この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2017年09月12日

鈴木です。9日に日帰りで大白水谷に行ってきました。

メンバーは家田、杉原、古川、あと僕です。



(時間は現在手元にメモがないのでそのうち追記します。)→追記しました


5:40 入山

5:50 入渓

6:45 転法輪谷出合

7:45 20m大滝下(ランビレ)

8:45 大滝上

9:05 2段15m滝上

10:00 7m(フリー)

10:35 Co1800m二俣

12:05 大倉山避難小屋

13:25 下山


前日の22時にboxに集合。今回の計画は日帰り前提で、途中で切り上げて帰るルート(コースタイム7h)と白山山頂を踏んで帰る欲張りプラン(11h)のvariationを用意しており、どちらでも選べるようにしていた。で、グーグルマップ氏によると、アプローチが6時間もかかるとのことなので着いて速攻登るつもりであった。が、予想に反してだいぶ早く着いてしまったのでしばし仮眠。ちなみに入山地点まで電波は通じた。

意外と明るくなるのが遅く、5時半ごろ入渓。入渓地点まではほんのりと踏み跡があった。最初はなんということもない河原歩きで、特にイベントもない。ただし水量は多い。イメージはクワインナイの最初の河原歩き。1時間ほどで転法輪谷出合に着くが、名前がいかつい割に対して水量はなかった。この辺りから日が差し込んできて暖かい、さすが東面の沢。

ここを過ぎたあたりからようやく連瀑帯に入ってきて、それなりに楽しくなる。ただし側壁が高くなってきたので日が差さなくなって寒い。20m大滝ではランビレした。トップは杉原、なんとなく家田にセカンドのやり方を教えてやってもらった。杉原曰くプロテクション不足で怖かったらしい。まあ登攀自体はそんなに大したことはない。この滝は大きさ、突破方法、近くの滝の雰囲気といい笹木沢の鎧滝に似たものを感じた。

ここを越えるとまた日が差し込んできて暖かくなる。雲ひとつない青空で非常にいい感じである。滝はだいたい直登できるので楽しい。途中から岩がやたら白くなってきて変な感じである。あと温泉成分が溶け込んでいるので水が微妙に白っぽかった。途中のよく分からない滝で突然集合写真を撮っていなかったのを思い出して慌てて撮ったりしつつサクサク進む。連瀑帯最後の滝もザイルを出さずに通過した。

11時前、1800mの二俣に到着。ここがショートカットと欲張りルートの分岐点である。ここでどちらにするかだいぶ迷う。天気が非常に良いので山頂まで登りたいという気持ちがある一方、まだ山頂まで標高差900mもあるという感じでどちらにも決めかねていた。全員主張がなかったので、じゃんけんで縦走組が勝てばショートカット、沢組が勝てば山頂に行くという風にしたところ、無事縦走組が勝利し、めでたくルンゼから詰め上がることになった。

この先は特にイベントなし。途中藪の薄そうな方に進んだ結果かなり距離をロスしてしまったのには反省。野いちごが大量に自生していた。

結局コースタイム通りに詰め上がり、下山は少し早めで14時20分に下山。その後は白川郷に寄るも駐車場が高いといって車窓見学だけになったり郡上八幡で謎の踊りがフェスティバルが開催されていたり割といい感じの中華料理屋で打ち上げしたりしつつ帰洛。ちなみに車はもうすぐ10万キロになろうかというオンボロアクアであったが、白山まで往復でガソリン代はわずか3000円であった。


総括ですが、沢自体は非常にきれいで、デート系と呼ばれるのも納得という感じです。とはいえ20m滝は我々のレベルではランビレは必須だし、舐めてかかると痛い目に合うという感じです。ちなみにナメはありません。下流は水量多く徒渉の練習になるし、連瀑帯はランビレ相当2本あって、白山山頂まで行けば一泊相当になるしで完成編に最適な沢ですね。

…と言いたいところなんですが、8月初めくらいまで雪渓に埋もれているっぽいので(大カンクラ雪渓)、よほど予定が遅れた場合にしか使えないですね。残念でした。後期完成編は寒くてまず無理でしょう。

今回はさくっとルンゼを詰めて帰ったわけですが、日帰りならこれくらいでちょうどいいなと思う反面、白山くんだりまで来た割にはイベントが少ないかなという気もします。まあ実際は片道5時間なんで南紀と同じくらいなんですが、感覚的なものですね。本流を詰めても二俣の後は特にイベントないらしいです。まあどちらを取るかは完全に好みですね。あと水ですが、飲んでみたところ若干違和感を感じましたが飲めないと言うほどではありませんでした。ただし2日前に結構な量の大雨が降ったらしいので、平水時に行けばどうなのかは知りません(ちょうど一年前に同じ文章書いた気がする)。まあ飲んでも死なないとは思いますが自己責任でどうぞ。

 総括では微妙に酷評してるようにも見えますが、天気が良ければ行く価値のある沢だと思います。どうでもいいですが、僕はこれが院試後初めての沢でした(ウナキベツは沢にカウントしないものとする、いいところだったけど)。本当は終わってすぐ葛川に行きたかったんですが台風が来たり、知床から帰ってすぐの疲れている時期に晴れたり、今週末も台風が来るしで行きたい時期に天気が悪くなるという微妙な感じですが、休み期間中にもう一本くらい行けたらなあという感じです。本当は去年の合宿のリベンジやりたかったんですが、時間もないしついこの前虎毛の近くで揺れたしで今年は無理ですね。残念。