場所もちらほらあった。下村が一人エクストリーム登山をしていた。


AM10:37-10:48 レスト

ひたすら登りが続く。CL的にはどこで軽アイゼンをつけるか非常に悩ましかった。


AM11:36-11:52 堂所

登り尾根に合流。この先の様子を見たり、ほぼ同じペースで進んでいた人と話したりしてここで軽アイゼンをつけることにした。ここから七ツ石小屋までは少し傾斜がきつい。また、道が入り組んでいてややこしい。当初通ろうと思っていた沢沿いの道も通行止めになっていて、結局尾根上を歩いた。七ツ石小屋下まで来て初めて富士山の展望が得られた。


PM0:49-1:33 七ツ石小屋

富士山がきれいに見える小屋である。昼ごはんもかねて長めに休んだ。水場は小屋から雲取山方面に3分入った沢を越える場所にあった。思ったより時間が押してて少し焦る。ここから石尾根分岐まではトラバースの道。石尾根分岐からは展望が広がる(14:03)。CLはここまでの疲れが一気に吹き飛んだ。N部はここまで上がって疲れたようで、少しペースが落ちた。休憩を少なくしてゆっくり歩き続ける方針に変えた。石尾根の雪は気温や日当たりの関係でかなりぐちょぐちょになっていた。


PM2:41-2:52 奥多摩小屋

小雲取山への登りに備えてレスト。来てみてわかったが、雲取山を登るうえで絶妙な位置にある。廃止に反対運動がおこるのもわかる気がした。


PM3:46-3:55 雲取山

融けかけの雪道を上がって到達した。山梨県側の山頂付近にある避難小屋は思っていた以上に立派だった。中は見なかったが、余裕で泊まれそうな雰囲気。東京側の山頂からの展望は圧巻だった。少し埼玉県側に行くと日光方面や北アルプスらしきものも見えたので、日本の主な山がほとんど見えていたのではないだろうか。


PM4:13 雲取山荘

山頂から北側に行くとそれまでの湿った感じの雪から一転、パウダースノーになった。フカフカの雪の中をしばらく下ると雲取山荘。今回はここに泊まった。ここは炊事小屋があったので調理も楽にすることができた。部屋に入るとコタツがあったのにはびっくりした。コタツで温まり、鍋パをし、星空と夜景を楽しむというQOLの著しく高い夜となった。鍋も食材の買い出しを下村に頼んだら親御さんが全面協力して下さったそうで、クオリティが非常に高かった。寝る前に下村の頭痛がひどくなったみたいで、バファリンをあげた。20:30就寝。


2/15(木) 快晴

AM6:00 起床

朝ご飯を食べ、7:18に出発。下村の頭痛もよくなったようだ。雲取山まで登り返す。山頂は寒いのでスルー(7:44)。奥多摩小屋まで一気に下った。最初の方は下村が軽アイゼンの扱いに困っていたが、次第に分かったようだった。昨日融けたものがそのまま凍ったらしく、道は半透明だった。


AM8:19-8:31 奥多摩小屋

この辺りもしっかり凍っていた。前日に通った感じだとこのあたりの雪が一番雪合戦に適しているように思われたが、どうやら融け具合のせいだったらしい。特に問題なく石尾根を下り、七ツ石小屋へのトラバース道へ。トラバースの道は前日は雪があったような気がしたが、この日通るとあまり雪がなかった。雪がないところをアイゼンをつけたまま通ったのでN部達は疲れたようだった。外すかどうか非常に迷ったが、下の方は凍っている気がしたので外さなかった。結果的にはそんなに間違った判断ではなかった。確かに石尾根分岐ー堂所間の凍結個所は数ヶ所しかなかったが、土が出ている場所も砂がメインだったのでそこまで歩きにくいというわけでもなく、凍結している個所はその手前でアイゼンをつけなおすことも難しそうだったので、これはこれで悪くなかったと思う。途中、七ツ石小屋でレストした(9:18-9:27)。

七ツ石小屋からは小袖の駐車場まで1ピッチで下りた。予想通り、堂所より下には凍った場所が残っていた。小袖の駐車場で軽アイゼンを外した(10:51)。ここまでくれば鴨沢・留浦はもうすぐである。


AM11:15 下山


下山後は奥多摩温泉・もえぎの湯に寄った。下村は着替えを持っていなかったので外で『カラマーゾフの兄弟』を読んで待っていた。青梅を過ぎたあたりでマクドに寄り、そのあと下村とN部をそれぞれ実家の近くまで送っていった。後に残ったCLとM野は適当に東京をドライブした後首都高・平和島PAで車中泊した。翌16日は休養日で個別行動にした。夜に再び合流し、第三京浜・都筑PAで車中泊をした。


