この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2015年06月01日

M里です。5月30・31日に藪に行ってきたので報告します。行先は奥美濃の黒壁山です。メンバーはM里、S原、S木、O柳、O和田、M瀬、そして客人のS上の7人でした。

行動時間が長く、藪もかなり濃かったので、1回生にはいきなり辛い山行になってしまったかなと思います。1日目は快晴で気温が高かったので疲弊し、2日目は小雨が降って全身が濡れて不快極まりなく、さらにはいろいろと事件もあり非常に濃密な山行でした。無事に下山したとき、大きな安堵と達成感、そして何より過去最高の疲労を覚えました。詳細は追記にてご覧ください。

写真:http://photozou.jp/photo/list/2619556/8637642


5月30日(土) 快晴のち曇り

2:10 BOX出発。レンタカー2台。今回は0付はしなかった。

4:20 通行止め地点に駐車。夜叉ヶ池がまだ山開きされていなかったので、神又谷より先は通行止めだった。夜叉ヶ池登山口まで7㎞の林道歩き。途中、道の先に黒い物体がのそっと現れたと思ったらクマだった。すごい勢いで斜面を駆け上がっていった。怖い。

6:12~6:27 夜叉ヶ池登山口。レスト。

6:32~6:55 沢に掛かる橋がなくなっていた。仕方ないので徒渉。O和田が飛び石伝いに徒渉している際に派手にこけた。膝を打ってかなり痛がっていたので、沢の水で冷やして休ませる。本人曰く、この先進むのは厳しいかもということだったが、傷の見た目はそれほど酷くなく、少し休んだ後に本人から進んでも大丈夫そうだとの返答を受けたので、そのまま夜叉ヶ池に向かった。正直、ここまできて入山後すぐに撤退というのは避けたかったのでホッとした。

7:12~7:40 レスト。雪渓が出現し始めた。キックステップで簡単に突破できる程度のものだったが、かなり下まで続いていて傾斜もあったので、慎重に進んだ。夜叉壁と雪渓はなかなか美しい景色だった。

8:22~8:57 夜叉ヶ池の手前で、前方に大きな雪渓を見つけたので、突破できるかどうかM里とS木で偵察に行った。1回雪渓を渡るだけで夜叉ヶ池まで着けたので、相談の結果予定通り進むことに決定。ここの雪渓もキックステップで突破。それほど難しくはないが、もし滑ったらかなり落下しそうな傾斜だったので少し怖かった。

9:17~9:47 夜叉ヶ池。レスト。

10:36 1252入藪地点。ここからM里とS上のみ三周ヶ岳へピストン。

10:55 三周ヶ岳山頂   11:15 帰入藪地点

11:24 入藪。藪濃い。そして暑い。

12:22~13:32 南西の尾根をR.F.。レスト。O和田が気分が悪いと言い出した。頭がボーっとするらしい。熱中症の危険もあったので、木陰に移動し服を緩めスポドリを飲ませて、しばらく寝かせた。服装の調整がうまくできていなかったのと、睡眠不足が大きな原因だったようだ。休んだら多少回復したようだったので、O和田の荷物を分担してから出発した。

14:35~14:45 レスト

15:45~15:55 レスト

16:55 R.F.。黒壁山から北東向きに出る尾根を確認。

17:15 黒壁山。CS1。三角点と「高丸」の標識。テントは三角点近くの笹のないスペースに1つと、笹の上に無理やり1つ立てた。


5月31日(日) 霧雨のち晴れ

3:00 起床。霧雨が降っていた。

4:55 出発。ガスで視界がほとんどない。そして全身が濡れて不快。

6:35~6:43 レスト。前日に引き続いて藪は濃い。

7:38 分岐。R.F.この辺りから踏み跡が出現。歓喜。

9:42~9:52 レスト。

11:20~11:35 レスト。869手前のコル。踏み跡は869方面と右の支尾根に分かれていた。

11:42~11:58 869ピーク。東向きの尾根を確認。ここでSecのO和田にTopを交代した。

12:46~13:01 レスト。途中で踏み跡と境界線標識が出現。踏み跡を辿り、見失ったら藪を漕ぐ、というのを繰り返した。TopをS木に戻す。

14:30 下山。650m付近で尾根が分かりづらくなり、方角を合わせて下ることにする。ものすごい急斜面で、岩がもろく、落石が頻発して危険だった。最後まで尾根を辿るべきだった。結局、下山した場所は、予定していた下山地点であった。

14:50 駐車地点着。


帰りは、「道の駅星のふる里ふじはし」で温泉に入り、鯖街道経由で帰京。打ち上げは「さとのや」でした。


今回の藪はとにかく行動時間が長かった。1回生は、2回目の山でいきなりこんなに厳しいところへ連れてこられたにも関わらず、よく頑張ってくれたと思う。初の泊り山行で慣れていなかったからか、行動が遅い部分もあったので、これからはスムーズな行動を心掛けてほしい。ルーファイは、最後以外それほど難しくなかった。晴れて見通しがあったらもっと楽だっただろう。最後の急斜面は完全に判断ミスだった。みんな無事でよかった。個人的には、今まで行った中で最も辛く厳しい藪であった。