この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
2014年09月04日
NMTです。沢面が完成編として行く予定の黒石谷が天気が悪そうで中止になった一方、岐阜の方は行けそうだったのと、メンツが丁度全員空いてたので夏PWとして出した川浦谷銚子洞遡下行へ行ってきました。
しかしながら全体的には天気は良くなく、寒かったという印象でしたがメンツの日頃の行いが良くなかったのでしょうか。確かに心当たりはあります。
写真はこちらから。
以下記録
奥美濃 川浦谷銚子洞遡下行
0付き1泊2日
メンバー:M里、M崎、ハッピー、T橋、O路、自分
9月2日(0日目)
BOXを19時過ぎくらいに出発して高速を使ってアプローチ。
22時30分くらいにトイレのある第1ゲートについた。
林道は全然荒れてなくてスムーズについた。
第2ゲートが開いていたが翌日に奥まで進むことにしてこの日は第1ゲート手前で車内とテントに別れて0付きした。
9月3日(1日目) 曇り
4:30 起床
5:18 車で第2ゲートまで走る
5:40 第2ゲート出発
6:24 レスト ~33
6:53~8:39 銚子滝
8:42 12m滝 フリー
9:10~23 7m滝 泳いで直登
9:33 2条5m 滝の裏から直登
9:42~10:58 15m滝
11:38 ゴルジュ内8m滝 ゴルジュの中から右岸巻き。
12:06 二俣
12:15 CS1
20:00 就寝
林道上は蚊がひどくいた。自分は車内で寝たのだが、血を吸った蚊を潰しまくったので車内は凄惨な虐殺現場と化してしまった。テント内もとくにM崎が酷かった模様。
第1ゲートが開いていたため、林道歩きを当初の予定より40分くらいカットできた。銚子滝までの遊歩道はヒル大量発生。
銚子滝下は風圧が凄く、寒かったため記念写真もそこそこにリード開始。後続はプルージックで、最後にセカンドのM崎が末端で登った。M里のリードで、中間支点は合計3ピンですべて木から。上の支点は木の根から。スリングを多用するので行くときはスリングを多めに持って行くと良い。
中段くらいまでは草付きの泥斜面。中段から岩壁が出てきて、上段に行くと立ち木が沢山ある。岩壁はホールドが細かい。ザイルをかなりキツメにフィックスしてしまったため、特に1ピン目がピンと張った状態でヌンチャクの付け替えの際に、自分が一回プルージックのお世話になってしまった。
他は特に問題なし。時間は1時間45分程度と人数の割にはまぁまぁと言った感じ。
すぐに12m滝が現れる。この滝は右壁が段々になっていてフリーで直登できる。
12m滝上からは岩間の小滝が沢山あり、しばらく進むと釜を持った7m滝。泳いで斜めのバンドに乗り、そのまま直登。事前に思ってた程難しくは無かったが、寒かった。
遡行図はさ○ナビさんの遡行図を利用したが(いつもお世話になっています。m(__)m)所々載っていない滝があり、12m滝の上に4mくらい、7mの上に5mくらいの滝がある。5mは滝の裏から直登したのだが、下手をすると水をもろに被る。
15m滝も右壁をリードで突破。結果から言うと高度感があるだけで登攀自体は難しくない。ここも銚子滝と同じ要領でリード。中間視点は1ピン目がカム、2ピン目がハーケン、3ピン目がカムでビレイ支点はカム×2から。
登攀がスムーズだったのと本日2回目ということもあり1時間15分ほどで突破できた。
15m滝上からは巨岩が目につくようになる。岩間の滝はルートが沢山選べて各々好きなルートを行っていてなかなか性格が出てた。引いて見ると全然まとまりが無いパーティの様になっていたのが面白かった。
ゴルジュ内8m滝の手前には長めの淵を持った1m滝があり、泳ぐか右岸をへつりで突破できるがへつりは若干渋い感じ。泳ぎは泳ぎで寒い。
8mはゴルジュの中から右岸巻き。最後が切れ落ちているという情報だったがそれほど怖くはなかった。が、登り始めの斜面が若干ズルズルだった。
8m滝を越すとルンゼがあったりしつつ二俣に到着。沢ノ又方面へ行き、少し歩いてCS1へ到着した。
CS1ではテントのための整地をしたり薪を集めたりした後、すぐに焚き火開始。焚き火マスターT橋の活躍もあり、寝るまで暖かい焚き火の前で濡れて冷えた体を十分に温めることが出来た。
夕飯はご飯と八宝菜。今回、山行の準備時間がかなり少なかったのだが、それでも非常に美味しい八宝菜が食べられた。ご飯も美味しく炊けてたし。素晴らしい!
