この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。

2013年08月11日

ハッピーです。沢メンは完成編のやり直しとして白崩谷下降~東ノ川遡行に行ってきました。メンバーはハッピー、O路、K、M里、T橋、M崎、M戸さんです。


8/3

4時20分出発、4時55分に尾鷲辻。尾鷲辻を少し過ぎたところまでは暗かったのでリヒトをつけて登山道を歩きました。5時33分にレスト。堂倉岳付近は尾根が広く、さらにテープがいたる所に貼ってあり分かりにくかった。2回程道を見失ったものの、RFして尾根沿いに行くと道に合流した。6時50分に入渓地点、沢装備をつけ7時に入渓。8時40~50分レスト。下降開始30分ほどで白崩谷本流と合流。しばらくは水があったが、途中から伏流となり、その後は水が出てくるがすぐに伏流になるの繰り返し。水が無いのでとても暑かった。9時50~10時レスト。10時50分~11時に下降図上の赤い大岩でレスト。ゴーロ帯の下りは非常に疲れる。しかも水が無いことによる暑さによって体力を奪われた。11時15分~45分レスト。赤い大岩を出発してすぐにO路とKが蜂に刺されてレスト。すぐさま医療レジュメにしたがって応急処置をした。痛みがあったようだが本人たちが行けると言ったのでそのまま行くことにした。12時10~30分レスト。蜂の件でCS可まで行く気が無くなり、そこで飛び込むのにちょうどいい釜が出てきたので皆で遊んだ。一回生が楽しそうだった。13時に東ノ川本流出合い。偵察して少し遡行した場所にテントを張った。出合い下流部に高くなっていて広い場所があったが落石がありそうで危険との顧問の助言もあり狭かったが少し遡行した場所をCS1とした。テン場に着いてからは泳いだり、昼寝をしたりして皆思い思いに過ごした。晩飯の回鍋肉は非常においしかった。T橋は優秀な食当ということになった。その夜はたき火をして酒を飲んで寝た。


8/4

4時起床、5時半出発。前日5時ごろから明るくなったので5時出発を目指したが無理だった。もっと各自素早く行動してもらいたい。6時15分にチイノキ谷出合い、6時50分にCS可右岸にを発見。チイノキ谷出合いでCS可を発見できず、少し遡行した先に小さな滝があり、CS可地点があったのでその滝がアメ止めの滝かという話をした。その時はそうかもしれないということにして先に進んだ。7時35分に本当のアメ止めの滝。ここはM戸さんが直登してみたが滝があって先に行けなかったという所。僕らは様子を見つつ右岸側に簡単な巻き道があったのでそちらを行った。滝はM戸さんしか見てないし、ここがアメ止めの滝という話は全くでなかったが、今となって考えるとそこ以外には考えられない。そこから本格的なゴーロ帯が始まり、しばらく沢中を行くのは無理そうだったので右岸巻き。9時5分~15分、巻きを終了して沢中でレスト。この途中でKのズボンとパンツのお尻の部分が破け、後ろのT橋はしばらくKのお尻の割れ目を見なければいけなくなり、THE苦笑みたいな顔をしていた。この休憩の後、僕は巻く気だったが洞窟状のところを偵察に行ったM戸さんが行けるというのでここからは沢中を行った。遡行図では巻くことになってたが沢中を行くと割と楽しかった。1か所M戸さんに無理やり登ってもらいスリングをだしてもらった。O路が疲れたようだったのでこの途中から僕がTOPをした。11時35~45分に中崩谷出合いでレスト。ゴーロ帯は登攀の待ち時間があり、休む時間が多かったのでレストはほとんど取らなかった。11時55分に地獄釜滝。地獄釜滝は左岸を簡単に巻けた。13時15分に2段4mゴーロ状。この少し前から強い雨が降り出してとても不安になったが、1時間ほどで止んだ。雨が降った所為で巻き道がズルズルになり少し怖かった。このあたりからまたO路にTOPをまかせた。14時55分に大岩3兄弟。ケンシロウとトキは詳細図のような登り方をすることもなく、今までの岩と変わらない突破の仕方をした。ラオウも詳細図と全く違う登り方をした。巻き道っぽいのはあったが左岸側の端の洞窟状の場所を簡単に登れた。あまりに情報と違ったのでこれが大岩3兄弟なのかどうか疑ったが写真で見たものとは一致したし、その後それっぽいものはなかったのでこれが大岩3兄弟のようだ。土砂で埋まり、変わったのかもしれない。ラオウ付近の水が濁っていて不安になったが、雨もすでに止んでいて、大して増水していなかったので大丈夫だった。16時にCS2。水が濁っていて、空も今にも雨が降りそうだったので西ノ滝と中ノ滝をこの日のうちに超えるか、escape2の滝見尾根上にテントを張るか考えたが天気図を見て決定することにした。天気図を見ると、気圧の谷上ではあるが、低気圧は遠かった。大雨にはなりそうにないし、ここまで来るとそこまで増水しないだろうと考え、本来のCS2でテントを張ることにした。しかしその30分後から3時間かなりの水量の雨が降り、とても怖かった。3時間で止んだが、沢からは轟音が鳴り響き、記憶にない真っ白な幅広5mがいくつもありテン場まで増水した場合の対応や次の日の計画変更の可能性について全員で共有した。湿ったテント内は不快で暑かった。この夜は不安をかき消すために少しお酒を飲んで、しょうもないゲームをしてテンションをあげて寝た。


