この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2017年11月06日

どうも、縦走CLのI岡です。1回目の予備合宿として、11/4-5で鈴鹿に行ってきました。メンバーはI岡、N部(SL)、M野です。綿向山から鎌ヶ岳まで縦走したのでとても疲れましたが、その分楽しかったです。


写真:http://photozou.jp/photo/list/2619556/9109399


詳しくは追記にて。


11/4(土) 曇り時々雨、強風

AM6:30 集合

京都駅の東海道線ホームで集合。33分発の普通長浜行きに乗った。近江八幡で降りて近江バスに乗り換え、北畑口バス停からダラダラ歩いて入山口の御幸橋に着く。手前に日野町営バスの西明寺口バス停があり、ここはトイレがあった。留守本部のI本さんに入山のスタンプを送って入山する(9:31)。しばらくは林道歩き。途中に堆積岩の接触変質地帯の露頭があったので観察した。林道終点にはヒミズ谷出合小屋がある。最初なので短いレストにした(9:46-9:51)。この小屋は数人なら泊まれそうな感じ。

出発するとすぐに金属製の橋があり、3人合計200kg以下までの重量制限付きである。K林がいると2人しか渡れないやつな(笑)


AM10:39-10:53 五合目小屋

五合目まではスギの植林帯を行く。途中一合目付近で上から何か降ってきたので嫌な予感がしてしばらく気のせいということにしたが、二合目辺りで強まってきたので一旦止まって各自対応した。レーダーで見たところ、滋賀北部で降っていた雨がたまたま南側に流されてきたようだとわかり、後に続く雲も無さそうだったので15分もあれば止むと判断し、CLは特になにもせずに進んだ。N部はザックカバーをし、M野は折りたたみ傘を出していた。三合目で1度林道と合流し、すぐにまた分かれた。登山道に入った辺りに小屋があった。小屋の前にテントも張れそうだった。スルーして五合目へ。ここも小屋がある。割と立派で、ここでレストにした。天気がよければ展望もいい。3人なら余裕で泊まれそうだった。この辺りから風が強そうだったので雨具のジャケットを着た。小屋前の鐘を鳴らしてから出発する。普通に鳴らしたつもりだったのに思ったより音が大きくてびっくりした。


AM11:33-11:43 綿向山

山頂まではトラバース道が続く。七合目で1度尾根上に出るが、今回は夏道を歩いたのでまたすぐに谷の方へ入った。登りながら分かっていたことではあったが、綿向山の山頂に着いてもガスっていてなにも見えなかった。ハイジが比叡山に行くと聞いていたので比叡山の写真を撮って「見えねぇな」ってLINEで送るネタをしようと思っていたのに意味の違うものになってしまった。この天気にも関わらず、山頂は割と賑わっていた。あの大学生っぽい集団は何だったんだろう?まあいいや。


PM0:32-0:37 三角点ピーク(イハイガ岳)

この先は行く人も少ないエアリア点線ルートである。笹藪かと思っていたのでガスでさらに難易度が上がったかと思ったが、結果的には笹藪は無かったのでRFの難易度としてはちょうどよかった。ガスが中々の濃さで、恐らく僕の経験した中でも上位に入ってくるくらいの濃いものだった。個人山行で行った北海道の旭岳を彷彿とさせるガスだった。先頭のN部が主にRFをし、M野とCLが間違っていれば指摘するみたいな感じで進んだ。総じてN部は優秀だったのでサクサク進み、イハイガ岳まで1ピッチで着いた。歩いている途中でガスがマシになり、イハイガ岳から雨乞岳に至る稜線が見えたときは割と感動した。


PM1:53-2:04 大峠

イハイガ岳から大峠までがしんどかった。下り始めてすぐ、尾根上を攻めると崩壊地が出てくる。この縁を行くが、若干藪要素があるためザックが引っ掛かって歩きにくい。風は強い。足下の不安定な場所も多く、M野は何度か滑っていた。僕も1回転けたけどそれは思ったよりも自分の腕が短かったからなのでしょうがなかったw

