この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2014年04月02日

遅くなりましたが、合宿の報告をします。メンバーは僕、M里、M崎、T橋の4人です。Kもくればよかったのに。取捨選択がへたで、書きたいことを書いていたらやたらと長い文章になってしまいましたが、ご容赦ください。よく晴れていたので、こんがり焼けて来ました。あと、西表はさまざま生物がいて楽しかったので、変なコーナーを作りました。


3/16

関西国際空港に泊まる。T橋は翌日に大阪から合流。関空は室内が暖かく毛布も借りられて寒さ対策はあまり必要ありませんでした。ただ、奪われるのを恐れて荷物を抱き締めて寝ていたのであまり寝れませんでした。


3/17

この日は西表まで行ってのはら荘に泊まる。僕は飛行機で窓側の席だったので、景色をみてひとりテンションが上がっていた。石垣に着くと熱帯の水槽が僕たちを迎えてくれた。沖縄に来たという感じだ。適当に買い物を済ませてのはら荘へ。のはら荘のご飯はおいしかった。入山の支度を整えて就寝。部屋の中で蚊が飛び交っていた。


Part1 沢


3/18 晴れ

バスに乗って船浦へ。

11:25 入山。最初は干潟を歩く。ヒナイ川に着くと何故か入山口を探さずに「これがヒナイ川だよな」とか言いながらマングローブ林に突っ込んでいってしまった。事前に言われていたし、レジュメにも書いてあったのに失敗だった。適当に歩いていれば道に合流するだろうみたいな気持ちがあった。もっとしっかりしたい。

13:10 ようやく道に合流する。最後はアダンの中を突破する羽目になった。正しい道はめちゃくちゃ歩きやすかった。

13:20~25 レスト。サキシマスオウノキは面白い形だった。

13:55 少しぐだってピナイサーラ滝下。なかなかの迫力だったが、人が多くてあまりテンションが上がらなかった。15分ほど休憩して滝上に向かう。テン場をどこにしようか迷ったが結局のぼり途中の広くて平らにみえるところにした。少し歩くとピナイサーラ滝上。テン場で飯を食うのは不快だということで食事の用意を持って滝上へ。天気がよく、海まで見通せて気持ち良かった。

19:30 就寝。得体の知れない鳴き声が響き続けていた。

本日の生物

ミナミコメツキガニ:干潟にアホほどいた。いすぎて気持ち悪い。

テナガエビ :期待していたが、泥くさくてダメだった。塩炒めと、かつおだしのきいた醤油に塩と水を加えて煮込むという2つの方法を試したが、この醤油はうまいということがわかっただけだった。(ちなみに後の海岸歩きでM崎はうまいうまいと言いながらこの醤油だけで飲んでいた。)捕らえたのが申し訳なくなり、M崎が責任をもって処理していた。

ホタル(ヤエヤマホタル?):就寝後しばらくすると突然T橋が何かに反応した。テントから出ると無数のホタルがあたりを舞っている。目の前に星空がひろがっているようで幻想的だった。


3/19 晴れ時々曇り

5:00 起床。夜が明けるのを待って7時出発。

7:30 15m。左岸巻き。簡単。

7:50 R.F.

8:10 8m。遡行図には右岸巻きとあるが、左岸側が簡単そうだったのでいってみると踏みあととテープがあった。

8:25~35 R.F.

9:05 R.F.

時刻不明 分水嶺前の最後の二俣。方角を確認し、もうすぐ分水嶺だと思ってルンゼ沿いに進んだが、どんどん上へ上へと登っていき、方角もずれていったのでこれはおかしいということで引き返す。10:35 再び二俣。どう考えても合ってるのでM里とT橋を偵察にだす。

11:10 偵察から戻ってくる。方角をあわせて突き進むと下りだしたらしいのでそれで合ってるだろうということでそちらに行く。実際合っていた。下降は初め足が埋まり、そして臭かった。

