この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
2016年08月12日
E藤です。part2とpart3が同じ山域だったので、甲府に2泊して、そのままpart3に行くことにしました。台風5号が日本列島に接近していましたが、南アルプス山域には全く影響なく、天気にとても恵まれ、楽しい山行になりました。
part2が終わった後、甲府駅から徒歩3分の、ビジネス旅館 末広 というところに泊まりました。1泊4000円で十分安かったのですが、学生だからという理由で、2泊目は3000円にしてもらえました。さらに、宿にはコインランドリーもあり、洗濯物を干す場所も貸してくださり、宿の方がとても親切で、大変お世話になりました。甲府に泊まる際は是非おすすめです。
中日の1日は、善光寺に行ったり、部屋でだらだらしたり、カラオケに行ったり、スタバに行ったり、ネカフェに行ってレポートを書いたり、皆思い思いに過ごして英気を養いました。
台風が日本列島に近づいていて心配でしたが、どの天気予報を見ても南アルプスには影響がなさそうだったので、メンバーとも相談して、8/8に入山することに決めました。
8/8 (月) 快晴
何日か前にも乗ったな…という4:35発のバスに乗って広河原まで行った。
6:30 広河原着
トイレに行ったり、水を汲んだり、準備体操したりしてから入山した。また、今回は急登が多く、天気も良く暑いことが予想されたので、35~40分に1回、5分か10分のレストをとることにした。
6:47 入山
7:35~7:40 レスト
急登ではあるのだが、木が生えていて日陰になっており、沢からの涼しい風も時折吹いてきて登りやすい。
8:20~8:30 レスト
9:11~9:26 白根御池小屋
入山からここまで2時間40分の予定だったが、15分ほど早く着くことができた。思っていたよりも登りやすくて涼しかったからだろう。
白根御池小屋には、ソフトクリームやカレーが売っており、M嶋、U飼、A川はソフトクリームを食べていた。Y山は甘酒を飲んでいた。みんなの表情はこの時が一番生き生きしていた。私も北岳のバッジを買った。
白根御池小屋からは、北岳がよく見えた。まだまだ頂上は先に見える。
白根御池小屋から草スベリという急登を登ったが、言われていた通り高山植物がたくさん咲いていて綺麗だった。しかし、草スベリは先程までのように日陰がなく、さほど風も吹かず暑かったので、登る道としてはつらかった。
10:02~10:10 レスト
10:47~10:57 レスト
11:03~11:17 レスト
登りきって開けた場所に出た。道標が出ていたので、ここが小太郎尾根分岐だろうと思ってレストをとった。しかし、ここからもう少し行ったところが本当の小太郎尾根分岐であることに後から気づいた。
レストした場所からは、仙丈ヶ岳も甲斐駒ヶ岳も見えた。
11:18 小太郎尾根分岐
白根御池小屋からここまでも、コースタイムよりかなり早めに通過することができた。
11:55~12:07 北岳肩の小屋
北岳山荘は水場までが遠く、水場まで行くのが嫌なら小屋で水を買わなければならないという情報を得ていたので、肩の小屋で汲んで行こうとしたら、肩の小屋も水が有料で、1リットル100円だった。(北岳山荘に着いてから分かったのだが、北岳山荘は水が無料だった。私のリサーチミスでした。申し訳ないです。)
肩の小屋を出発して、もう少しで山頂だと思っていたら、岩のゴツゴツした登りが続き、さらに水を汲んでザックも重くなっていたので、思っていたよりもきつかった。
12:41~13:07 北岳
晴れていて、360度見渡すことができた。山頂にはたくさん人がいた。北岳ファンのM嶋は、大はしゃぎでバシバシ写真を撮っていた。晴れて本当によかった。しかし、富士山に雲がかかっていたのがM嶋的には少し残念だったらしい。
北岳からすぐの下りは、エアリアに危険マークが付いていたので、大丈夫だろうかと心配していたが、道自体はそこまで危なくなかった。だが確かに、西側に滑落したら大怪我するだろうという道だった。荒れた天気の時は念のため避けたほうが良いかもしれない。
14:05 北岳山荘
北岳山荘に着くと、すでにテントがたくさん張られていた。あまり良いテン場がなく、少し斜めになった場所にテントを張った。テン場からの眺めがすごくいい。
また、夕食はレトルトの親子丼のはずだったが、買い出しに行ったスーパーに置いていなかったとかで、レトルトの牛丼だった。U飼自信作。美味しかった。そりゃそうか。お米も美味しく炊けている。そして、レトルトなので鍋が汚れなくていい。そのあと、秘密兵器を食べて、19時に寝た。
