この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2014年03月28日

IDです。

3/21~3/23にかけて、合宿で屋久島へ行ってきました。

メンバーは私、S上、K木、O田でした。

以下報告です。


3月20日(アプローチ)

15時鹿児島中央駅に集合、鈍行で五位野駅へ行き歩いて港へ(Y partyはタクシーを使ったようですが、そんなのは知らんな)。「はいびすかす」に搭乗し18時過ぎに出港。

荒天のため揺れがひどく、種子島の西之表港に着いた時には闇夜にも白波が見えるほどでした。


3月21日 曇り時々霰

はいびすかすは早朝からひどく揺れ、ID party壊滅。各人、陸に上がってだいぶ持ち直したようですが、山行に少し響いたようです。白谷雲水峡へのバスでY partyと合流しました。

ゆっくり準備してY partyに遅れること数分、8時53分入山。何故かカメラマンがCLを含め3人いて、適宜写真を撮りながらゆっくりしっかり進みました。渓谷のいい写真が撮れました。

白谷小屋までは1ピッチ、再びY partyと出会いました。白谷小屋の前の道が渡渉ではないことに驚きながら小屋をスルーしました。間もなく辻峠に着き、一休みしたCL以外は太鼓岩まで行って帰ってきました。絶景だったようで何よりです。(「鹿がいたんですよ」「まじか~」)

楠川歩道~大株歩道入口までは何事もなく淡々と進みました。途中、鹿に2度出会ったのがせめてものアクセントでした。K木が喜んでいました。

ウィルソン株以降の登り(階段)ではたくさんの人とすれ違い、道を譲り譲られ(譲られる方が多かったですが)進みました。CLは登りの階段が嫌いです。

いっぱい杉を撮りながら、気が付けば14時30分新高塚小屋到着。優雅にコーヒーとおやつを満喫して、夕食のすき焼きに舌鼓を打ち、気が付けば就寝。しかし今年の新高塚小屋は騒がしかったですね。

しっかりとしたレストは(勢いに任せて)取りませんでしたが、涼しかったのも手伝いよく皆歩いていました。途中霰が降ってきましたが、雨じゃなかったので濡れずに助かりました。


3月22日 曇りのち晴れ

時間に余裕があれば本日中に下山する強行策を提示してみましたが、当然却下されたので、ゆっくり小屋を出てゆっくり歩くことにしました。ただ出発が6時40分になるとは思ってませんでした。ここでK木の登山靴が取り間違えられたことが発覚、サイズが合っていたからよかったものを、災難でした。

1ピッチ目の初めの方は、霰が解け残っている程度だったのですが、標高が上がると岩に薄氷が張っているような所がちらほら見られ、歩くのに難儀しました。強行策を採らなくて正解。岩場なのでアイゼンも使いにくく、私は装着を指示しなかったのですが、判断の分かれる所だと思います。ただ、撤退を考えるほど危険ではありませんでした。

焼野三叉路でpistonをしなかったY partyのTとMに出会いました。Mが割と重体でした。2人を残して我々は宮之浦岳にpiston。道は少し凍っていましたがアッサリ山頂に到着。見事に晴れ渡りそれはとても良い景色でした。

下りでは気温が上がったこともあっては多少氷雪が解け、歩きやすくなっていました。そのまま永田岳へ。途中YとF田とすれ違いました。11時頃山頂に到着。永田岳でも晴れて、山頂からの景色はこの上ないほど壮観でした。海や地平線がどこまでも見渡せて、宮之浦岳よりも良い景観だったように思います。O田がとても歓喜していました。

永田岳から鹿之沢小屋までは時間がかかるらしいと聞いていたのですが、思ったよりアッサリ着いて肩透かし。12時05分、CS2。歩くのに多少苦労する道ではありますが、う~ん。小屋の中は日の入が悪いせいか妙に寒かったです。ナポレオンとハーツに興じ時間を潰しました。夕食はカレーでした。温かいのがこの上なくありがたかったです。

道が一部凍結する中、出発が遅れたのが功を奏したとも言えますが、ちょっと手際が悪いかも。


3月23日 晴れ

永田歩道は迷いやすく、鹿之沢小屋付近は湿地で霧が出るかもとの前情報から、6時出発を予定していました。実際は6時20分出発。桃平までは平坦な道ですが、そこから先は荒れ気味で、八井の鼻を過ぎたあたりからは勾配もきついし整備もあまりされていない道の繰り返しでした。しかも読図による現在位置把握が困難で展望もなく、ただ歩くだけで面白くなかったです。ただ救いは、実際はだいぶ降りていたのを、読図を誤って「まだ上の方にいる」と思い込んでいた結果、図らずも早々と下山し、妙な解放感が得られたことでしょうか。11時52分下山。予定よりも1本前のバスに乗れて万々歳です。

楠川温泉に入った後民宿に泊まりました。打ち上げは「潮騒」にて。とてもおいしかったです。お刺身もそうですが、お味噌汁のダシがいい感じ。

CLが「観光したければどうぞ」と積極的に働きかけなかった結果、ID partyは結局バラバラに帰ることになりました。CL以外は朝一番の「はいびすかす」で鹿児島へ、CLは屋久島で買い物してから1人帰京しました。統制力ねぇなこのCL。


屋久島に行って、山の中で一度も雨に降られないなどとは思わず、存外に素晴らしい山行になったと思います。来年も誰か行く…かな?