その後は秘密兵器を開放したりハッピーの活躍があったりで楽しい宴会を長いことやっていた…のだが、20時前くらいからポツポツと雨が降り出して各々テントへ撤収していった。
6テンに6人はやはり狭い。
9月4日 雨
4:30 起床
5:35 出発
6:00~7:00 ゴルジュ内8m滝
7:27~37 レスト
7:48~8:51 15m滝
9:28~39 12m滝 クライムダウン。
9:42~10:39 銚子滝
11:50 第2ゲート(下山)
朝起きるとシトシトと小雨が降っていた。朝飯のご飯と味噌汁を食べたあと、それぞれ黙って準備。
いろいろ濡れていてテンションは下がっていたがまあ割りと早く出発できた。(縦走面に比べると全然遅いが。)
最初のイベントはゴルジュ内8m滝のアプザイレン。登りでは右岸を巻いたが下降時は左岸を攀じ登って立ち木からアプザイレン。支点は直径15cmくらいの立ち木。上手く行くと滝の手前の淵に降りずに水がない所に降りることができる。上手く行くと。
イベントの無い所はサクサク下っていって15m滝上。支点は少し上にある直径30cmくらいの立ち木で左岸をアプザイレン。
釜を持った7m滝は落ち口からクライムダウンしてから飛び込んで突破。雨が降ってる上に全身びしょ濡れになってみんな悲鳴をあげていた。
フリーで登った12m滝は、アプザイレンする予定だったがクライムダウンで行けた。簡単だが高度感はあるため、怖いと思ったらザイルを出すべき。
すぐに銚子滝上。落ち口から左側に残置ロープがあり、それ沿いにトラバースした所にある直径30cmくらいの立ち木からアプザイレンした。
15mの時もそうだったが、滝下はかなり寒かったようだ。下降では計3回アプザイレンしたが、どれも1時間程度で終わっている。まあこんなもんだと思う。
雨は下山まで終始降っていて、下山時にはシトシトからポツポツまで降っていた。が、既に全員、全身濡れている状態だったのでそこら辺はあまり気にならなかった。
下山後は板取川温泉に入った。施設も駐車場も広いのでいい温泉だった。帰りは途中まで下道で行って王将で打ち上げをして、大垣の手前から高速でパパっと京都へ戻ってきた。
川浦谷は登攀するところもあり、泳ぐところもあるため今回の様にあまり天気が良くない時や、気温が高くない時に行くときは防寒対策(特に濡れた時の)を徹底して行かないとツラい感じでした。
今回持っていったザイルはメインザイル8mm×50m、サブザイル8mm×40m。登攀時はメインザイル1本で事足りて、下降時は2つを連結して使いましたが途中で長さが足りなくなる等はありませんでした。
メンツの動き的には全員特に問題はなく、終始スムーズだったし、コースタイム的にも1日目が6時間25分(第1ゲートからの40分をプラスで7時間5分)、2日目が6時間35分(同じく7時間15分)とレジュメに載せた3人パーティの記録の時間(6時間40分と7時間)より遅れること無く(むしろ人数を考慮すると早いくらい)、足の揃ったパーティと言えるでしょう。
感想としてはザイルを使った登降が沢山あったという点で充実していた一方、2日目は天気が良くなかったため何やら修行をしてるような感覚になった…といった感じです。
他メンツの感想
ハッピー:思ってたほど難しくなかった。天気以外はとても良かった。
O路:久しぶりの無職(≒装補)は楽だった。久しぶりの沢泊完遂だった。完成編なら良かったのに。寒かった。楽しい山行でした。
M里:久しぶりのTopは緊張したが、何事も無く終わってよかった。楽しく登れました。
M崎:とにかく寒かった。楽しかったが、暑かったらもっと楽しかったと思う。夜眠れないのはつらい。
T橋:待ち時間寒かった。滝下寒かった。泳ぎ寒かった。雨寒かった。