この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2015年08月30日

家Dです。8月22~25日に合宿として北アルプスに行ってきました。メンバーはCL家D、SLT田、装備I井、食当E藤、食補M嶋です。入山当初の天気予報がいい方向に裏切られ、おおむね晴天のもと歩き切ることができました。コースは上高地~東鎌尾根~槍ヶ岳~西鎌尾根~双六・三俣蓮華岳~新穂高温泉です。


詳細は追記にて

8月21日に松本に0付。T田、E藤、M嶋はビジネスホテル泊、僕は松本駅のコンコースで駅寝、I井はマクド泊だった。松本駅は、日付が変わってからはコンコースにくる人は少ないしトイレも近くにあるので駅寝には最適な環境。同業者も2人寝ていた。ただ、エスカレーターの放送が若干うるさい。I井は2時と5時に清掃のために移動させられたとかで疲弊していた。


8月22日 雨のち晴れ

6時に松本駅の改札前に集合。6:32の電車に乗り新島々でバスに乗り換えて8時20分に上高地に着いた。

8:45 入山。小雨が降っていたので全員セパを装着した。家D、T田、I井は傘も差した。片手がふさがっていても危なくない林道のような道では傘もけっこう役に立つ

9:30~9:38 明神館。ペットボトルの飲料がかなり高かった。観光客っぽい人もかなりいる。

10:20~10:35 徳沢。このあたりから雨は降ったりやんだり、日も差したり差さなかったりであった。軽装の人も多くいる。

11:25~11:40 横尾。上高地から横尾までの道は広く林道のようだったがここからは完全な登山道となる。「ここから登山エリアです」と書かれた看板があった。ここまでは登山じゃなかったのか…。涸沢方面に行く人と別れるのでここからは少し人が減る。

12:27~12:42 一ノ俣。しっかりとした橋が架かっていた。ここまでの道は雨でぬかるんでいた。

13:15~13:23 槍沢ロッジ。槍沢キャンプ地の手続きはここでする。

13:55 CS1(槍沢キャンプ地)

槍沢キャンプ地は現在工事中で河原が仮のテント場となっていた。河原での幕営に1人700円も取られるのは癪に障る。トイレはあったが合宿の宿泊地のトイレの中では一番環境が悪かった。各自昼寝したりして16時まで時間をつぶす。16時から夕食の準備。この日はチャンポンだった。安定のうまさ。東鎌尾根を通るか槍沢から登るかは朝の天気と天気予報を確認して判断することとして18時半に就寝。


8月23日 晴れ

3:00 起床。快晴で星がよく見えた。予報も良かったので東鎌尾根を通ることに決定。

4:10 出発

4:40 大曲

この間正しい道よりも東側にあるルンゼを間違って登ってしまう。

5:05~5:09 T田さんから道が間違っているのではないかと指摘があり、もう一度方角を確かめる。やはり方角がずれており東のルンゼに入ってしまったことに気が付く。少し休んだ後、正しい道からはずれたポイントを探しつつ下る。

5:33 大曲から2分ほど登った地点で、ルンゼを外れて西側の斜面を登る正しい道を発見。CLとSLでRFを行ったあと正しい道に復帰した。暗い中リヒトをつけて行動していると道がルンゼから離れるところがわかりにくい。沢筋のガレに道が沿っているのは最初の1,2分だけである。もう少し早く道を外したことに気が付ければよかったと反省した。

6:09~6:19 レスト。急登が続く。M嶋はかなり辛そうだった。

6:41~6:54 水俣乗越。子虫がまとわりついてきて気分が悪かった。M嶋の荷物を分配した。

7:50~8:00 レスト。槍が見えて皆テンションが上がっていた。東鎌尾根には何か所かハシゴ場があった。一か所かなりの高低差をハシゴで下った後ヤセ尾根を通り抜けるところがあり、ここが最大の難所だと思う。

8:45~8:55 ヒュッテ大槍

9:40~9:45 槍ヶ岳山荘。山荘はかなり前から見えるがなかなかたどり着かない。このときちょうど晴れていたのでテント設営は後回しにして、とりあえず頂上まで登ることにした。

