この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
2016年06月21日
家田です。小林の山行回数が足りていなかったので、part2相当として北八ヶ岳に行ってきました。メンバーは家田、岡和田、塚田、小林の4人です。北八ヶ岳はとても魅力的な山で天候にも恵まれたのですが、アクシデントもありました。詳しくは追記をご覧ください。
金曜の19時30分にboxに集合。岡和田はグリーの練習があったので時間ぎりぎりに来た。各自パッキングをして出発。例によって名神と中央道をひた走る。小牧JCTはもう見飽きた…。僕は長野出身の友達から、恵那山トンネルから先は日本一危ない高速道路だと聞かされていたのでビビッていたが、実際にはそうでもなさそうだった。八ヶ岳はさすがに遠く、ロープウェイ山麓駅の駐車場に着いたのは1時20分。早く寝たかったので、SL兼装備の岡和田にテントを出してもらう。テント本体を車の横に広げ、岡和田に声をかけた。
僕「岡和田、ポールは?」
岡和田「……….えっ!?」
僕「………..えっ!?」
岡和田「えっ!?」
僕「は~(°~°)?????」
彼はあろうことかテントポールを忘れてきていたのである。なぜ忘れたのか聞くと、どうやら出発前の僕と岡和田の会話で
僕「EPI缶と装備セットは俺が持ったから、岡和田はテント(一式)だけ持って」
岡和田「テント(本体だけ)ですね。わかりました。」
という食い違いが生じていたらしい。いやいや、「EPI缶&装備セット」と「テント」という分け方をしている時点でテント一式を指していることはわかると思ったんだが...。
失望と眠さで対応策を考える気が全く起きなかったのでとりあえず寝ることにした。塚田・小林・岡和田の3人は車で寝たが、車中泊を極端に嫌う僕は外寝することにした。用をなさなくなったテントにせめてもの役割を与えるべく、シュラフをフライシートでくるんでシュラフカバー代わりにした。起床時間は6時ということにして就寝。
6/18(土) 快晴
6時起床の予定だったが、周りが明るくなったので5時ごろには目が覚めた。シュラフの中で対応策を考える。日帰りの個人山行をすることも考えたが、小林のpart2を兼ねていることもあって、できれば計画通りにことを進めたかった。ルート上には小屋が非常に多く(だいたい2~3時間に1つのペースで小屋が現れる)、麦草峠を通る国道299やロープウェイを使えば簡単に下山することが可能なので、テントなしで入山しても安全性は損なわれないと考えて、メンバーの同意が得られれば小屋泊に変更して入山しようと決めた。5時30分ごろに起床してメンバーに聞くと全員の同意が得られたので、その場で双子池ヒュッテに電話して予約を取った。
6:07 入山
ロープウェイの下の樹林帯をひたすら登る。傾斜はそこまで急ではない。コースタイムが2時間だったのに半分くらいの時間で山頂駅についてしまった。
7:13~7:33 ロープウェイ山頂駅。まだロープウェイの営業時間前だったので誰も人がいなかった。
雨池峠まではほとんど木道。快調に飛ばす。縞枯山までの登りは結構急登だった。
8:20~8:42 縞枯山山頂近くの展望台でレスト。360度の展望。時間がたっぷりあったのでダラダラとレストしていた。
9:07~9:28 茶臼山近くの展望台でレスト。これまた360度の展望。集合写真を撮った。
10:09~10:29 国道を渡ってすぐの麦草ヒュッテでレスト。岡和田と小林は何か買い食いしていた。ここでもグダグダレスト。
高見石小屋手前の丸山への登りはかなり急で辛かった。北八ヶ岳の登りはどれも急登で体に堪えた。
