この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2017年03月25日

重すぎる愛は受け止められない

by黒味(くろあじ)たらこ

縦走CLのI本です。完成編として、3/21-23で屋久島に行ってきました。メンバーはI本、K林、A川、M場の4人です。初の客人なし山行でもあります。


合宿の事も考えて早めに入山したいなと思っていたので、K林、M場には3/17に宮崎に来てもらっていたのですが、天候に恵まれず入山が先延ばしになってしまいました。その間は、自動車免許を持つ後輩2人にマニュアル車を運転してもらって、宮崎県のなけなしの観光地を巡っていました。自らが免許を取らないことによって後輩に運転の機会を提供する先輩の鑑ですね!3/19にはA川も宮崎に来て、3/20に車で谷山港まで向かい、フェリーはいびすかすで屋久島へ行きました。行く途中鹿児島でボウリングをしたのは内緒です。前置きが長くなりましたが、以下が山行の記録です。二日目以降、山行記録というよりか、発言の記録みたいになっているのは許してください。




3/21 曇り時々雨 風強し


7:40 宮之浦港上陸

宮之浦港到着時は雲がいい感じで流れて晴れる予感がしていたが、いざバスに乗ると雨が激しく降って絶望した。白谷雲水峡に着いた後セパなどを着ていると雨は一応止んだが、まだ降りそうだったのでそのままで入山することにした。


9:15入山

雨ではあったが、ぼちぼち人が多い。


9:30-35 服脱ぎレスト

10:00-05 レスト

白谷雲水峡は屋久島有数の観光スポットだとは思うのだが、天候のせいかメンバーの反応は薄め。かくいうCLも3回目の白谷雲水峡だったので、正直感動はあまりなかった。


10:50-55 辻峠レスト

天気が悪く展望が期待できなさそうだったので、太鼓岩のピストンはカットした。


11:40-50 楠川別れレスト

ここからトロッコ道が続く。ちなみにCLはトロッコ道が嫌いである。最初はお喋りしながらだったが、途中から会話も途切れたので、A川に八つ当たりしながら嫌々歩いた。


12:55-13:10 トロッコ終点レスト

本格的な登りに備えて準備。


13:35-45 ウィルソン株

縄文杉日帰り登山者と時間が被り、人が頗る多かった。一応写真を撮って出発。


15:00-15 縄文杉

この辺りからかなりガスっていたので、皆さんのテンションが下がり気味。縄文杉さんもあまり感動してもらえず残念だったろう。


小屋に近づくに従って風も強くなり、木の揺れる音が結構した。不安感を煽られる。癒しだったのは、途中にいた鹿さんだけだった。鹿さんの瞳を見ていると吸い込まれそうになる。


16:35 新高塚小屋CS1着

着くのが遅かったので、小屋には割と人がいた。夕飯は豚丼。九州醤油の甘さを舐めたK林が、砂糖を遠慮なく投下する高カロリークッキングを披露した。まじクッキングパパ。結果的には全然問題なく、かなりクオリティの高い料理となった。

前に個人的に屋久島に行った時に同行者の未開封のカントリーマアムがネズミに食い破られた話をしていたので、メンバーはかなりネズミを警戒していた。エキノコックスを彷彿とさせる。


18:30 就寝



3/22 晴れのち曇り


3:30 起床

珍しくCLが一番早く起きた。ニヤリ。朝食はパンとスープ。温かい。ササっと準備をして出発。


4;45 出発

残雪がかなりあり、その上を歩いて行くような感じだった。アイゼンを使うような感じでもなかったので、そのまま歩く。


5:15-20 服脱ぎレスト


5:50-6:20日の出レスト

K林「ここなら日の出が見えそう。」

A川「春分の時期だから日は6時に出る。」

ということだったので、二人の意思を汲んで日の出を見るためレストをとった。しかし、まあ日が出ない。動かないでいると寒くなって来て、M場がピリピリし出す。この時A川がオレンジの上着のフードを被っていたため、その後ろ姿をM場にタラコと罵られた。以降、A川はタラコに改名。結局6:15過ぎくらいに日が出て、一応感動しチョロっと写真を撮って出発した。


その後、岩の上に氷が張った滑りやすいゾーンに入った。滑らないように気をつけながら歩いて行く。体幹に自信ニキはここでお亡くなりになった。氷柱なども見られて、個人的に満足ではある。適度に霜柱も滅ぼしていく。


7:55-8:10 三叉路

氷が危なそうだったことと天候がイマイチなことを考慮して、永田岳のピストンはカットした。CLは3回目の屋久島だが、ついに永田岳を踏むことは出来なかった。


8:50-9:00宮之浦岳

青空は拝めなかったが、ガスっていなかったので普通に展望が良かった。


途中、CLはタラコの首筋に氷柱を当てることで◯害。その後K林による追撃が加えられようとしていたが、タラコはM場を盾にするクズっぷりを発揮。

タラコ「Mバリア…」(小声)

