この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2017年09月16日

どうも、縦走CLのI岡です。9/13-15で個人的には今シーズン3度目となる北アルプスに行ってきました。Part3で、メンバーはI岡、A川、F崎、H田、N部、M浦Kの6人です。入山前のSLに降りかかった災難などで入山が危ぶまれましたが、なんとか無事に終えることができました。


写真:http://photozou.jp/photo/list/2619556/9091257


詳しくは追記にて。


まずは入山前の経緯を簡単にまとめておく。7/5の役員会で審議通過した。事件が起こったのは8/18の戸隠PWでだった。SLの脚の調子がおかしかった。病院で見てもらって原因ははっきりとはしたものの、割と根本的に物理的な原因であったので、対策が難しい。とりあえず個人的に痛み止めとストック2本を持ってもらうことにして、ルートも1泊目を燕山荘、2泊目を常念小屋、下山を横尾にするというのをメインで考えることにした。大文字歩荷では登れるのか判断不能だったので結局ぶっつけ本番ということになった。そして、入山前日の9/12を迎えた。


12日は移動日。2回生2人は昼から新幹線と特急を乗り継いで信濃大町まで出て「ニュー竹ノ家旅館」に泊まった。「槍ヶ岳」の部屋に泊まったが、「常念」の部屋でも良かったなとか思った。夕食は当然ながら「豚のさんぽ」で食べた。鹿島槍PWの後に食べたやつより美味しかった気がしたのは気のせいかな?1回生は松本泊と穂高泊がいた模様。


9/13(水) 下界は曇り、山上は快晴

AM6:30 集合

穂高駅に集合。南安タクシーの運行する中房線バスに乗る。この日は乗客が多かったが、すぐに増便を出してくれた。1時間ほどで入山口の中房温泉に着いた。共同装備を分担して出発する(8:07)。ちなみに今回は共同装備をフライと水3L以外は1回生で持ってもらった。


AM8:39-8:51 第一ベンチ

入山していきなり急登。さすがは合戦尾根、北アルプス三大急登に選ばれるだけはある。一定のペースで登っていき、30分ほどで第一ベンチに着いた。速いw

人が多かったのでごぼう抜きの感があった。


AM9:51-10:10 第三ベンチ

第一ベンチからはコースタイム的には第二ベンチで次のレストかなと思っていると30分で着いてしまった(9:18)ので次の第三ベンチまで進んだ。さすがに50分歩いた辺りからはペースが落ちた。やはりレストは50分につき10分とるのがいいみたいだ。第三ベンチで大休止にする。昼ごはん第1弾を食べた後、出発。ここでこの日の中間地点なので割とパーティの士気は高かった。


AM11:10-11:35 合戦小屋

第三ベンチから先でレストできそうな場所は富士見ベンチか合戦小屋で、コースタイム的に合戦小屋まで行けそうだったので行くことにした。富士見ベンチを過ぎる(10:42)と少しずつ南側の展望が開けるようになり、大天井岳の辺りが見えるようになった。草紅葉も気の早い木は黄葉していた。

合戦小屋はスイカで有名である。台風の関係でゆるふわ合宿に行ける可能性が低かったので、CLとしては今回のPart3をゆるふわにするつもりだった。当然速攻スイカを注文した。美味しかった。


PM0:31-1:20 燕山荘

合戦小屋を出ると、合戦沢ノ頭まではCLの記憶によるとかなりつらい登りだったが、今回行ってみると大したことはなかった。これが5年の間の成長かな?レストの場所に困るので山頂で小休止(11:52-12:01)してからまた登る。この時点で燕山荘が割と近くに見えているので気は楽である。A川が燕岳を「つば九郎岳」だと言っていたので「『燕山荘グループはヤクルトスワローズを応援しています』やろ(笑)」と返しておいた。真偽は知らない。しばらく景色を楽しみながら歩くと燕山荘に着いた。西側絶景。


PM1:46-2:02 燕岳

テントを張って昼ごはん第2弾を食べ、燕岳ピストンに行った。前回来たときはわからなかった、有名なイルカ岩やメガネ岩がわかったのはよかった。山頂からの展望は申し分なかった。先月行ったのがあれ(劔岳)で先週あれ(後立山連峰)、今回あれ(常念山脈)で来週あっち(水晶岳~双六岳)っていう感じだったのは面白かった。景色を楽しんで集合写真をとり、燕山荘に戻った(14:26)。だんだん寒くなってきた。燕山荘によるとこの日は14時でも11℃しかなかったようだ。風もそこそこあったので寒くて当然である。

テントに入って麻雀の布教が始まった。M浦の秘密兵器1つ目がカード麻雀だった。すぐにA川とM浦がCLトビを狙うという構図が出来上がった。割と頑張って抵抗したが、夕食後再開された南3局辺りで地味に飛んでしまった。同じトビならもう少し派手に飛びたかったなー。麻雀が終わってから20時頃就寝。翌日は4時30分起床、6時出発とした。