11:24~11:58 高見石小屋でレスト。小屋裏の高見石からは眼下に白駒池を見ることができた。ここで塚田さんが入山前から推していた揚げパンを食べる。どうやらこの小屋の名物らしい。揚げパンのほかにコケモモジュースも有名らしく、僕以外のメンバーは飲んでいた。あまりにも山行がゆるふわ化しすぎてしまうので、僕はあまり気が進まないまま揚げパンを注文したのだが、食べてみると悔しいけれど想像のはるか上を行くおいしさだった。
12:21 白駒荘。観光地なので手漕ぎボート乗れるがお高い。もちろん乗らなかった。
12:58~13:15 本日2度目の麦草ヒュッテ。僕、岡和田、小林はアイスを買い食いした。
ここから雨池までの道は木道も多く整備が行き届いていた。
14:00~14:15 雨池。水切りをして遊ぶ。
雨池から双子池ヒュッテまでは半分くらい林道である。林道では小林が異常に速かった。対照的に岡和田は死にそうな顔で最後尾を歩いていた。
15:20 双子池ヒュッテ(CS1)。メンバー全員初めての小屋泊である。小屋泊はさすがのお値段で樋口一葉が1枚吹き飛んだ。テント泊の約6倍のお値段である。高い、あまりにもお高い。ただ、双子池は本当に美しい池だったので、小屋泊という苦渋の選択をしてでも来る価値はあったと思う。特に雄池の水はきれいで、小屋の人曰く50年間水質検査をし続けているが全く問題ないのだとか。
長時間行動で疲れたので少し休んでから17時ごろに調理を始めた。ここで岡和田がEPIヘッドも持ってきていないことが分かった。仕方ないのでEPIヘッド1つで頑張った。夕食は青椒肉絲。おいしかったが、小林はペミの油の処理に難儀していた。
その後、20時の消灯時間までトランプで時間をつぶして就寝。
6/19(日) 晴れ時々ガス
5時30分起床ということにしていたのだが、小屋の主人が起こしに来たので結局4時50分に起きた。朝飯はパン・ジャム・こんぽた。手間がかからなくてよかった。
5時50分出発。天気が良かったので大岳経由のVRルートで行くことにした。このルートは大きな石を飛び移りながら進んでいくような道で前日の道とは趣が違っていて楽しかった。
6:38~6:45 レスト。ここからは北八ヶ岳お得意の急登だった。
7:17~7:21 大岳。北横岳や蓼科山が良く見える。前日に通った雨池も見えた。
8:11~8:20 北横岳。山頂に着く少し前からガスが出始め、山頂ではまっ白になってしまった。
8:29~8:41 北横岳ヒュッテ。僕と塚田さんはすぐ近くにある七ツ池を見に行く。双子池があまりに美しすぎたこともあり、正直に言うといまいちだった。
9:13~9:22 ロープウェイ山頂駅。すぐ目の前からロープウェイが発着していて、乗りたいという衝動に駆られたが、我慢して下山開始。
10:05 下山。やっぱりこの区間のコースタイムはおかしいと思う。
車を回収した後、10分ほど下ったところにある小斉の湯という温泉へ行った。斜面に沿っていくつもの露天風呂が作られており、なかなか風変わりな温泉だった。その後、諏訪大社や木曽福島を観光しながら京都へ戻った。
今回の山行で一番印象に残ったことといえば岡和田のポール忘れ事件なのだが、このことについて書きだすとキリがないのでここでは省略する。SLとしての岡和田について評すると、少しペースが速いように感じた。オーダーは岡和田-小林-塚田-家田だったのだが、岡和田と小林、小林と塚田の間が空いているのに岡和田がペースを落とさずに先へ行こうとする場面が何回かあった。もっと頻繁に後続の様子を確認したほうがいい。
今回のPWはゆるふわだとレジュメに書いたものの、想定以上にゆるふわになってしまったので個人的にはこれでいいのかという感があった。ただ、ゆるふわPWだったからこそテントが使えない状況でも何とか計画通りに行けたというのも事実である。何はともあれ、魅力的な山だったことと小林の2回目の予備合宿が無事終わったことは喜ぶべきなのかな?