この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2015年12月01日

11/28,29でpart3として鈴鹿に行ってきました。

コース(予定)は佐目子谷~カクレダニ~杉峠~綿向山でした。週末が悪天候などの事情でこんなに寒い時期に行くことになったのですが、客人として沢メンのO和田とS原が来てくれました。パーティーメンバーはいつも通りです。1日目は読図の練習をしながら歩けてよかったのですが、2日目は判断ミスなどでCLが脚を負傷しエスケープ下山することになりました。課題を残す山行となってしまいました。



28日 晴れ後曇り

9:20入山

10:00~10R

11:05~15R

12:10~25カクレグラR

13:50~14:05R

15:30~40R

16:20杉峠

16:40CS1到着

20:00就寝


八日市駅に集合だったのですが、5人で待っているとS原から8:30頃に「降り過ごして遅れそう」と連絡が。やはり沢メンは公共交通機関アプローチに慣れてないのでしょうか(笑) そこからのバスは一本しかないので最初はどうしようかと思いましたが、タクシー組とバス組に別れて登山口に向かいました。無事入山口で合流でき、ほとんどタイムロスなく入山。最初は登りが急でしたが、みんなちゃんと歩けてました。読図をしながらということもあって思ってたよりは時間がかかりましたが、難なくカクレグラに到着。他にも登山者がいて驚きでした。幾度か地図を持って悩む場面もありましたが、ちゃんと正しい道を進むことができました。S原が丁寧かつ論理的に指導してくれ、みんな(自分も含めて)読図力を上げることができたと思います。下りはゆっくり読図しながら進んだので、早起きで睡眠不足だったことも相まって僕は脚より頭の方が疲れましたね。15時を回ると、暗くなり寒くなってきました。イブネクラシ分岐後は道も分かりやすく、テン場を目指してひたすら歩きました。テン場は杉峠を東に降りたところと把握していたので道をひたすら歩きました。暗さ寒さもさらに増してたので、焦りもありました…

結構降りると見覚えのある場所に到着(CLは新入生として参加した新歓PWで来たことがあった)。焚き火ができる場所を見つけそこにテントを張りました。夕食を食べ、焚き火をしたのですがやはり寒かったです。


29日 曇り

4:00起床

5:30出発

6:35~45R

7:00頃CL負傷

7:40エスケープ決定

8:35~45R

10:30下山

明るくなるのも遅いだろうと思っていたので、5:30ころに出発しようと思って4:00起床。案の定5:30ではまだ真っ暗でした。リヒトを使って出発しますが、登山道が見つかりません。偵察を繰り返すけれど見つからず、一度テン場近くまで引き返してきました。この時で6:00過ぎくらいでしょうか、まだ暗かったです。再び進むけれど登山道は見つからず、S原が「この尾根を直登したら行けそうだ」と言いました。大して急な尾根ではなく、稜線も見えており、焦りがあったので直登を決定。軽く雪が降る中レストします。今思うとCLの僕は冷静さを欠いていました。そして直登開始。登るのは難しくないのですが、時々落石が発生し、S原がギリギリで落石を避けたこともありました。落石に注意するよう呼び掛けたのですが、O和田が落とした岩がCLの脚に直撃しました。その瞬間は万事休すかと思ったのですが、歩けることを確認し一安心。下に人がいない所を進むようにして全員稜線に出ました。稜線に出て傷を確認しひと歩きした後はそのまま行けるかと思ったのですが、下りでは負担が大きくこのまま進むのは厳しいと判断してエスケープ下山を決定しました。エスケープ下山の道は歩きやすい道で無事下山できました。


今回の事故を起こした要因は三つあると思っています。

一つめはCS1の場所を確認していなかったことです。「新歓PWで杉峠に泊まった」という印象が強く、「CS1は杉峠から東に下ったところで地図上の杉峠はCSポイントでない」という事に気づいたのは確か紹介の後になってからでした。道に沿って東に降りれば辿りつけるだろうと思っており、正確な場所を確かめることはしなかったのが失敗です。さらに1日目も焦りから場所を確認せずにスタスタとテン場に行ってしまってのも良くなかったです。「思っていたよりも遠いんだな」と感じた時にはかなり下ってしまっていました。

二つめは直登する決定をしてしまったことです。「登ったらたどり着けるし危険そうでもない」と判断しても登山道より危険度は上がりますし、安全に行ける道があることが確定している以上は明るくなってから道を探すことにした方が良かったでしょう。

三つめは注意を呼び掛けた直後に事故に繋がる落石が生じてしまったことです。しかしこれは結果論的かもしれません。注意していても登山道でない尾根を歩いていたら落石は起こりますし、S原が負傷していた可能性も十分に考えられるからです。


今回の事故で負傷が打撲で済み(後日病院で診てもらいました)、近くに下りやすいエスケープルートがあって自力下山ができたことは不幸中の幸いでした。今後の山行では、今回の反省を活かしてメンバー全員が準備不足や判断ミスがないように徹底していきたいです。