9/14(木) 快晴

AM4:30 起床

予定通り起床。朝食は賞味期限の都合でパンとスープに変更された。6時10分に出発。寒かった。


AM8:48-9:10 大天荘

歩き始めて30分でレストをとるのが僕がCLをするときの通例だが、この日は30分歩いても体が暖まらなかった。メンバーに疲れた様子もないのでそのまま進む。大天荘までは稜線の西側を歩くか東側を歩くかで大きく気温が違ったのでこの点はしんどかった。大下りの頭でレスト(6:50-7:04)して大下りへ。この辺りも5年前に歩いたときはかなりしんどくてフラフラしていたのだが、今回はスルッと通過してしまった。前回は高山病+日射病だったし当然か(笑)

大天井ヒュッテへの分岐の前の梯子(階段?)も当然問題なく、結局コースタイムを巻きに巻いて大天荘に着いた。少し休んでから大天井岳ピストンに出発。大天井岳は一応今回の最高峰である。燕岳同様360゜の大展望だった。記念撮影をして大天荘に戻る。


AM11:56 常念小屋

大天荘からは東天井岳と横通岳の2ピークを巻き、乗越まで下れば本日のゴール、常念小屋である。ここでコースタイムを巻きすぎた。全員快調に飛ばし、コースタイム3時間のところ、休憩込みで2時間ほどで歩いてしまった。関西とかでならまだわかるんだけど、9月の北アルプスでやる行動じゃないよな(笑)

そんなこんなで昼前に常念小屋に着いてしまったので早いがテントを張った。ちょうど朝露でびしょびしょだったので乾いて好都合だった。あとから考えれば自分のシュラフも乾かせばよかった。 この時点では、この日の行動を考慮して翌日は蝶ヶ岳の山頂まで行くescape4で下山することに決めた。テントが乾いてから快晴の中、麻雀開始。たまにはこういうのんびりした山行もいいと思う。このときは飛ばなかった。16時にA川には天気図を書いてもらった。1回生に天気図を書く練習の目的を説明できたのでよかった。台風2個+前線が全種類揃う+低気圧・高気圧が鬱陶しいという状況だったのは運が悪かったな(笑)

M浦もついでに書いていたので14枚目に認めた。残りの1回生で調理を始めた。割とちょうどいいタイミングで料理ができたのでよかった。夕食後は秘密兵器を開けながら麻雀。このときはようやくあがれた記憶がある。翌日の行動時間を考えて西入を阻止し、20時30分頃就寝。翌日は4時起床、5時30分出発とした。


9/15(金) 曇り

AM4:00 起床

予定通り起床。この日の朝食は餅。醤油派と練乳派に好みがわかれた。5時43分に出発。ちょっと遅かったかも。


AM6:50-7:24 常念岳

まずは目の前の常念岳に登る。ひたすら登る。この日も寒かったので止まらず登って1ピッチで山頂に着いた。風が強い。山頂で写真を撮ったりしているとJアラートが鳴ったので、みんなでミサイルを探した。ここでA川が目眩と頭痛、吐き気を訴えた。高山病のような気がしたのでミサイルも飛んだことだし、さっさと下りることにした。1日目で高山病は抑えたつもりだったんだけどな……寒すぎたかな。A川の持っていたフライをN部に渡した。


AM8:16 常念小屋

さて、最短の下山ルートは常念小屋に戻ってescape1の一ノ沢ルートで下りることだった。この場合は下山後の足がないのでタクシーを予約する必要がある。早速下山を開始し、常念小屋に戻った。小屋で一ノ沢登山道の電波状況を聞いたところ、よくないということだったので、下山にかかる時間が読みにくかったが12時に9人乗りジャンボタクシーを予約した。


AM11:41 下山

escape開始。事前の評判通り、急坂が続いた。最終水場から一ノ沢登山口まで沢沿いの細い登山道が続くので休憩場所に困った。最終水場までの第二ベンチか第一ベンチでレストするのは賢明かもしれない。また、この登山道は利用者が多いのですれ違いにも気を遣った。沢の合流部・河原を避け、2ヶ所でレストを挟んで(10:03-10:09、10:57-11:18)下山した。


下山後はタクシーで穂高駅に出て、駅近くの蕎麦屋「一休庵」で打ち上げをして解散とした。帰りの電車で同じく完成編を終えた小林たちと合流し、来期について多少話し合いをした。これについてはそのうち話がまとまるだろう。


ふう……なんとか完成しました。1回生がほとんど僕のパーティに集まっていて完成は譲れないところでしたので最低限の目標は達成できてよかったです。1回生は4人ともしっかりしていたと思います。あんまり僕が手伝う場面がありませんでした。A川はSLとしては大丈夫、来期は十分CLをできると思います。高山病への対応と登りでのストックの使い方が課題ですね。自分の体のことなので、自分にあった解決策を探してください。

すでに書きましたが、天候とメンバーの予定の問題で、合宿には行かないつもりです。CL要件的には合宿は後期回しになりますけどいいですよね……。

さて、来期ですね。僕はまたCLやります。どんな山行に行けるのか、今から楽しみです\(^.^)/