この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2017年04月05日

後期CLを務めさせていただいております2年の森嶋です。4/1から1泊2日で屋久島に行きました。メンバーは、森嶋(CL)、稲岡(SL)、横山(装備)、鵜飼(食当)の4名です。天候に恵まれずescape1下山となりました。

4/1 曇りのち晴れ

フェリーはいびすかすに乗って7時頃に宮之浦港に到着。朝食をとりながら8:15のバスを待つ。天気予報では午前中の降水確率が高めで、多少は濡れる覚悟をしていたが、雨は降っておらずひとまず安心。


9:05 白谷雲水峡より入山。


9:50~10:00 白谷山荘にてレスト。

屋久島の苔むす森の雰囲気を楽しみつつ歩く。


10:25 辻峠にてレスト。太鼓岩は、鵜飼君以外のメンバーはすでに行ったことがあり、さらに曇っていて景色が見られるかも怪しかったのでスルー。鵜飼君には申し訳ないことをした。来年、天気の良い時に是非行ってみてください。


11:00~11:10 楠川別れからすぐのベンチにてレスト。

単調なトロッコ道を進む。このあたりから晴れてきた。


11:55~12:13 大株歩道入口。稲岡君の体調がすぐれないということで長めにレスト。

ここでTVの撮影班らしき一行を見かけた。


大株歩道入口からは今までの道よりは山らしさが増したが、整備された木道で大変歩きやすい。ジブリ映画「もののけ姫」の森そのもので、宮崎駿監督の大ファンであるCLにとっては楽しくて仕方がない道だった。

横山君は退屈だったのか、鵜飼君に「もののけ姫」に登場するディダラボッチやタタリ神の物まねをするよう要求して遊んでいた。


12:35~12:45 ウィルソン株にてレスト。ハートに見える撮影ポイントを探して写真を撮る。


13:25~13:35 大王杉にてレスト。CLと横山君は、去年はなかなか大王杉にたどり着かなかった記憶があったが、今年はあっさりと大王杉が現れ拍子抜けした。


14:00~14:15 縄文杉にてレスト。各自写真を撮る。


縄文杉から新高塚小屋までは、木道ではない山道が増えた。昨日の雨のせいでぬかるんだ箇所も多く、足を置く場所を間違えると靴が泥だらけになってしまうのが嫌だった。

途中でシカを見かけた。横山君がシカの鳴き声の真似と思われる奇声を発していた。


15:20 新高塚小屋(CS1)に到着。


稲岡君に天気図を書いてもらう。日本列島の西に強力な低気圧が発生しており、翌日4/2の早朝は風がかなり強くなることが予想された。強風の中で尾根を歩くのは危険である。午前9時頃には風が弱まる可能性が高いが、2日目は行動時間が長く、途中に小屋もないため風が弱まるのを待ってからの出発では遅すぎる。これらの理由から、翌日風が弱まるのを待ち、楠川別れまで引き返してescape1下山をすることに決めた。

CLは去年の屋久島でも天気に恵まれなかったので、今年の宮之浦岳には期待していただけにかなり残念で、ひとりでぶつぶつと文句を言っていた。


夕食はカレーだった。いつかの具なしカレーとは違い、具たくさんの美味しいカレーだった。

CLはみんなでカレーを作って食べると、いかにも野外活動をしている感じがしてテンションが上がるのだが、他のメンバーには理解されなかった。

カレーで汚れた鍋と食器を洗うためのコンソメスープも用意してあり、鵜飼君の食当力の高さに改めて脱帽した。しかし横山君に「自分はコンソメスープよりもオニオンスープの方が好き」と謎のいちゃもんをつけられていた。前期の遠藤partyの時からのお決まりの風景である。


秘密兵器を食べて19:45に就寝。



4/2 早朝は雪 のち晴れ 強風

6:45 起床。

6時頃に外の様子を見に行くと雪が降っており、かなり積もっていた。小屋にいても時折雷鳴が聞こえた。早く出発しても寒いだけなのでゆっくり起床。

朝食は食パンとソーセージ、スープの予定だったが、1泊2日で下山することが決定したので、2日目の夕食であるレトルトの親子丼を食べた。ゆっくり寝て、朝から豪勢に食べて、元気いっぱい出発した。


8:00 新高塚小屋を出発。

雪が積もっていたが、新雪なので滑ることはあまりなかった。溶けかけた雪と泥が一体化してぐちゃぐちゃになっており、歩きにくかった。


9:05~9:15 縄文杉にてレスト。宮之浦岳に行けなかったのでここで記念写真を撮る。


雪の木道を進む。風は強いが森の中を歩いている分には問題なかった。雲一つない快晴で、雪が積もった白い森もきれいだった。

上ってくる登山客の方が大勢いて、木道のためすれ違いが大変だった。


10:15~10:25 ウィルソン株にてレスト。ここも人でごった返していた。昨日のうちにゆっくり見ておけてよかった。


10:40 大株歩道入口。スルー。


トロッコ道から尾根線が見え隠れしていて気持ちがよかった。トロッコ道は単調だが、普段は線路を歩くことはできないので、なんとなく楽しかった。


11:15~11:25 楠川別れ近くのベンチにてレスト。


下山口まで続くトロッコ道を、稲岡君はかなりいいペースで歩いてくれた。足が短いくせにやたら写真を撮りたがるCLは常に遅れ気味で、小走りになることも多く、今回の山行で一番疲れる道だった。

下山口の直前にとても雰囲気のあるトンネルがあって楽しかった。


12:15 荒川登山口。下山。


荒川登山口からタクシーで宮之浦港へ出て、「潮騒」という海鮮料理屋さんで豪華に打ち上げをした。高速船とっぴーでその日のうちに鹿児島へ渡り、解散した。稲岡君は農学部のガイダンスに間に合わせるため新幹線で京都まで帰り、横山君は高速バスと青春18きっぷを使って帰った。私と鵜飼君は鹿児島に一泊し、それぞれ桜島を観光して、フェリーさんふらわあで大阪港まで帰った。


今回、escape1下山となってしまい、2日目の行程をカットせざるを得なかったのは残念でしたが、安全に下山することができてよかったです。春の屋久島の森と、雪の積もった屋久島の森の、二つの表情を見ることができたので、これはこれでありかなと思っています。雨が心配でしたが、一度も雨に濡れることなく、概ね太陽も出ていて快適に歩くことができました。



余談ですが、下山後に訪れた桜島は本当に本当にいいところでした。雲一つない青空と、静かで澄んだ海と、雄大な桜島の活火山の姿を見ることができ、大満足でした。鵜飼君は朝日を見に行ったそうで、やはり桜島を満喫しているようでした。二人して帰りのフェリーではもはや何がメインだったのかわからなくなってしまうほど、桜島は魅力があふれていました。

来年以降屋久島に行く人、ヤクスギランドや種子島もいいですが、桜島観光もおすすめですよ。