この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2013年11月19日

O路です。完成編で南紀の立間戸谷へ行ってきました。メンバーは、僕、M里、M崎、T橋、Kの5人です。沢メン(仮)だったはずのKは結局これですべての山行に参加したことになりました。

11/16(土)

2時ごろボックスを出発。ドライバーが一人なので、高速を使って休み休み運転。途中、高速を走っている最中に濃霧で前があまり見えないところがあり、減速して進んだけど少し怖かった。国道42号→168号でそのあと県道を少し走って6時40分に登山道入口に到着。運転が無事終わりこれから登ろうと思ったら、台風で道が寸断されて子の泊山まで通り抜けできないという看板が立っていた。なんだかんだで通れるんじゃないかと思いつつも、沢を遡行した後万が一おりられなかったら困るので、とりあえず携帯で看板が立った後に登った記録がないか調べてみたけど、2012年4月以降にこの看板が立ったということしか分からなかった。仕方がないので、遡行前に登山道を偵察してダメそうなら帰ることにして7時25分出発。しばらくすると道が不明瞭になり、それっぽいところを歩いているとKが源助滝を発見。みんなで見学に行く。8時20分、源助滝。見学後、左岸の壁沿いを登っていると道と看板を発見。そこからの道は分かりやすく、特に通れない箇所もなかった。歩いていると、向こう側からおじさんがやってきた。子の泊山まで通れるか尋ねてみると、通れると言っていたが、よく話を聞いてみると、そのおじさんが子の泊山まで行ってきたのは一昨年のことで、つまり看板が立つ前のことだったようなので、一応自分たちで確認することにした。9時20分、ケヤキ平に到着。当初の計画ではこのまま遡行開始といきたいところだったが、今回は先に下山路を確認しなければならないので、植林小屋までの登山道をピストンすることに。全員で行くのも疲れるだけだということで、偵察組と待機組に分けた。運転で疲れていた僕は待機させてもらうことにし、ダメそうだったらすぐに引き返してくるように言って、SLのM里とRF力のあるT橋の二人に偵察に行ってもらった。その際、持って行っても重いだけなので、テント、シュラフ、地下足袋、サンダル、わらじ、ハーネス、秘密兵器、食器、EPIヘッド、TOP装備、本、替えの軍足、は置き、水は1ℓ以上積んで行ってもらった。ケヤキ平で待機している最中、じっとしていたら中々寒かった。日没の関係で、帰ってくる時間によっては、今日はここで泊ることになるかもしれないとか考えていると、意外と早く帰ってきてほっとした。テープをたどっていけば植林小屋跡まで行けて、行1:00、帰り0:35だけかかったということだった。帰路が確保できたので、少し休んでもらったあと、11時40分に遡行開始。11時50分、斜7m。ここの二俣を左に行くと屏風滝だが、これは翌日にまわして右へ。斜7mは左岸から簡単に行けた。11時55分、牛鬼滝。左岸の行けそうなところから巻く。巻いている途中、M里が浮石をつかんで危なかった。12時10分、巻き終了。暑くなってきたので着替える。12時15分、20mナメ滝。左岸巻き。M崎がつかんだ枯れ木が折れた。巻きは簡単ですぐに終わった。12時25分、直瀑50m。右岸の小尾根を登り、トラバース地点に到着。トラバースではなく、少し上から懸垂下降で突破することもできると聞いていたので、懸垂下降できそうな木を探しながら上へ上へと登っていったが、全然見つからなかった。結構登った後、諦めて引き返してトラバースした。13時30分ごろにトラバースのための支点などの準備を開始して、14時20分に全員渡り終えた。怖いけど難しくはない感じかと思っていたら、そこまで簡単でもなかった。渡り終えた後、懸垂下降点を下から見て探してみたが、よくわからなかった。14時30分、30m滝。左岸巻き。次の斜10m滝も一緒に巻いた。斜10m滝は大事をとって奥のほうまで進んでから沢に降りた。14時45分、50m滝。左岸のナイフリッジから。ナイフリッジからの展望は噂通りよかった。沢へと戻る道を探しながら登っていくと、傾斜が緩くなったところで踏み跡を発見。そこから踏み跡に従って斜面を下り沢に戻った。5分ほど歩き、15時10分に植林小屋跡に到着。10分ほどRFしたり休んだりした。ゴミがひどかった。テン場は少し上流にあるので、二俣を右(小屋を回り込む方)にとってしばらく進み、15時35分にちょうどいい場所を見つけてCS1とした。この日はずっと天気が良かったのに落ち葉や枯れ枝が全部濡れていたので無理かと思っていたけど、T橋の頑張りにより見事に焚火をすることができた。しかもT橋は焚火を使って焼き芋をふるまってくれたのだが、この発想がなぜかM里と被っていて、秘密兵器の芋の量が半端ないことになっていた。なかなか楽しい宴会であった。20時30分に就寝。

11/17(日)

5時起床。明けるのを待って6時35分出発。この日はまず詰め上がって山頂を目指すが、下山路の状況が分からないので、引き返せることを確認しながら進むことにする。7時05分、地図上の三叉路。最初の二俣で直進すると南向きのルンゼに入ってしまうので左折。少し登ると北向きのルンゼが出てきて、それをスルーして小滝を登ると1000mのナメが始まった。最初のほうの傾斜は少し急だったが、上に行くと割と緩やかになった。ひたすらナメが続き、ルンゼもナメでなんか面白かった。途中で水をくみ、8時に遡行終了。ナメが終わってからの詰め上がりは結構しんどかった。8時05分、子の泊山頂。看板のインパクトがすごかった。山頂からの景色はすごく良かった。雲海が見れた。ゆっくりしてから、8時20分に下山開始。沢は戻れるが面倒くさそうなので、登山道を使ってダメそうなら沢から戻ることにして出発。まず、入口がわかりにくかった。そこからもしばらくの間道が不明瞭で、微妙にテープがある付近を地図を見ながらそれらしいところを進む。30分ほど下ると看板が現れた。そこからは道がわかりやすく、看板とピンクテープに従って進むとCS1まで戻れた。10分ほど休んで9時45分出発。10時35分、ケヤキ平。10分休んで屏風滝へピストン。屏風滝と柱状節理は来て正解だと思った。元気が出た。11時30分にケヤキ平に戻り、そのまま下山路を歩く。道を辿っていくと、昨日通ったところは間違っていたことが発覚した。帰り道では、T橋が道標を発見しまくっていた。12時45分、下山。自分たちの車以外にも、もう一台車が停まっていた。帰りは温泉に寄ったりちょこちょこ休憩しながら高速を使わずに帰った。9時半くらいにボックスに戻った後、久しぶりの焼肉に行ってボックスでゲームして帰宅した。



看板があったために変な行程になってしまいましたが、無事に終わって良かったです。割と速いpartyだったおかげで京都に着くのが深夜にならずにすみました。ただ、浮石や枯れ木などを不用意に使って危ないことがあったのでもう少し慎重になっていいと思いました。立間戸谷は良いところでしたね。一つの滝が終わるとすぐに次の滝があって、テンポ良く進めました。濡れずにすむのでこの時期でも快適に遡行できました。紅葉が微妙だったのが残念でしたけど。