12:35~45 レスト

13:10 板敷川本流出合。本流を少し戻るとやや浅いところがあってそこから渡渉。少し進んでトロが無くなり、流れが出てきたところで、話に聞くあいつが現れた。

13:40 CS2到着。晩飯の最中ふとT橋のほうをみると、なんとナイフで飯を食っている。聞くと箸を忘れたらしく、昨日もこれで食っていたとのこと。なぜ誰も気付かなかったのだろうか…。

22:45 就寝。

本日の生物

テナガエビ(再):あれは何かの間違いだと信じ再チャレンジ。煮込んだらエビの出汁が効いたうまい汁ができあがった。エビの泥臭さは地域差、個体差があり、特に頭がひどいということが判明した。ここのは割とマシだった。

巨大うなぎ:CS2直前に現れたあいつ。太い。長い。まさに巨大。食おうと思うと相当な量になるだろう。目の前を暴れまわった後、岩陰に消えていった。唯一撮影に成功したM里のデジカメがSDカードごと水没したため、残念ながら写真は残っていない。


3/20 晴れのち雨

5:30 起床。

7:00 出発。延々と続くトロには巻き道がついていた。

8:30~50 巾広多段7m 。レスト。この辺りはナメてて気持ちが良かった。マヤグスクにむけてザイルを連結しておく。

9:00 マヤグスク。テラス上まで行くのは厳しそうだったので手前から懸垂下降。

9:30 懸垂下降の準備を始める。

10:20 終了。しばらくマヤグスクを楽しむ。

10:45 出発。

10:30~35 水汲みレスト。

12:05 雨がぱらつきだす。

12:20 カンビレー。雨が降っていたので写真をとってすぐに通過。

12:45 展望台。人が多い。寒いので湯を沸かしてM崎の秘密兵器を飲み、人がいないタイミングを見計らって着替える。屋根の下にテントを張ることが出来た。

19:00 就寝。

本日の生物

特になし…


3/21 曇り

7:20 起床。

9:10 出発。出発の準備をしていたら、5人組のパーティーがやって来た。始発の船はまだ来ていないはずなのでおどろいた。

9:30 船着き場。

10時の船に乗って下山。下山後のバスは普通に乗ると1040円かなんかで、その場で買える1日フリーパスが1000円という謎仕様だったので、フリーパスを買ってそのまま由布島観光へ。水牛には乗らず歩いて渡ったから寒かった。ここにあるオブジェはなにか違和感を覚えるものだった。その後のはら荘に帰り疲れを癒した。夜には三線を教えてもらった。M崎とM里は音を出すのにも苦労していた。T橋は普通に弾いていた。

本日の生物

野生生物は特になし。

由布島では牛やら猪やら金色に輝くオオゴマダラのサナギやらを見た。


3/22

この日は休みなので、各々適当に過ごす。のはら荘のおじさんがサトウキビを下さったのでみんなでいただいた。量が多かったので残った分は翌日の行動食にした。


Part2 海岸歩き


3/23 曇り時々晴れ

いよいよ海岸歩き。天気予報も良さげなので期待が膨らむ。

8:30 入山。南風見田浜まではのはら荘の送迎サービスを利用させていただいた。途中で製糖工場によって黒糖をもらってきて下さった。

10:05 別れ浜でレスト。

11:15 大浜(CS1)。若干寒かったがとりあえず泳ぐ。海から上がってだらだらしていると、南風見田の方からサングラスにサンダルで二本の銛を携えた地元のおじさんが歩いて来た。この辺りに詳しいようで、茂みの中にある外からはわからないようになっているテン場を教えてもらった。しばらく話した後、鹿川の方へ歩いていった。その後もだらだらしていると、おじさんがうちあげられていた魚の死体を持って帰ってきた。慣れた手つきで捌き、僕らにくれるという。食って大丈夫なのか?と思ったが、そのおじさんが大丈夫大丈夫というので塩をつけて焚き火で焼いて食うと普通にうまかった。方言でシチュー(メジナ的ななにか)という魚らしい。夕方になりおじさんと別れたあと、潮が引いてきたのでリーフの端まで歩いていって深いところを覗き込むと驚くほどたくさん魚が泳いでいた。写真を撮ってみたが、あまりうまく写らなかった…。その後みんなで焚き火を囲んで22時頃に就寝した。

