この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2015年04月06日

こんにちは、O田です。

4月1日~3日に屋久島に合宿に行ってきました。以下その報告です。


4月1日 曇り時々雨

9:10 入山

  42 服脱ぎレスト

10:05 白谷山荘

  50 辻峠、太鼓岩ピストン

11:13 辻峠に戻る

  57 楠川別れ

12:03 レスト

13:08 大株歩道入口

13:48 ウィルソン株

15:10 レスト

  35 高塚小屋

16:15 レスト

16:37 新高塚小屋(CS1)

19:00 就寝


4月2日 晴れ時々曇り

4:30 起床

5:30 出発

6:32 坊主岩過ぎ、レスト

7:50 焼野三叉路

8:47 永田岳

9:50 焼野三叉路に戻る

10:30 宮之浦岳

11:47 レスト

12:47 黒味別れ、黒味岳ピストン

13:50 黒味別れに戻る

14:42 レスト

15:25 淀川小屋

19:00 就寝


4月3日 曇り時々雨

6:30 起床

7:15 出発

8:00 Escape3下山


詳しくは追記をどうぞ  

4月からの天気は下り坂と予報されていましたが、延期しても悪くなる一方だったので4月1日入山を決めて、各々で鹿児島中央駅に集合し、坂之上駅へ。なんと、途中の駅で帰る途中のF田Partyとすれ違いました。載ってる車両もぴったり向き合ってました。こんなことあるんですねぇ。F田からメールが送られてきて「めっちゃ晴れてた」とのこと。僕らの時はどうなるんだろ…。天候への不安が高まります。坂之上駅からタクシーで「はいびすかす」乗場へ。去年は揺れでひどい目に遭いましたが、今年は快適でした。余談ですが、フェリー13時間は退屈なので前日に徹夜するとよく眠れると思います。


明朝4月1日、屋久島に到着。うっ、蒸し暑い…。ザックの中の防寒具が重く感じる。バスに乗って白谷雲水峡に着くと人でいっぱい。まぁそんなもんだよね。

入山料を払って入山です。吊り橋や整備された登山道が多く、歩きやすいですね。やはり屋久島の自然は雄大で、天気も悪そうであまり乗り気でなかった M もテンションが上がってきました。わりとあっさりと白谷山荘に到着。H瀬が僕の8倍くらいする高価なデジカメで写真撮りまくってました。まだほんの少ししか進んでいないのに、はしゃいじゃいます。去年は気づかなかったのですが、苔むす森にはコダマの人形が置いてあったんですね。いっしょに写真を撮りたいなあと思いましたが、人がいっぱいいたので断念。

1日目の展望ポイントである太鼓岩へ。やっぱり微妙な展望でした。

さらに1時間歩いてトロッコ道へ。お昼頃が天気悪くなるピークと聞いていたのですが、案の定降ってきました。細かくて薄い雨でしっとりした雰囲気です。登山道で降らなくてよかった。いいペースで進むのですが、ペースが良すぎてやや疲れ気味に…。スピードが出ない登山道よりもむしろ息が上がります。早めにレストを取るべきでした。反省。

トロッコ道が終わるころから晴れ間が見えだして、ウィルソン株や屋久杉がある辺りはだいたい晴れていました。肝心なところで晴れて、むしろ天候に恵まれてます。ウィルソン株も感動でしたが、縄文杉は圧巻でした。ひたすらしんどい木道を登っていたところに、ずっしりと構える縄文杉を見上げた時は疲れも吹き飛びます。縄文杉は展望台からやや離れているので、去年はやや拍子抜けした印象があったのですが、今年はしっかり眺めました。

このあとはもう新高塚小屋を目指して進むのみです。疲れのせいか、僕が頭痛をおこしてレストを取りましたが、おおよそ順調に小屋に到着しました。

晩御飯は鳥ベースの塩鍋でした。古川食当は安定してます。秘密兵器もそこそこに7時就寝。

去年は相当寒かったのでしっかり防寒したのですが、今年はシュラフを脱ぐぐらい暖かかったです。


4月2日、4時半起床。朝の冷え込みも大したことはなかったです。

リヒト山行でやや緊張感を持って進みます。朝焼けを望みたかったのですが、イマイチ展望ポイントがありませんでした。一番大事な日に晴れで、皆のテンションが上がります。林道歩きばかりだった Part3に参加した僕と M と F川は特にですね。遠くまではっきり見えて気持ちいいです。やや遠かったのですが、2ピッチで焼野三叉路へ。

ここからが今回の山行のメインです。永田岳への道では背の低い笹の朝露でズボンがびしょ濡れに。それも気にならなくなるくらい暑い日射しのもと、展望への期待がふくらみ自然と足も弾みます。そして、小高い岩を登って永田岳の頂上へ――最高の見晴らしが僕らを迎えてくれました。来てよかった!

ちょっと離れた岩に目をやると、外国の方が岩をよじ登ってワイルドにキメてました。孤高な感じでかっこよかったのですが、あれって登っても大丈夫な岩なんですかね? この方と焼野三叉路で話すと、ニュージーランド出身で、ちょいちょい海外の山に登っているそうです。

宮之浦岳も同じようにいい展望で、天気に期待していなかった分はしゃいじゃいます。この2か所でそれぞれ20分以上レストを取ったのではないでしょうか。宮之浦岳にはたくさん人がいて、どうやら僕らとは逆のコースの方がメジャーなようです。

ここから黒味岳へと向かう途中でガスってきて、やや単調な歩行になりました。360°の展望と聞いていた黒味岳も霧の中…。残念。

日本最南端の高地の湿原という花之江河を見物して、淀川小屋へ。このまでの道も単調でした。9時間以上にの行動時間でしたが、全員体力に問題はなく歩き切りました。

小屋付近の川が霧で幻想的な雰囲気、、、良いですね。透き通った水と木から垂れ下がるほどに成長した苔が醸し出す独特な景観は屋久島ならではだと思います。

今回、新高塚小屋から淀川小屋へ同じルートを歩いた女性の方2人と、NZ出身の男性の方とちょっと仲良くなりました。要所要所で記念写真を撮って頂きました。感謝。

晩御飯は全ペミした豚汁でした。大根がたくあん風に漬かっていることもなく、最後まで安定した食当ぶりでした。

この時すでに小雨が降っており、明日の天気も芳しくないことが予想されたので、鯛之川渡渉は無理だと判断し Escape3 を決定して就寝しました。


4月3日、Escape確定だったので6時半起床、朝ご飯抜きで出発しました。

約30分歩いてあっさりと下山。もし晴れていたらこの先も登っていたのか…。F田Party お疲れ様です。まあ、こちらもヤクスギランドまで林道2時間はしんどかったです。

ともあれ、無事に合宿が終わって良かったです。ほんとうにお疲れさまでした。