この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2016年09月06日

E藤です。8/31~9/4で、北アルプスの合宿に行きました。奇跡的に5日間、1度も雨に降られることなく晴れて、予定していたルートをすべて歩ききることができました。気持ちの良い山行になりましたが、テントの故障やメンバーの体調不良などのアクシデントもありました。




台風10号の影響で、天候判断を延期していたら、富山駅~折立の富山地鉄バスの予約が締め切られていた。そのため、富山地鉄タクシーを呼んだ。7人乗りのジャンボタクシーで、1人あたり5000円程度だった。

また、金沢駅から富山駅の間は、JRでなくてIRという電車だったので、18きっぷが使えず、1220円払う羽目になってしまった。M嶋、Y山、E藤は18きっぷで、A川は実家から新幹線とサンダーバードを乗り継いで、U飼は京都から高速バスで富山駅まで来た。駅前のカラオケボックスに泊まった。私とM嶋は着いてすぐ寝たが、男子3人は夜中2時半ごろまで歌っていたらしい。移動のタクシーの中で爆睡していた。


8/31(水)1日目 快晴

5時50分に駅前のスタバで待ち合わせし、ジャンボタクシーで6時に富山駅を出発し、折立まで行った。トイレなどを済ませ、入山した。また、折立には水場があるが、「生水は飲まないでください」と書かれてあった。(自販機で飲み物は買える。)折立では電波は通じなかった。


7:35 入山

昨日まで雨が降っていたのか、道に水が流れておりぬかるんでいた。


8:15~8:20 レスト

樹林帯の中を登ったが、風がかなり強かった。


9:03~9:15 三角点ベンチ レスト

折立から登ってきて、初めて展望があるところに出た。風は強いが天気はすごくいい。電波も入ったので入山連絡をここで済ませた。


10:00~10:10 レスト

木道なども出てきて、とても歩きやすい道だった。ここから先で2回ほど読図クイズを出した。


11:15~11:30 太郎平小屋

事前に調べた時は、テン場に先にテントを張っておき、14時頃からキャンプ場で手続きが始まるとのことだったのだが、小屋に着いてみると、「薬師峠キャンプ場の手続きはここで済ませてください」と書いてあったので、小屋でそのままテン場の手続きを済ませてから、テン場に向かった。ここは見晴らしがとても良かった。コースタイムも大幅に巻いて歩けていたので、少しゆっくりしてから出発した。


11:50 薬師峠キャンプ場(CS1)

ここのトイレはとても綺麗だった。しかしここでアクシデントが起きた。テントを張って昼寝していたら、私とM嶋が寝ていた2人用テントから、聞いたことのない破裂音がしたので、嫌な予感がして見てみたら、テントのポールが折れてフライも破けてしまっていた。装備セットを出して、ワイヤーを折れた部分に巻きつけたり、ガムテープでぐるぐる巻きにしたり、色々と手を打ったが、ポールは直ってくれなかった。仕方がないので、男子の4人用テントに入れてもらうことにした。ポール修理用のあの筒の重要性を痛感した。

夕食は焼きそばだった。しかも、塩焼きそばとソース焼きそばの2種類あった。どちらも美味しかった。少し秘密兵器を食べて18時に寝た。



9/1(木)2日目 快晴


3:00 起床

またアクシデントが起きる。出発前にY山から、トイレにヘッドライトを落としたと言われた。そのため少し暗いうちは、Y山の前後を歩くU飼とA川に、なるべくY山にくっついて歩くようにお願いした。また、あまり早く出発しすぎないようにした。(5時を過ぎると足元がわかる程度には明るくなった)


4:45 出発


5:25~5:30 服脱ぎレスト


6:20~6:30 レスト

昨日ほどは風は強くないが、寒かった。


6:49 北ノ俣岳

寒いので写真だけ撮ってスルーした。


7:05~7:20 レスト

A川のパッキングを少し直した。


8:05~8:20 中俣乗越 レスト

晴れてだんだん暑くなってきた。


9:03~9:15 レスト

黒部五郎岳の登りの途中でレストした。U飼が腹痛だと言ってきたので、正露丸を飲んでもらった。心配だったが、腹痛はおさまったらしいので良かった。


9:55 山頂との分岐

沢山メインザックが置いてあったので、メインザックを下ろしてピストン装備で登りたい、というメンバーのみんなの気持ちはわかったが、私が「ピストン装備」と書いていなかったので、そのままメインザックで山頂まで歩くことにした。けれど、メインザックで行く必要はないと思った。ただの歩荷になってしまった。すれ違う登山客の方にも、「なんでメインザック担いでるの?」と聞かれてしまった。パーティーの皆さん、すみませんでした。今度、同じように黒部五郎岳に登る方がいたら、分岐で荷物を置いて山頂まで行くべきだと思う。