何度もRFをしたのでルートはほぼ外さずに歩けた。なんとか大峠まで出た。昼食も兼ねたレストにする。variation1はカット。というかやっぱり廃道化していて、とても人が通れそうになかった。11/1に通った記録がネット上にあがっていたのが嘘のようだった。


PM3:33 清水頭

あとは清水頭まで登るだけである。エアリアの危マークと迷マークは気を付けていれば問題なかった。清水頭の手前のピークでレスト(2:56-3:03)をとり、最終ピッチ。このピークは風も弱く、いいCS可になりそうだった。variation2の奥ノ畑は行きたかったが、今から下るとテントを立てるころには谷の中では暗くなってそうだと思ったので行かないことにした。M野が疲れていた。稜線上に出るとまた強風。平らになっている山頂部を歩いて山頂の標識を探す。標識の少し東の南側にいいテント場を見つけたのでそこにテントを張った。崖の近くでその場所だけ少し崩れていたのが気持ち悪かったが、結果的に何も起こらなかったのでOKでしょう。風は稜線上よりは弱かったが、それでも時折強い風が吹いたのでペグも打った。日没が17時ごろと思われたのでそれまでに調理を済ませるべく、すぐに調理を始める。翌日の好天は事前の天気図の移り変わりからほぼ確実と思われたので天気図はスマホで確認するだけにした。調理している間にも晴れたりガスったりしていたが、晴れたときには鎌ヶ岳から南方面がよく見えた。18時前に夕食が終わり、秘密兵器タイムに突入。各自思い思いに過ごす。なぜかM野のスマホだけ電波が入らなかった。外は月が綺麗だった。翌日は最初が藪の濃い区間なので日が出てから行動することにして、4:30起床、6時出発にした。19:20頃就寝。


11/5(日) 晴れのち快晴、依然として強風

AM4:30 起床

予定通り起床。朝食がさっさと終わるが、外がまだ暗かったのでしばらくテント内で待機し、5:45に少し明るくなってきたので外に出た。寒い。テントを撤収して出発(6:13)。


AM6:53-7:00 雨乞岳

やっぱりこの日も風が強かった。たまによろけつつも前進し、念願の(?)笹藪へ。最初こそ背丈が低かったものの、徐々に高くなってきて、雨乞岳直下では身長を越えようかという高さにまでなっていた。藪の中は寒くなくて、その意味ではよかった。少しコースタイムを巻いて雨乞岳についた。この前の台風で破壊されたのか、鈴鹿共通の緑で縁取られた山頂の標識がなくなっていた。去年K林の頭に刺してる風の写真を撮るなどして遊んだやつなのに。少し残念。逆光で集合写真を撮って先へ進む。風があるので止まっても寒いだけだった。


AM10:14-10:34 御在所岳

ここから御在所岳まではO山partyの下見みたいなものである。東雨乞岳まで問題なし。東雨乞岳は相変わらず風が強かった。下り始めの地点も去年の誰かさんとは違って難なくクリア。コルまでも快適な道だった。コルからは七人山に寄り道。予想通りいいCS可になりそうだった。慎重に行けばコクイ谷出合まで直接下りられるかも。偵察ののちコルに戻った(7:41-7:46)。ここからはクラ谷に入る。道は問題ないのだが、落ち葉が大量で、水が流れているところとそうでないところの境目が分かりにくくなっていた。また、去年より徒渉の回数も増えているかもしれない。沢はきれいだった。沢の新歓PWとかに良さそうだと思う。人とすれ違い始めたのもこの辺りから。サクサク下り、クラ谷分岐に着いた。N部が熱心にRFしていた。去年と同じような場所にザックを置いてレストにした(9:01-9:11)。この先は基本登りなのでここで服を調整した。時間がないのでvariation3はカットされた。谷を最後まで詰めたところが沢谷峠で、ここから左手の尾根にあがる。ここはひょっとするとほかのpartyの計画と尾根への取り付き方が異なるかもしれない。こうすると地形的にはわかりやすかった。御嶽大権現までの道は踏み跡が薄かったので濃くしておいた。御嶽大権現から先は観光客に混じって山頂へ。やっぱり強風でどう考えても遊びに来るには寒すぎるのだが、異常に人が多かった。多分3日の14時まで鈴鹿スカイラインが通行止めだった影響だろう。時間的に鎌ヶ岳まで行けそうだったので昼ごはんも兼ねて少し長めにレスト。集合写真は撮る気が起きなかったので適当にごまかした。