8/5

6時起き、7時半出発。4時半に起きる予定だったが4時半に僕が「沢がどうなっているか真っ暗で分からないのでもう少し寝ましょう。」という謎の発言を残し二度寝した。4時半に起きてご飯をつくっていたら出発前には明るくなり判断できるのに。前日の体力的、精神的な疲れの所為にしておこう。実際に起きて沢を見てみると少しは増水している様だったが遡行できそうだったので遡行することに。7時50分で西ノ滝。ここで記念撮影。これを見るために東ノ川に来たようなものだったので感動した。滝下から見ても迫力があるが、滝下からは下部しか見えていなかった。10時30~40分にレスト。この間も登攀要素が多く休み休み行けたのでここまでレストを取らなかった。ここまでは遡行図は全くあてにならない。右に左に滝が出現し、さらに滝の区切りが分かりにくく、全部つながっているのではないかと思うほどであった。11時~10分で高倉滝。簡単な巻き道だった。12時~30分で東ノ滝。遡行図では右岸巻きだったが08年の記録であったように少し戻ってルンゼから滝見道に出て左岸巻き。実際どちらからでも巻けそう。そこからはナメの連続。12時40分にシオカラ橋。ここで遡行終了。残念ながらアベックはいなかった。ここで水を汲み、すぐ出発。13時20分に駐車場。3日目は直登が楽しく、巻きも簡単でみんな楽しめたようだった。駐車場に着くとK村が迎えに来てくれていた。しかしその車は定員的に一人乗れず、一人だけバスと電車で帰ることになるとのことだった。その事で騒いでいると、ちょうど帰るので近くの駅まで送ろうかと言ってくださる方がいて本当に助かった。ありがとうございました。一人帰る人はジャンケンで決めることになり、ジャンケンの結果、Kが負けた。Kは蜂に刺され、パンツは破け、一人車に乗れずとても可哀そうだった。車組は温泉に寄り、帰ってKと合流し、今期3回目の里乃屋に行って打ち上げをした。おいしかった。


完成編を無事に終えることができた。party以外のM戸さんの力を借りた箇所があったが、遡行図では巻くことになってたし、戻れば簡単に巻ける場所だったので問題無いと思う。TOPとしてのO路の体力に少し不安が残ったが、今回の沢の行程は他の沢と比べ、登攀要素が多く特に疲れるのは仕方がないと思う。合宿ではescapeを多く用意しているので行程を短くすることが可能である。また増水に関しては合宿でも問題になることがあると思うのでその都度慎重な判断を下したいと思う。

合宿には十分に行けると思うので予定通り行こうと思います。問題、質問等がある場合はコメント欄に書くか、僕に直接連絡してください。



この記事へのコメント

お疲れ様。


割れ目の部分で笑ったわ。なにかとドラマチックな展開で楽しく読めました。


あと分かってると思うけど、アナフィラキシーショックが怖いので、合宿に行くときは二人はエピペンを病院で貰って携帯した方がいいよね。

Posted by nmt at 2013年08月12日 10:24

ありがとうございます。


分かりました。病院でアレルギー検査できるようなので各自受診させて検査結果次第で携帯させることにします。

Posted by ハッピー at 2013年08月12日 11:49

ちょっと増水への認識が甘い気がしなくも無いので別途連絡いたします

Posted by 木戸 at 2013年08月12日 13:24

 お疲れ様です。


 1回生に無理させないでね。あんまり分離しそうなら制止するかして。上回生の頭数は居るんで、しっかり見よう。登攀力はそれぞれあるから、大丈夫だとは思うけど。

Posted by tommy at 2013年08月12日 16:25

木戸さんから別途で連絡していただきました。合宿では増水時の対応、事故記録をparty内で共有したいと思います。


tommyさん、今回はお忙しい中ありがとうございました。1回生については各自の登攀力、その場の危険度に応じて指示をしていこうと思います。

Posted by ハッピー at 2013年08月14日 13:14