10:05~10:35 黒部五郎岳

山頂は岩でごつごつしていた。360度すべて見渡せた。槍も雲ノ平も見えるし、剱岳や後立山連峰も見えた。天気がものすごく良い。景色を見渡すなど、ゆっくりしてから黒部五郎岳を出発した。


11:30~11:45 レスト

急な下りを過ぎてカールに降り立ち、水場と交差する場所付近が迷いやすいということをエアリアで把握していた。確かに平らなのでどこでも歩けそうで、視界が悪い日は迷いやすいのかもしれないと思った。

カールを振り返ると吸い込まれそうでとても綺麗だった。


12:30 黒部五郎キャンプ場(CS2)

ここのトイレはこの合宿で使ったトイレの中で恐らく1番綺麗だった。洋式便器かつ、ラベンダーの香りの消臭剤まで置いてあり、我々一同感動した。小屋でジュースやベビースターやさきいかなどを買って食べてリラックスした。

この日の夕食はジャーマンポテトだった。美味しかったのだが、ジャガイモが胃の中で膨れて食べきれず、ジャガイモと米が生ゴミと化してしまった。ジャーマンポテトを作る時は米は炊かなくていい。適量は難しい。夕食は残したけれど、そのあとで私が持ってきた蒟蒻ゼリーは食べて、18:30に寝た。



9/2(金)3日目 快晴

3:00 起床


4:30 出発


5:14~5:25 レスト


6:20~6:50 三俣蓮華岳

登っている途中、男子勢から「三俣蓮華岳には巻道があるから、巻道を通りたい」と何度も言われたが、それらを吹っ飛ばす素晴らしい景色だった。去年一瞬しか見えなかった槍ヶ岳もよく見える。リベンジできてよかった。雲海も出ていて感動した。


7:32~7:55 三俣山荘 レスト

ここでM嶋が、この日の朝から喉が痛く、風邪をひいてしまったかもしれない、と言ってきた。4日目はエスケープはできないのでエスケープするほど具合が悪そうだったらこのときエスケープすべきであったが、M嶋自身が持ってきた風邪薬を飲んで、今は落ち着いている、と言われたので、エスケープはせずにそのまま進むことにした。U飼がトイレから全然帰ってこないので、腹痛がひどいのかと心配したが、トイレの場所を間違えていたらしい。

ここから、黒部川源流まで下る道には、水が流れていた。また、祖父岳の登りに差し掛かる手前、小さな渡渉ポイントがあった。ここの道は、雨の日は通りにくそうだと思った。


8:55~9:00 小レスト

日本庭園までの急登の途中で、水を飲むなどのレストをとった。


9:50~10:00 日本庭園付近 レスト

正直、「日本庭園」という表示がなかったので、どの辺が日本庭園だったのかよく分からなかったが、祖父岳の斜面にハイマツがずっと生えていて緑色で綺麗だった。


10:45~11:15 キャンプ場と雲ノ平山荘の分岐 レスト

来る途中に雲ノ平キャンプ場を見ると、あまり広そうなテン場ではなさそうだったので、先にテントを張り、ピストンすることにした。雲ノ平キャンプ場にテントを張るには、先に雲ノ平山荘で手続きをしなくてはならないので、私だけ雲ノ平山荘に行ってテン場の手続きをしてきた。その間、メンバーの4人にはこの分岐のベンチで休んで待っていてもらった。また、雲ノ平キャンプ場は水場の水が涸れることがあるらしく、もし水が涸れていたら水は山荘でもらえる、ということを山荘の受付の方にうかがった。


11:30~12:05 雲ノ平キャンプ場

テントを張り、水場を確認し(水は流れていた)、ピストンの用意をして出発した。


12:55 アラスカ庭園

雲ノ平という名前だけあって、本当に平らである。山に来ているとは思えないほど整備された木道をスタスタ歩いてあっという間にアラスカ庭園に着いた。

他にも、奥日本庭園、ギリシャ庭園などがあった。奥に水晶岳が見えてとても美しかった。


13:40~13:52 祖母岳(アルプス庭園) レスト

ここから見た水晶岳と祖父岳がとても良かった。個人的には雲ノ平の中ではここが1番好きである。


14:10~14:25 雲ノ平山荘

キャンプ場に帰る前に、雲ノ平山荘に寄って各々買い物をした。食堂がちょっとしたカフェみたいですごくおしゃれだった。いつかこの小屋に泊まってみたい。


14:40 雲ノ平キャンプ場(CS3)

この日の夕食はチリコンカーンというトマトスープに似た料理だった。とてもおいしかった。スープ系の料理は体が温まるので良い。完食できた。さらに、秘密兵器も食べて、18:30に寝た。



9/3(土)4日目 快晴

3:00 起床


4:20 出発

祖父岳の登りは少し岩がゴロゴロした道だった。A川が登りの道の途中で、15cmほどの石を落とした。私が歩き方を教えて、それを意識して歩くように言っておいた。彼もそれ以降気をつけて歩くようにしていたようだったので落石は減ったように思う。


