この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2016年07月29日

 木戸です。ハッピー及びS原と鈴鹿の渋川に行ってきました。

 楽勝だろうなと思ってたら案外厳しくて楽しい遡行となりました。記録は追記で。

 写真はこちら



7月28日 曇り時々晴れ


 4時40分にBOXを出発。本当は5時半に出発するはずだったが、CLが誤って酒瓶を倒しまくって二人を起こしてしまったので早まった。すいてる道を快適に走り6時半くらい?に愛郷の森へ。これ以上は立ち入り禁止の看板の前のスペースに駐車。が、留守本に連絡を忘れており電波も通じないので走って国道まで戻り電話。普通に考えて車で戻れば良かった。

 気を取り直して7時10分に入渓。今回CLは初めてラバーソールの沢靴を投入。ぬめる岩でめちゃくちゃ滑って結構怖い。しばらくは河原で、最初の堰堤の左岸巻きは楽勝、二つ目の堰堤の右岸巻きは下降する斜面の岩がぼろくて多少は注意を要する。だんだん両岸が高くなって渓谷らしくなる。

 7時50分に3m滝。これはなかなか面白かった。増水しており水流沿いは難しいので右岸の6m壁の登攀を選択。まずじゃんけんで勝利したハッピーがTOPで挑戦。右に移って這い登るところで苦戦。アブミを使おうとするもアブミは落下し滝つぼに飲まれた。やがてハッピーも落下したので交代してCLが登攀。件の箇所は確かに難しい。残置にスリングをかけてアブミ代わりにして人工登攀でクリアした。中間はカム×4と残置ハーケン×1、最終もカム。カムはいくらでも使える。1時間かけて突破。

 すぐに二段8m滝。記念写真を撮ろうとしたが意味不明な写真しか撮れなかった。直登したいと思っていたが水流が激しかったので諦める。右岸の岩場から巻く。一か所難しい場所があり、今回は残置を使ったが、無ければ人工登攀かショルダーがいるだろう。

 9時10分に二条3m?。左右のルートを試すが難しかった。ハッピーが右岸の側壁を利用して見事に突破した。CLとS原は右岸巻き。

 9時30分、左岸ハング3m滝。これも面白かった。つるつるな上にぬめぬめで非常に登りにくい。カムを使ったりハーケンを打ったりして人口登攀を試みるが厳しく、結局S原がショルダーで登った。後続はS原のスリングを使い突破。

 あとは特に難所も無くさくさく進み、10時15分に林道着、遡行終了。30分ほど歩いて車に戻ってくる。荷物を整理してると施設の人が来てそこは駐車禁止だと注意されてしまった。正しい駐車場所はよくわからなかったが、トラブル回避のためにもここに行く人はよく調べてから行ったほうが良いと思う。

 永源寺がすぐ近くなので寄るが、S原は予想通り入場しなかった。帰りの車内はみんな異常に疲れていた。丸亀製麺に寄ってうどんを食べ、15時あたりにBOXに戻った。S木もいたので夏の予定を話したりしつつビールと金麦でささやかに打ち上げた。


感想

 渋川は5年前に俺とハッピーが二人で行こうとして、色々あって中止になった沢である。その時は代わりに敦賀にドライブに行ったが特に見どころは無く、日本海の幸を食べようということで回転寿司に入ったらカルビ寿司とかコーン寿司みたいな日本海と関係無い寿司が多くてがっかりした。そんながっかりの渋川だったが今回5年越しにようやく行くことができた。

 当初、時間も短いし楽だな、三級も無いだろ…と思っていたが、入ってみると思ったよりもハードだった。人工登攀やショルダーが必要となるテクニカルな部分が多くて面白かった。遡行時間は3時間程度ながら満足度は高い。

 登攀好きな沢メンにおすすめ。あと初心者に嫌がらせしたい沢メンが連れてくる場所にも向いている。アプローチが近いのも魅力。