2/17(土) 晴れ

AM4:30 起床

起きてN部を迎えに行ってからPart3の入山口・大倉へ。狙い通り7時半ごろに着いた。秦野ビジターセンター前の駐車場はほぼ満車。止められてよかった。


AM8:02 入山

県道を上がっていき、林道に入る。そのまま登山道に続く。名物の丹沢クリステルは見逃してしまった。しばらく砂の登山道を登った。雰囲気的には秋山のようだった。分岐で左に進み、大倉高原山の家跡でレスト(8:46-8:57)。ここの水場が使えるのかどうかが事前の情報収集ではっきりしなかったが、どうやら去年の台風で壊れたらしく、断水していた。水源となっている場所の地図が貼ってあったので、そこまで行けば水が得られるのかもしれない(未確認)。テント場は非常にきれいであったが、実質的に管理人不在の状況なのでトラブルには注意とのことだった。さらに尾根を上がっていくとほどなく先ほど分かれた道と合流した。その先から階段&木道がところどころ現れるようになった。Part2の帰りに下村がバリアフリーといっていたやつである。階段の1段が絶妙な高さに調節されていたのでとても歩きやすかった。かなり急な尾根で、しかも崩れやすそうな地盤だったので、この整備がなければこの尾根を登るのは難しくなるだろうと思った。駒止茶屋の手前辺りから圧雪されて氷になった雪がところどころ現れ始めた。まだ歩くのに問題ない。堀山を越えて堀山の家で再びレストにした(9:55-10:03)。二俣へ至る道はここからは比較的はっきりしているように見えた。まだまだ単調な登りが続く。日当たりのいい階段になると六甲みたいな感じがした。花立山荘でレストにした(10:45-10:57)。富士山が綺麗だった。花立の辺りから雪が目立ってきた。軽アイゼンをつけるタイミングを考えながら進む。金冷シの手前に1ヶ所尾根が痩せている部分があって、そこは金属製の足場付きの階段が設置されていた。金冷シから一登りで塔ノ岳に着いた。


AM11:28 塔ノ岳

この日の行動は塔ノ岳で終了。山頂に建つ尊仏山荘にチェックインした後、のんびり晴れ沈にした。富士山が今までの登山の中でも最大級に大きく見えて迫力があった。塔ノ岳から玄倉方面や表尾根方面、主脈方面など各方向の登山道を少し散歩がてら覗いてみたが、いずれもトレースはしっかりしていた。翌日の丹沢山ピストンは最初から軽アイゼンをつけていくことに決めた。前日が天気図記念日だったのもあり(?)、16時にN部に天気図を書いてもらって、そのあと夕食にした。外で調理するとやはり鍋の温度が上がりにくかった。小屋が混んでいたので外で調理したが、もうちょっと夕食の時間を遅らせて空いてから小屋の中でやればよかったと後から思った。日没はきれいだった。翌週辺りになると塔ノ岳でダイアモンド富士が見られるとあって、結構惜しい感じの日没が見られた。夜景もきれいだった。夕食後秘密兵器を食べて20時消灯。


2/18(日) 晴れ

AM5:20 起床

予定より早かったが、全員起きてしまったし、調理スペースも空いていたので起きた。CLは熟睡したのだが、大部屋タイプの山小屋が初めてだったN部とM野はあまり寝られなかったようだった。朝食を済ませ、日の出を待って出発する(6:48)。


AM7:37-7:52 丹沢山

昨日偵察しておいた道を軽アイゼンをつけて下る。あっさり日高を通過し(7:08)、竜ヶ馬場も通過(7:19)。主脈の道もところどころ木道なども整備がされており、非常に歩きやすかった。ただ、軽アイゼンをつけていたのでその意味では木道には苦労した。本来的には木道の手前で外すか脇の雪の上を歩くのが良いのだと思うが、それにも限界があった。結局1ピッチで丹沢山に着いた。集合写真を撮った。蛭ヶ岳方面の道も宮ヶ瀬方面の道もいずれもトレースはバッチリだった。


AM8:43-9:04 塔ノ岳

塔ノ岳へ引き返す。先ほど歩いたばかりなのでサクサク進んでこちらも1ピッチで塔ノ岳に戻って来れた。竜ヶ馬場からは東京スカイツリーが見えるとN部が言っていた。写真に写ったかは微妙。塔ノ岳でN部とM野は尊仏山荘に預けておいた荷物を受け取ってパッキングしなおした。


AM11:01 下山

前日の感じから、金冷シまでは軽アイゼンをつけていくことにしていた。結局花立までつけた。花立で外して(9:22-9:29)からは怒涛の下りが始まり、一気に下って1ピッチで大倉まで下りてきてしまった。1時間強で1000m下りるとか頭悪いなと思った。


下山後は「秦野天然温泉 さざんか」に寄った後、なんとなくマクドに寄り、それからN部を実家まで送った。下村を拾って延々とワンゲルドライブをして京都に帰ると日付が変わって3時半になっていた。疲れた。


無事に合宿まで終わりました。よかった。合宿まで行けたことで1年間CLをやり切ったなと思いました。個人的には今回の合宿は今後後期の合宿に使える選択肢を増やせないかと思って行った実験的な山行でした。今回の経験を踏まえると、数年後にはそれぞれの山域で2泊3日の合宿が組めるようになるのではないかと思います。詳しくは記録報告書に書きます。

まだ背振PWが残っていますが、とりあえず今期をいい感じで締めくくれたので良かったです。来期以降はCLでもなんでもやります。今からどこでPW出すか悩みどころですね(笑)