AM11:13 武平峠

観光客を尻目に武平峠へ向かう。この下りはやはり景色が良くて良かった。雨乞岳が見えて「あの向こうから来たんか」ってなった。前日から気付いていたが、M野は悪路があまり得意でないみたいで、特にザレている場所で苦戦していた。登山道に入って30分ほどで武平峠に着いた。自分の中では11時半までに着いたら予定通り行く、12時までに着いたら鎌ヶ岳ピストンからのescape3下山、12時以降についたら即escapeと決めていたので予定通り鎌ヶ岳・雲母峰に行くことにした。


AM11:57-12:19 鎌ヶ岳

花崗岩の縦走路を行く。左側に湯の山温泉への下山ルートが分かれていく場所があって、そこは眺めがよかった。山頂に直登するルートは閉鎖されていたので少し西側に回り込んでから山頂にあがった。鎌ヶ岳は子供も多かった。CLも10年前にあんな感じで登ったことがあって、何か懐かしい感じがした。ここまで来ると思った通り、綿向山から雨乞岳、御在所岳まで全部見えて、昨日今日で歩いてきた道がほぼ見えていたので良かった。「鎌ヶ岳」の標識のある場所が一番展望がよかった。集合写真を撮って出発。


PM2:16-2:23 雲母峰

鎌ヶ岳からは鎌尾根を下る。ガレている中を下り、岳峠で東の支尾根へ。さらに宮妻峡に下る道と分かれる。この先は少し道が細かった。白ハゲまでは特に問題なかった。白ハゲは横を通過する。湯の山温泉への分岐を過ぎてからは少しRFが難しかった。尾根を外さなければ道は間違えないのだが、現在地把握は難しかった。思いの外時間がかかったのでコルでレストにした(1:29-1:38)。ここからも湯の山温泉に下りれるようだった。O柳さんからのLINEに気づいたので返事しておいた。この辺りからM野が疲れ始めた。ルートは尾根伝いだと思っていたら791m峰は巻き道もあった。帰ってきてからヤマレコのヤマプラをよく見ると確かに尾根上は外れていたのでこれからはエアリアを見る時も良く見ないといけないと思う。ゆっくり登って雲母峰に到着。最後のピークについてホッとした。


PM3:46 下山

ここからは本当に下るだけ。植林帯の中の道を下る。縦走路をそのまま行くと小林新道というエアリア点線ルートがあって計画時からとても気になっていたが、今回は時間の都合でカットした。下山路はきれいな道だった。3回林道を横切った。林道に出ると少し入口と出口がずれていたが、東海高校のワンゲルが作った標識があったのでそれほど迷わなかった。標高400m付近でN部が道を見失ったが、あと100mも下れば下山だったし、左側に大きな谷が見えていたのでそちらの方向に適当に下りた。地形図で急斜面はないことが確認できたので取った措置だったが、冷静に考えればきちんとRFしても良かったかもしれない。幸い僕の鋭い勘によって途中で道が見つかったのでそれを下った。無事に岳不動に着いて下山。I本さんに下山スタンプを送ったらすぐにスタンプが返って来た。


下山後はアクアイグニスまで歩いて温泉に入り、近鉄で京都へ帰った。アクアイグニスはオシャレでよかった。打ち上げは8日の役員会の後にすることにした。


CLになって初めて常識的な時間にCS1に着いて2日目も完走できたのでとても達成感がありました。予定通り2日目に晴れたのも良かったです。もうちょっと澄んでいたら御嶽山とか南アルプスとか見えたんですけどね……。N部は良くRFできていました。SLとしてもM野がペースダウンした後はそれに配慮できていたので良かったと思います。M野はおそらくワンゲル入って一番きつかったかもしれませんね。装備の荷物全部持って行動時間が6+9時間でしたからね。お疲れ様です。

このままNF期間に完成編行きたいけど行けるかな……?