5:20~5:30 祖父岳

ちょうど朝日を山頂で見ることができた。


6:15~6:30 ワリモ北分岐

4日目のCS地は三俣蓮華岳キャンプ場の予定だったが、天気予報によると5日目は午後から天気が崩れるとのことだったので、行けそうなら双六キャンプ場まで行ってテント泊し、下山を早めることにした。

早めに行動したかったので、水晶小屋までメインザックで行く予定のところを、手前のワリモ北分岐のところからピストン装備にして水晶岳に向かうことにした。水晶小屋までは安全な道なのだが、水晶小屋から水晶岳の道は険しめの岩場だった。しかし、気をつけて通れば特に危険な箇所はなかったと思う。


7:30~7:40 水晶岳

裏銀座、読売新道、槍、黒部五郎岳、雲ノ平、薬師岳などなど、360度見渡すことができる。私個人としては、ここからの景色が一番よかったと思う。山頂は岩がゴツゴツしていて狭く、7人ほどで山頂はいっぱいになった。


8:20~8:30 水晶小屋

水晶小屋に寄って、買い物したり、トイレに行ったりした。


8:56~9:07 ワリモ北分岐

ピストン装備を片付けて、鷲羽岳に向けて出発した。

ワリモ岳から鷲羽岳に向かう途中、一箇所だけ滑落注意の部分があった。今回の山行で1番危険だった箇所はここだったと思う。


9:55~10:20 鷲羽岳

正直、眺めは水晶岳ほどではなかった。しかし鷲羽岳は三俣山荘などの他の場所から眺めるととても美しい山である。そして、この合宿でラストのピークである。写真を撮って、鷲羽岳から三俣山荘までの急な下りを下った。


11:20~11:50 三俣山荘

ここも食堂がおしゃれだった。みんなの様子から双六キャンプ場にこのまま行っても問題ないと考え、双六キャンプ場を目指した。


12:25~12:35 レスト

三俣蓮華岳の巻道ルートと、山頂を通るルートの分岐のところでレストした。


13:20~13:23 小レスト

水を飲むなどの軽いレストをとった。


13:42~13:52 レスト

Y山の足が少し張っているとのことだったが、歩けそうだということで出発した。


14:07 双六キャンプ場

双六キャンプ場は去年も泊まったが、やはり広くて良い。個人的な話だが、わたしの高校の時の山岳部仲間が双六小屋でバイトしていた。3年ぶりに会って嬉しくてテンション高めで話していたら、後でU飼から「E藤さん今回の合宿で一番嬉しそうだったからショックでした」とか言われた。だってうれしかったんだもん。ジュースまでご馳走になった。ありがとう。

この日の夕食は米とさんま缶とフルーツ缶だった。さんま缶がとてもおいしかった。山であまり魚を食べる機会がないので尚更美味しく感じた。

18:30には寝る体制になったが、周りのテントで20時過ぎまで話をしている人がいたのであまりすぐには寝れなかった。



9/4(日)5日目 快晴

3:00 起床


4:20 出発


4:51~4:56 服脱ぎレスト

弓折乗越のところで日の出が綺麗に見えた。去年も同じような景色を見たけれど、やっぱりいつ見ても綺麗。


5:42~5:52 鏡平山荘 レスト


7:21~7:27 レスト


7:43~8:04 ワサビ平小屋

ワサビ平小屋にはトマトやキュウリ、リンゴやバナナ、みかんが売っていた。みんなトマトやバナナなどを買って食べた。ここから1時間ほど林道を歩いて新穂高温泉に下山した。


9:15 下山

温泉に入り、濃飛バスで高山駅まで出て、親子丼やカツ丼を食べて打ち上げをし、18きっぷで京都や大阪に帰った。




台風も来ていましたが、その前に無事下山できてよかったです。また、5日目の天候を考えて前倒しで双六キャンプ場まで行きましたが、そうでなくても、4日目は双六キャンプ場まで行った方が良いと思いました。というのは、帰りの電車の本数が少ないので時間の余裕を持つためにも、早めに下山したほうがいいからです。

全員無事に下山できて、とにかくホッとしています。皆さんありがとうございました。お疲れ様でした。


この記事へのコメント

合宿お疲れ様でした。

テントは恐らく中川さんの物だと思うので、またみんなで謝って、修理できるのかどうかを役員会で相談しましょう。

黒部五郎のピストン装備の件については「ピストン装備を書き忘れた」のか「現場判断」なのかで状況は変わるように思いますが、どちらにせよ臨機応変に対応するのが事故も減り、役員会で指摘を受けたとしても結果的には良い登山になるのではないでしょうか。(体力的に余裕があったのであれば担いで登る方が手っ取り早いでしょうし、今回もそういうことだとは思いますが)

Posted by 杉原 at 2016年09月06日 17:35