本日の生物

オカヤドカリ:天然記念物。割とたくさん歩いている。

シチュー:白身魚。今回唯一食べた魚。来年は頑張って欲しい。

ニザダイ科のなにか:リーフの端でM崎がモリで一突き。シガテラを恐れて食べなかった。なんか悪いことをした気になった…。

ルリスズメダイ:青いキレイな魚。上から見ても良く目立つ。以後たくさんいすぎて興味が薄れるのだが、この日は無邪気によろこんで写真を撮ろうと頑張っていた。

その他よくわからないがたくさんの魚たち


3/24 晴れ

日程の都合上、干潮の時刻が早いので夜明けとともに行動開始。

7:45~55 クイラ渡り入口でレスト。

8:35 クイラ渡り出口。クイラ渡りはサクサク進んだ。最後の崖を避けていくところは情報の通りに探せばすぐに見つかった。

8:55 鹿川手前の危険箇所。岩の近くはリーフがなく、足がつかないほど深かった。少し離れてリーフの上を歩いた。

9:05~15 レスト

9:50 鹿川(CS2)到着。テン場を決めようとうろうろしていたところ、鹿川貝を発見。ティッシュにくるんで持ち帰った。テン場を決めると、まだ午前中で泳ぐ気にもならなかったのでみんな寝だした。僕は一人で音楽でも聞きながら釣りをしようかと思い、ウォークマンを首からぶら下げて岩場をぴょんぴょん跳ねて進んだ。すると、高2からずっと愛用していた僕のウォークマンは服の下からするりと抜け落ち、海の中に消えていった…。とぼとぼとテン場に戻り、昼頃になってから泳いだ。夜は星空を見上げながら焚き火を囲み、21時ごろに就寝。

本日の生物

シャコ:大浜-クイラ渡り間で見つけた。ザックに突っ込んでテン場まで運ぶ。僕は食べなかったが、一回生たちによるとわざわざ料理して食うほどの味ではなかったらしい。

鹿川貝:砂浜に貝殻が落ちていた。今回拾ったのはショウジョウラ(オレンジ色のやつ)で他にはジュセイラとバンサイラというのがあるらしい。のはら荘の隣にあったというもともり工房は残念ながらもう店をやめてしまったようなので、石垣市の貝殻ショップでみてもらった。


3/25 晴れときどき曇り

5:10 起床。

6:30 出発。

7:35~45 落水崎レスト。

8:30~50 危険箇所。波が強く水際は通行不可であったので、上の岩場から行った。補助ザイルでザックを下におろして空荷でクライムダウン。

10:10~20 レスト。

10:35~55 ウビラ石。聞いていた通りなにも危険箇所という感じではなかった。写真撮影をして去る。

11:25 幸滝(CS3)。この日はここまでの行程でいろいろあって疲れていたからか、M里しか海に入らなかった。

22:30 就寝。

本日の生物

ヤシガニ:鹿川を出発後すぐに遭遇。M崎が楽しそうに格闘していた。引きずり出すことに成功し、写真撮影。そのハサミの力を見せてみろっ!と木の棒を差し出したら華麗にスルーされた。

アオウミガメ:危険箇所のあとのリーフ歩き中に遭遇。その辺を泳いでいるのをM崎が発見。ウミガメを追いかけるM崎の姿は生き生きとしていた。M崎とT橋の楽しそうな写真がBOXにあるので気になる方はぜひ。

シャコ貝:M里がみたらしい。近づくと殻に籠ってしまったとか。

夜光虫:夜にT橋がトイレに行くと海が光っていたと言い出す。皆で海の方に行ってみると確かに微妙に光っている。石を投げ込んでみるとよく光った。T橋はこんなのをよくみつけるものだと感心した。


