この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
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木戸です。
2/8に竹原谷を遡行しました。誰も書かなそうなので僕が報告しときます。
メンツは、n先輩・h先輩・i先輩と、y川と僕。
写真はぴかさ
2/7
0付の日。5人でマーチ一台がきつい。
夜は寒い。この前の京良谷でテント泊の寒さを味わっていたのでn先輩とy川をテントに誘導。
2/8
6時起床。寒くてテンションはかなり低く、先輩と「滝が凍ってたら困りますね(凍ってたら引き返せますね)」「その時は撤退かな。途中で凍りだすと嫌だね(最初から凍ってるといいな)」とか話しつつ林道を歩き7時11分に入渓。
ちょっと歩くとミニゴルジュ。水深は膝くらいまで。とりあえず左岸をへつってみたところスタンスが崩壊して五秒で水没。h先輩は右岸へつり。
7時42分に一つ目の大滝。細い。右岸から巻くがガレテル。この谷は岩が腐ってる。なかなかの大巻き。谷への復帰は樹林帯を降ったのだがこの樹林帯はなぜか枯れ木ばかりだった。
時間はよくわからないが8m滝を適当に右岸巻きし、やがて二つ目の大滝。さらに細い。右岸巻き。すごくガレてる。ラクという声が響き渡る。急傾斜なうえ岩が脆すぎ。一箇所、h先輩がフリーで登り、僕とn先輩がプルージック、i先輩とy川がトップロープ確保で登るところがあった。ちなみに僕のプルージックは少しも効いていなかった。登攀自体はそんなに難しくない。谷への復帰も楽。
復帰したところはやたらだだっ広い河原だった。明るいがガレてる。ガレてるが、その後の落石地獄と比べると何ともないようなものであった。
ゆっくりレストをとり11時5分に出発、しばらくして二俣に着く。「南紀の沢」のルート通り右俣を行く。
そして問題の30mくらいの滝に着く。「南紀の沢」の遡行図では多段30mの滝と書いてあり、楽に直登したとのことである。しかし多段と言うほど多段に見えない。そんなに楽に直登できそうでもない。よくわからん。
「中段までは直登、中段からは左岸巻きできそうだね」
なんとなくそんな結論が出たので、とりあえず僕がフリーで登ってみる。Y懸に毛が生えた程度、中段まで登る。
しかし…
僕の前に現れた左岸斜面にはほとんど植物の生えてない急傾斜のツルペタルンゼがあるだけだった。どうして下から見て左岸から巻けると思ったのか、我ながら不思議である。下から右岸巻きを試みたn先輩も撤退していった。直登も厳しそうだ。そして…
12時15分、我々はさっきの二俣にいた。この間、様々なやり取りがあったのだがそれは省略する。
今度は左俣を進む。これは信じられないほど斜面が崩壊していた。ガレってレベルじゃない。すごかった。落石すごい。傾斜もすごい。そして怖かった。最後尾の僕とi先輩は横の枯れ木の薮の中を通っていったがこちらもガレガレな上いばらが痛くてハードだった。
結局稜線に着いたのは13時44分。僕の中では過去最悪の詰め上がりだった。
あとは疲れた体を引きずって県境尾根を辿り登山道に出て、熊に会ったりしつつ17時前にレンタカーに帰ってきたのであった。