この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2013年11月11日

どうもネミー(T)です。後期の予備合宿を完成させるために山行の数が足りないメンバーがいるということと、この週末CLができて暇そうなのが私しかいないということで、私がCLとして、11/9~10に予備合宿として果無山脈に行ってきました。その報告です。



メンバーは私、林T、Mの3人。そして個人山行としてI田さんも一緒に登りました。

アプローチはワンゲルタクシー。往復お願いしました。快く引き受けてくれたK村に感謝です。

天候判断の時点で2日目の昼前後から天気が急激に悪くなりそうだったので、1日目の行程を長くするために当初4時集合だったところを、3時集合に変更し、高速を使い入山地点のヤマセミ温泉へ。事前に留守本には行程を長くする旨を伝えました。

8時にヤマセミ温泉を出発し、林道を歩いて果無越登山口へ向かいました。登山口は看板はあるのですが、気づかずに歩いていると個人宅へ入っていきそうな場所にあり、その家のご主人がわざわざ案内してくれました。恐らく過去に何人か迷い込んでいるのでしょう。

入山してからはしばらく急登。ひたすらスギ林の中を登っていきます。しかし、九十九折に道がつけてあり、よく整備されていたので、あまり疲れませんでした。和田の森までダラダラと登った後は、林道を横目に見ながら安堵山までひたすら尾根歩き。あくまで歩けるところは林道に頼らず歩きました。私がいるせいか、林Tが自主的に林道を避けて歩いていたことが少しうれしかったです。安堵山までは、ところどころ展望が開けており紅葉を楽しむことができました。その後、13時過ぎに冷水山に到着しました。当初はこの付近がCS1でしたが、次の日の天候を考慮しCS可の筑前タワか、15時近くになったときCSできそうなところを見つけたらそこをCS1としようと決め再び出発しました。そこからは、CSできそうなところを探しながら歩き、15時05分に公門崩を超えたところで、ちょうどいい場所が見つかったのでそこをCS1としました。電波が通じるところでしたので、留守本と下界のK村に連絡しました。晩飯は、焼きそば。Mと二人で作りましたが、なかなか美味しかったです。そのあと、秘密兵器のショコララテを飲みお菓子を食べて18時半ごろ寝ました。

2日目は、5時に起床。メンバーをせかして、米を炊き湯を沸かし朝飯を食べました。すると、余裕で50分で準備が終わりました。朝米を炊いた中では最速でした。6時に出発1ピッチ目はリヒト山行でした。30分ほどで筑前タワにつきました。見たところ前日泊まったところの方がよいテン場だったと思います。このあたりから雨が少し強まってきたので、ザックカバーを着けて歩きました。その後も順調に歩き9時過ぎに果無山に。ここで、当初予定していた尾根に赤テがなく、明らかに楽そうで確実に正しそうな尾根に赤テがあるのが見えました。赤テのある尾根の方が楽だとは思いましたが、当初予定していた尾根も下りとしては急ですが、距離も短く見たところ安全そうだったので、危険と感じたら引き返すことにして進みました。特にそれほど問題もなく下れましたが、やはりその後進んでみると地形図上の登山道が間違っていることがわかりました。そこから先は、熊野古道の小辺路ということでこれまでより整備された登山道でした。登山道上にの岩が濡れて滑りやすくなっていたところが少々危険ではありましたが、楽に下ることができました。12時前に無事に下山。下山直前に民家の前を通らされたことには驚きました。

下山後は道の駅でK村とおちあい、熊野本宮大社を参拝し、温泉に入り三重県側から京都に帰ってきました。

今回の山行ですが、道中ところどころでMと林TにI田さんの手も借りながら読図指導を行いました。果無山脈は行程を通して、特に読図が難しいところはありませんが、基本的に尾根通しで歩くことや、地形がわかりやすいこともあり読図の基礎を確認するにはなかなかいいところでした。最後の方はMもかなり地図を読めるようになっていたと思います。

また、果無山脈は文字通り、果てし無く感じさせる山でした。風景に変化が少なく、動物の鳴き声や、車などの下界的な要素も感じさせない静かなところでしたね。個人的には、木々が色づいていたり、葉の落ち切った木があったりと、晩秋の雰囲気がなかなか良かったと思います。

展望が無くても山は楽しめるのだなと感じたいい山行でした。