3/26 曇りのち雨

6:30 起床。

7:40 出発。コースタイムが3時間となっていたので早めに出たのだが…。

8:30~45 レスト。トイレ。

9:05 ヌバン(CS4予定地)。あまりにもあっという間についたので、鹿川からヌバンまで1日で来れば良かったのではないかという話になった。ついて早々、破天荒英丸という船を発見。持ち主のおじさんの話によると、今日の夜から明日の午前中にかけて雨が降るという。鹿川で天気予報を確認したときは明日まで晴れるはずだったのでまさかと思ってauのM崎に確認させたところ、本当に予報が変わっていた。とりあえず遊んだ。ヌバンは魚も多く、サンゴもきれいで本当に良いところであった。しかし天気が悪い。さっきの天気予報によるとこの先ずっと天気が悪そうだったので、がたがた震えながら少し遊んだあと、崎山にあるCS可まで移動することにした。

11:15 CS4到着。かなり生活感のある様子だったが、去年お世話になったという方はおられなかった。そして水場がない。これには焦った。仕方がないので水道水を持っているT橋以外の三人で水を探しに行った。結局、ウボ川のルンゼから流れてきていると思われる水を汲んで帰った。この日はこれ以降ずっとテントに籠っていた。18時に就寝。

本日の生物

ヌバンの魚たち:晴れた日にヌバンで思う存分泳げたらさぞ楽しかったであろう。来年は頑張ってほしい。


3/27 曇りのち晴れ

6:30起床。前日までとはうってかわって不快なテン場だった。しかし、沢の予備合宿で不快なテン場になれているからか、案外眠れた。

7:50 出発。ウボ川河口は深いところで膝くらいまでだった。15分で岸に着いた。

9:15~30 東海大学沖縄地域研究センター。人はいないようだった。潮位の関係上、網取で泊る可能性も考えていたが、波がなかったので進むことにした。網取あとの危険箇所は深いところが連続する感じで、一瞬泳ぐところもあった。下をみていると、サンゴの色がきれいだった。

10:55 ケイユウオジとシロの浜(CS6予定地)。今日中に下山できるのではないかという話になる。15分ほど話し合って、下山を目指すことに。しかし、西山林道の入り口がいくら探しても見つからず、最後には地図を見ながら書いてある点線の通りに歩いてみたが、ルンゼからはずれて斜面をトラバースする道が発見できなかった。仕方なくそのままルンゼを辿って海に出た。結局、1時間20分ほどかかってしまった。道なんてなかった。イダ浜までは潮が満ちてきていたため深かったが、波がなかったので問題なく歩けた。

15:00 下山。

本日の生物

ハリセンボン:西山林道に向かう途中で遭遇。M崎の素手。膨らんだ姿が可愛らしい。

ダツ:上に同じ。水面から跳ねていた。

ウミヘビ:上に同じ。浅いところにいたので、なんだろうと思って近づくと逃げた。

セマルハコガメ:山越え中のテンションが下がっていたころに遭遇。急いでいたので満足な撮影会が行われなかったが、我々の心を癒してくれた。


下山後は、白浜で泊った。

翌日は、節約したいというT橋は一人石垣島へ。どうやら公園で泊ったらしい。残りはのはら荘で1泊。次の日に石垣島で合流し、レンタで観光して打ち上げ。太っ腹なKが1万円出すと言ってくれたので、お金をあまり気にせずに食べた。この日は車で寝たのだが、マックスバリューの駐車場に停めて窓を開けて寝ていたら、かつてないほどに蚊に集られた。あとは31日に飛行機を予約していたT橋を残して3人は30日に沖縄を離れた。充実した2週間であった。


ちなみに、写真のほうは一旦BOXに集めて整理してからあげようと思うので少しおまちください。



この記事へのコメント

天気もそこそこだったようで、大体予定通り行けたみたいでなにより。

半年間まことにお疲れ様でした。

Posted by 木戸 at 2014年04月03日 10:47