夜は強い風が吹いて、テントが壊れるのではないかというほどだった。テントのフライが風になびいて、頭の上を常にヘリコプターが飛んでいるようなうるささだった。ペグをちゃんと持って行っていれば少しはマシだったかなと思う。合宿の時はペグを持っていくようにする。
8/9 (火) 曇りのち晴れ
3:00 起床
朝はお茶漬けだった。この前よりも撤収が早くなって嬉しい。
4:38 出発
西から強くて冷たい風が吹き、少しガスも出ていて、寒かった。
5:12~5:17 中白根山 レスト
ここでもガスが出ていた。寒いので5分だけレストして出発した。
6:15~6:30 間ノ岳
間ノ岳に着いた時にはガスは晴れて、眺めがとても良かった。仙丈ヶ岳も、甲斐駒ヶ岳も、北岳も全部見える。この短期間で全部登ったなぁ。まだ風は冷たく吹いていて、寒かった。農鳥小屋までの道で1か所読図クイズを出した。
7:28~7:42 農鳥小屋
農鳥小屋には黒い犬が4、5匹いて、可愛かったけどすごく吠えられた。テン場は平らでとても快適そうだった。トイレに行くなどした後、西農鳥岳に向かった。
8:28~8:35 西農鳥岳
9:14~9:34 農鳥岳
ついに農鳥岳まで来た。これで白峰三山全山登頂!天気も抜群に良くて本当に嬉しい。
山頂に居合わせた方に集合写真を撮っていただいたのだが、滋賀大のワンゲル?の方だった。
滋賀大の方々も、白峰三山と仙丈、甲斐駒にこれから行くつもりらしい。私たちが、仙丈、甲斐駒に行った後、甲府で2泊して、白峰三山縦走に来たことを言うと、「なかなかですね~(苦笑)」と言われた。お互い晴れて気持ちいい山行になりますように。
10:11~10:16 大門沢下降点 レスト
ここからひたすら下る道が続くとの情報があったので、水を飲むなどの軽いレストをとった。
10:53~11:00 レスト
確かにひたすら下る道が続く。そして、日陰が無いのでとても暑い。
11:42~11:50 レスト
沢の音が聞こえてきた。しかしまだ小屋までは長い…
12:37~12:42 レスト
みんなだいぶ憔悴しきっていた。
12:55 大門沢小屋
大門沢小屋のテン場は、静かで平らでとても寝やすかった。テントを張ると、全員テントに入って昼寝した。みんな大門沢下降点からの果てしない下りで疲れていた。お疲れ様でした。
夕食はカレーだった。食当から「カレーの具材をほぼなくしたい」と言われたので、私がいいよ、と言ったら、ほぼ無い、ではなくて皆無になっていた。お湯を沸かしてルーを入れて煮込んで出来上がり。早い。これは調理と呼べるのか。このときはA川がご飯を炊いたのだが、とても美味しく炊けていた。このパーティーの1回生は2人ともお米炊くのが上手いなあ。
具材がないとはいえ、カレーはとても美味しかった。そして、感動したのが、カレーを食べた後の鍋に水を入れて、コンソメスープを作ったことだ。鍋に残ったカレーも取れるし、食器もキレイになる。これは他のメニューでもできそう。とても合理的。
この日も秘密兵器を消費して寝た。
19:00 就寝
8/10 (水) 快晴
3:30 起床
起床から1時間半で出発できるようになった。うれしい。
5:00 出発
渡渉を何度か繰り返した。道に水が流れているところもあり、雨などで増水すると通りにくいだろうという場所もあった。読図クイズを出し、レストをとった。
5:48~5:55 レスト
1箇所、急な下りだろうという部分があったのだが、とても下りやすい道だった。
7:00~7:05 レスト
コンクリートで固められた道になって、かなり下界感が出てきた。
7:10に林道出合に出て、コンクリートで舗装された林道を歩き、発電所に着いて7:40に下山。
下山後は奈良田温泉に行った。水曜定休なので、もしかしたら温泉に入れないかも…と思っていたのだが、夏休みは毎日営業しているそうだ。さらに、このシーズンは登山者が多いので、9時から営業のところを、8時半から営業しているとのこと。ありがたかった。全員温泉に入って、バスに乗って身延駅まで行き、駅で蕎麦・うどんを食べ、18きっぷで電車に乗って各々実家や京都に帰った。
行く前は、体力面や体調面で予定通り行けるかどうかとても心配していたのですが、結局予定通りに行けて本当に良かったです。全体的におおよそコースタイム通りか、それより早く行動できていました。けれど、天気があれだけ良くなければ、こんなにうまく行かなかっただろうと思います。台風がそれてくれて本当にありがたかったです。全員無事に歩ききれてよかった。
合宿も無理なく頑張っていこうと思います。