この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2018年02月04日

どうも、来年度議長をやることになりましたI岡です。ちなみに部長はペーター、副部長はハイジです。何だかアルプスに散歩に行きたくなりますね。

さて、2/4に個人山行で台高山脈の高見山に登ってきました。いつぞやのようにR星に里帰りです。2/8頃から行こうと思っている合宿のシミュレーションをしに行ってきたのですが、思った以上に収穫の多い登山となりました。


写真:http://photozou.jp/photo/list/2619556/9136746


詳しくは追記にて。


2/4(日) 曇り、山頂付近暴風

AM7:58 近鉄榛原駅

自宅を出て近鉄で榛原へ。途中の大和八木で京都から来るメンバーと合流した。榛原からは奈良交通の霧氷バスに乗る。毎年冬季だけ運行されている臨時バスで、今シーズンは榛原ー高見山・三峰山、大和上市ー和佐又山、下市口ー観音峰の4路線が運行されている。高見山へは行きが高見登山口まで1060円、帰りがたかすみ温泉から1100円である。基本このバス以外にはアクセス手段がないので必然的に高見山に行く人が全員似たような行動をしてしまう点が少々難点ではあるが、手軽に霧氷や冬山を楽しめるのでオススメです。この日は高見山へは32人乗り路線バスが計6台、三峰山には55人乗り観光バスが計6台は出ているように思われた。


AM9:18 入山

高見峠までは旧伊勢南街道を行く。整備された道が続く。ヘリコプターが上空かなり近いところを飛んでいてしばらくうるさかった。雪は登山口からあったが、特に問題なし。ワンゲルで行くなら古市跡辺りからは軽アイゼンがあった方が安心かもしれない。小峠手前に崩壊地があり、迂回路が整備されていた。


AM10:12-10:19 小峠

ここからは林道を行くこともできるが、今回は旧伊勢南街道を採った。2017年度版のエアリアには通行止めと書かれているが、実際行ってみるととりあえず大丈夫だった。確かに橋が1ヶ所崩落していたが、地盤は崩れていなかったのでおそらく雪がなくなっても巻いて通行できるだろう。高見峠から高見山へ登る道の途中に出た(10:50)。

ここから急な登りが始まる。しばらくジグザグ道が続いている間は良かったのだが、尾根上に出ると一気に風が強くなった。軽アイゼンは尾根に出る前に付けた。雪雲の中に入ってしまっているので展望はない。金剛山に行ったA川partyが少し心配である。気温が低く、風が強いのも手伝って、そこそこの霧氷ができていた。山頂手前で高見山の北稜と合流し、6年前に行った過酷な山行が思い出された。


AM11:58-12:12 高見山

山頂に着くと、山頂の反対側から吹き付ける風が加わって一気に風が強くなった。山頂の小屋はいっぱいなので、高見杉の避難小屋で昼食にすることにしてさっさと下山を始めた。下山を始めると風が強い。多分風速10m/sは余裕であったと思う。おまけに寒い。途中ですれ違った先生の知り合いは-15℃ぐらいと言っていたらしい。ということは体感気温は-25℃とか-30℃だったんですね。ハードシェル着てるとよくわかんなかったです(笑)

しかも風上の細かい霧氷がその強風に乗って襲ってくるので非常に痛かった。木に残っている霧氷は今まで見たことないほど大きくなっていた。余裕がなくて写真に収められなかったのが残念だ。それでも樹林帯に入ると風が嘘のように急になくなった。風がなくなると快適に歩けるようになり、やっぱり風を避けることは重要だと思った。沢筋に入ると金網製の橋が現れ始め、アイゼンの爪がよく引っかかった。


PM1:30頃-2:26 高見杉

やっと昼食。冬山のカップ麺は正義でしょ。ここの避難小屋は寝るのは難しそうだったが中に囲炉裏的なスペースがあり、慎重に管理すればたき火ができるのかもしれない。高見杉は大きかった。枝ぶりなども立派で、縄文杉とかよりも生命感はあった。


PM3:04 下山

お腹を満たしてラスト1ピッチ。ここで後輩のペースに火が付き急にスピードが上がる。あっさり下山した。


下山後はたかすみ温泉に寄った。行きのバスでもらった割引券を使うと20%OFFの400円。寒い中歩いていたからかお湯が熱かった。初風呂でめでたかった。

帰りのバスはたかすみ温泉の前から出る。午後4時発の便に乗り、榛原で電車に乗り換えて家まで帰った。


もともと悪天候を承知の上で行った山行でしたが、気温-15℃、風速十数m/s、積雪20~30cmというワンゲルの合宿で予想される最悪パターンを体験することができ、とてもよかったです。アプローチ中の電車の中で先生とも喋っていたのが、リーダーはある程度オールラウンドにやっておかないとどこまではOKでどこからがアウトなのか分からないよね、っていう話でした。今回でまた1つ冬山の体験ができたので合宿の安全性を少し高められたのではないでしょうか。今のところ8日~9日にかけて合宿Part1となる大菩薩嶺に行ってこようと考えていて、予報的には今回の高見山の状況の晴れたバージョンという感じなのでどこかでこの経験が活きそうです。