10:05~10:15 槍ヶ岳山頂。このときは山頂までの道が空いていたのでスイスイ登れた。晴れてはいたが山々は雲に覆われ、鷲羽岳のあたりしか見えなかった。

10:50 CS2(槍ヶ岳山荘テント場)

山荘でおみやげを買ったり、昼寝したりと思い思いに過ごした。CLはもう一度1人で槍の頂上まで登った。このときは穂高も見ることができた。17時夕食。ドライカレーだった。次の日の天気予報があまり良くなかったので、西鎌尾根に突っ込むかどうかはこれまた朝の状況と予報で判断することにした。25日の天気予報は24日以上に悪かったので、西鎌尾根を通過できた場合でも三俣蓮華岳へのピストンはカットしてわさび平小屋まで下る可能性もあるとメンバーに伝えた。19時就寝。


8月24日 晴れ

3;30 起床。晴れてはいたが風がかなり強かった。とりあえず5時発表の天気予報を待つことにする。

5:37 天気予報曰く、午前は晴れで風も弱まるようだったので出発した。

6:18 千丈乗越通過。西鎌尾根に踏み入ると風はかなり弱く、拍子抜けした。

6:30~6:45 レスト。ピークをトラバースするところが何か所かあり、危険なところにはクサリが設置されている。

7:42~7:55 レスト。後ろには槍、前には三俣・鷲羽が見えてとても美しい。

8:45~8:53 レスト。西鎌尾根の後半はけっこうアップダウンがある。

9:24~10:07 双六小屋。25日も下山できないほどの悪天候にはならないと判断し、予定通りここをCS3としてピストンを行うことにした。テントを建てて中にメインザックは置いていった。

10:55~11:05 双六岳。双六岳の頂上や直下はだだっ広い。I井が衝動を抑えきれずダッシュしていた。

12:00~12:20 三俣蓮華岳。ピストン装備なのでかなりいいペースで進んだ。ここから見える槍ヶ岳がとてもきれいだという情報を聞いていたCLは楽しみにしていたのだがあいにくのガスだった。

13:45 CS3(双六小屋)。帰りは巻道を使った。巻道はアップダウンが少なくて楽である。稜線上にはガスがかかっていたが巻道は晴れていて東側の景色がよく見えた。

双六小屋は槍ヶ岳山荘と違って水がタダだったので、水の残量を気にする必要がなかった。最後の夕食は炊き込みごはんだった。双六小屋は電波が入らないが10分ほど登ると電波が通じる。秘密兵器をたらふく食って19時に就寝。


8月25日 晴れ

3:30 起床。予想に反して晴れていた。

4:53 出発。弓折分岐までの稜線からは槍・穂高が一望できた。

6:15~6:33 鏡平山荘。ここから1分ほど歩いたところにある鏡池に映る槍は美しかった。

7:35~7:43 秩父沢を渡るところの少し手前でレスト。鏡平を過ぎると林道出合まで一気に下る。コースタイムよりかなり速く進んだ。

8:37~9:08 わさび平小屋。林道沿いにあり下界感がただよう。下界に戻ってきた安心感からか長居してしまった。野菜が水槽に浮かべて売られていて、I井はキュウリを買って丸かじりしていた。

10:10 下山

新穂高ロープウェイの駅から少し下ったところにある中崎山荘で温泉に入った。その後バスで高山まで出て、打ち上げをして解散。M嶋はバス、家D・T田・E藤は鉄道、I井も高山観光した後に鉄道で帰った。鉄道組は途中台風で電車が止まってひどい目にあった。家D・T田・E藤は帰るのをあきらめて大垣で1泊したのだが、I井は粘って午前3時に山科にたどり着いたそうである。



入山直前の天気予報に反して、ふたを開けてみると1日目は小雨に降られたものの2~4日目は晴れで予想をはるかに上回る内容となりました。途中、エスケープやピストンカットがちらつくこともありましたが、最終的には予定通りのコースを歩き切ることができました。無事に合宿が終わって良かったです。お疲れ様でした。