この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2014年08月11日

IDです。8月7日~9日にかけて、縦走完成編に行ってきました。

メンバーは今回は私と、SL・装備がF田、食当がK瀬でした。


以下報告です。


8月6日 移動日・0付

全員京都駅に集合し青春18切符で小淵沢まで移動、時間にして8時間弱。さすがに疲れました。

小淵沢駅周辺に駅寝できそうな場所が無かったので、入山地点の駐車場までタクシーで移動し幕営、0付。曇り気味でしたが悪くない天気で、寝る分には快適でした。23時頃就寝。


8月7日 晴れ時々曇り

3時半起床。駐車場のトイレで用を済ます等しっかり準備して4時半入山。入山地点付近の水場(延命水)は結局スルーしたので様子は分かりません。

5時15分 雲海到着、10分レスト 展望台を名乗る割には微妙な眺め。1ピッチ目の割には快足。

6時21分 分岐(押手川)、10分レスト 勾配がややきつくなりだす。岩も散見しだす。

7時40分 編笠岳山頂到着 勾配が急なのと岩だらけな道にF田、K瀬が苦戦。さらに山頂までが地味に遠く、割と疲労。7時58分までレスト。雲は多かったものの展望は最高。富士山と南アルプスが一望。

8時25分 青年小屋、水汲みレスト。水場は小屋から歩いて片道5分。水量は十分。通称「乙女の水」どこが乙女なのやら。8時40分まで。

9時53分 権現岳・権現小屋到着。権現岳の登りから岩だらけの道になり、K瀬が(荷物が重いこともあって)だいぶ苦労。コースタイムもオーバー気味。K瀬の荷物を一部分担。10時5分までレスト。

11時15分 5分ほどレスト。

11時45分 キレット小屋到着。次のCS可地点まで行く体力は無いと判断し、ここにて幕営。幕営料は1人550円。水場は枯れているが、その場合は煮沸用の水を無料で分けてもらえる。


コース的には、最初の編笠岳までの登りがやや急かつ長いのが分かっていたので、入山前から注意していましたが、前半は思ったよりスムーズに歩けていました。ただ、編笠岳以降、道が岩だらけなのですが、F田とK瀬がフルザックでの歩行に不慣れということもあり、割と苦戦し、だいぶ疲弊していました。コースタイム通りなら10時過ぎにはキレット小屋に到着し、あわよくばpistonカットしてオーレン小屋(CS2予定地)まで行こうかと考えていましたが、行者小屋まで行くのも難儀と判断し予定通りに泊まりました。天気図は練習し直しなさい。夕食は豚キムチ。まさか山の上でニラとキャベツが食えるとは…感激。薫りも良く美味しい晩ご飯でした。19時あたりに就寝。



8月8日 午前・曇りのち雨 午後・曇り時々雨 夜・大雨

3時起床。何故か米がちっとも炊き上がらず、吹きこぼれてから40分以上火にかけてた気が…4時40分出発。水が多かったか?

6時45分 赤岳山頂到着。風強し。V.R.1を使用する予定が、思った以上に急勾配であったのとメンバーの希望も募り本来のルートで行くことに決定。pistonは前日の様子から判断しカット。休憩にルート相談に、ゆっくりして7時20分出発。が、ここで雨に降られる。

8時40分 三叉峰到着、雨風強くレスト取れず。周囲は真っ白で展望なし。岩だらけ。

9時0分 奥の院(横岳主峰)到着、スルー

9時40分 硫黄岳山荘到着、15分レスト。小屋の中で休憩。雨が弱まってくる。

11時19分 オーレン小屋到着。硫黄岳あたりから雨が止む。水は水道からいくらでも汲める。11時33分出発。

12時29分 根石岳山荘到着。10分レスト。また雨が降り出す。

13時19分 東天狗岳到着。5分レスト。真っ白で展望皆無。

14時41分 黒百合平到着、幕営。幕営料は学生1人700円。水場は無いが飲用水をもらえる。


前日、だいぶ岩に苦労していたようなので、ハシゴや鎖を避けようとV.R.1選択するつもりでしたが、赤岳~分岐~行者小屋の道が思いのほか急勾配で、しかも硫黄岳までの登り返しもえげつない感じでいずれにしても岩と鎖は避けられないのではと判断、しかもV.R.1の方がコースタイムは長いので二人に希望を聞いたうえで本来のルートを行きました。ハシゴとクサリだらけのpistonはカットしました。が、雨に加え強い風が吹いていた状況で、あの岩峰を行かせたのはどうだったのか、ちょっと未だ自分でもわかりません。

オーレン小屋からは比較的楽な道ですし、この日は悪天候もあって涼しく体力消費も少なかったので黒百合平まで行きました。翌日の天気を見てV.R.2に行きやすいように、という判断でもあります。

夕食はポトフでした。具が大きくて食べ応えありました。味付けは十分でしょう。美味。この半期は食当が平和なようで安心です。19時あたりに就寝。20時頃に嵐になりました。


8月9日 曇り、霧

4時起床、最終日で気が抜けたかまさかの5時40分出発。起きてからの初動が遅かったですね…飯田partyは朝に弱いままです。天気が悪くなかったのでV.R.2へ。

6時55分、にゅう山頂付近到着、10分レスト。山頂へ向かう分岐を見逃しにゅう山頂スルー。あれはわからん。

7時57分 白駒山荘到着、10分レスト。ガスで真っ白。池が全然見えない。

8時43分 高見石小屋到着。トイレに5分ほどレスト。ここから一気に下る。

11時2分 渋の湯、下山。急いで入浴、11時半のバスで茅野駅へ。


雨が降っていたら元々のルートで2時間で降りるつもりでしたが、雨が降っていなかったのでせっかくですし、“にゅう”へ。しかし、まさかピークがルートから外れた場所にあるとは知らず、分岐をスルーしてにゅう山頂は踏めませんでした。どうせ霧で真っ白なので踏み直しに戻る気はありませんでしたが。

それ以降は下りの多い普通の登山道でした。が、岩が多めだったのでK瀬は歩きにくそうでした。party全体としても速度が上がらず、実際コースタイムはオーバーしてます。

下山後は入浴を急かしてバスに乗り、茅野駅から青春18切符で帰りました。


長くなったのでまとめ等は追記から。

F田もK瀬も3日間よく歩いてくれたものですが、明らかに岩場での歩きに苦労していました。F田は歩きやすい所をもっと視野を広くして探してもらいたいものです。K瀬はフルザックでの岩場歩きが初めてとのことでだいぶ苦しんでいました。もっと早くフォローできればよかったと私の反省するところです。

ただ岩場でのペースがどうも上がらないので、合宿では考えないといけないと思います。トムラウシ山頂まで行かせるのはちょっと危ないか。


part1、part2では見えてなかったことが今回見えてきたので、有意義な山行であったと思います。惜しむらく展望の欲しい所で雨に降られたのが残念。あとカモシカに会えませんでした。おまけに帰りの電車が止まりかけて帰京が危ぶまれる事態になりましたが、なんとか20時頃に京都に着きました。大垣で足止め食らうと詰みじゃないかね。あとpartyメンバーに下山後、ご家族から「大丈夫か」メールが来たようです…割と大変な時期に出ましたね、こりゃ…


完成編としては十分な山行だったと思います。役員の皆様方よろしくお願いします。