M場「は?」

タラコ「ま、M場バリア…」

口に出すならハッキリ言いなさい。MバリアでもM場バリアでもいいじゃない。


10:20-10:40 レスト

氷の岩場を抜けた後でレスト。

タラコ「黒味(くろあじ)岳のピストン行きますか?」

CL「"くろみ"って読むんだよ。天候次第ね」

タラコ「そうなんですね!それと、この投石(とうせき)岳って…」

CL「"なげいし"ね」

ここまでは微笑ましいやりとりだったのだが、以降のやり取りでもタラコはくろあじ岳を連発。神経を逆なでして来る。以降、彼は"黒味(くろあじ)タラコ"として生きることとなった。


レスト後歩いていると、K林が看板を見ながら「とうせき岩屋…」と呟く。正直、"なげいし"に関しては自信がなかったので、間違った読み方を教えたと思い恥ずかしがるCLだったが、K林はCLをおちょくるためにわざと"とうせき"と呼んだことが発覚。そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな。


11:10-11:20 レスト

投石平でレストしていると…

M場「あれが黒川岳ですか?」

CL「??」

M場「あっ…黒味か!」

なんだろう、CLはおちょくられる運命にあるのか?一頭を除いて悪意がないのは分かっているのだが、メンバー不信になりそうである。教育的指導が必要だな…


12:00-13:10 黒味岳ピストン

昼になって氷も溶けていたし、折角なので黒味のピストンは行くことにした。荷物が軽いためか、会話が捗る。過程は省くが、ここの会話でメンバーそれぞれの今山行中の名前が決定。投石(とうせき)クマたん、黒味(くろあじ)たらこ、黒川ピカル。…カオスなメンバーである。誰が誰かは説明するまででもないだろう。

山頂はかなり展望がよく、写真撮影が楽しい。タラコがセクシーポーズをとってしまったのは事故。メンバーをサザエさんのキャラに例えようみたいな流れで、初っ端からタラコが黒川に花沢さんをぶつけたのも事故。タラヲ乙。


13:35-50 花ノ江河レスト

黒味に登りに来た親子と会う。娘の話し方が物凄く黒川っぽかった。


CS2が近づくにつれて、投石が牛歩戦術をとってくる。天気図がそんなに嫌か!CLが天気図のスクショを見ながら横で翌日の天気について話しているのに、わざわざ天気図を書かされる身にもなってみろよ!(すみません、家Dさん。でも恨んでます。)

「愛のこもったコーヒー作ってあげるから休もう?」と言ってくる投石に対してタラコが放った一言が冒頭のヤツである。

"重すぎる愛は受け止められない"

ああ、なんと深い言葉だろうか。まさかタラコからこんな言葉が飛び出すとは思わなんだ。我々は恋愛マスター(笑)の発言に深く心を打たれ、再び歩き始める。投石も観念したようだ。


15:00 淀川小屋着

夕飯を食べるまでは絵しりとりをした。石→ズッキーニ→マクラとかいうエグい繋がり方をした。

夕飯は八宝菜。好吃。やや白菜が痛み気味だった。ラジオの電波が不安定で、天気図は結局微妙なまま終わった。

夕飯後は合宿の日程について話した後、あまりに暇になった。ここで我々は何を血迷ったか、寝袋にくるまってのタラコ写真撮影会を開始してしまう。下山が近づいている高揚感があったのだろうか、とりあえずこの夜はテンションがおかしかった。あまり思い出したくない。


19:00 就寝



3/23 雨


7:00 起床

かなり時間に余裕があったので、ゆっくりと朝食を食べていた。野沢菜のお茶漬けは美味しいんだぞ!


9:05 出発


9:45 下山


下山後のバスで、投石がメンバーをラムネで餌付けしていた。SLの権力拡大は避けたかったが、CLも食べたかった。自分から頼むのは悔しいので待つ。そして貰えた。エヘッ、嬉しいな!マジSL神ですわー。


初日の小屋からずっと一緒だったおじさんに、「あの子(投石)がリーダーかと思ったよー。彼は貫禄があるもんなー。君は、、、大人しそうだな笑」とか言われて凹んだ。CL力が欲しいよ。



以上、2泊3日の屋久島縦走の記録です。天気は悪いわけではありませんでしたが、必ずしも良くはありませんでした。全体的に寒く残雪や氷が散見される屋久島は、屋久島3回目のCL にとっても新鮮でした。初の客人無しの山行だったのでどうかなーと思っていましたが、むしろ謎の一体感が生まれていました。一回生もしっかりしていて、お互いをフォローする頼もしい姿を見せてくれました。(ほとんど頼られないのでCLは少し寂しい部分もありましたが笑)楽しく安全に山行を終えられて良かったです。


メンバーの皆さん、お疲れ様でした。トロッコ道のことは嫌いにならないであげてください。