この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
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H澤です。沢合宿、無事に下山しました!生きて帰ってこれてよかったぁ~!!
以下に軽く報告を。
8/21 晴れ 京都~双六ダム付近第1ゲート~広河原取水ダム
レンタで6時間弱かけて入山地点の第1ゲート前へ。そこからは金木戸川を右に見ながらの長い長い林道歩き。ザックが重くて死にそうでした。
林道終点である取水ダムに着いたのは日も暮れた19時半ごろ。いい感じの広場があったのでそこにテントを張り、合宿成功の前祝い的な感じで酒を飲んでから就寝。
8/22 快晴 広河原取水ダム~打込谷~下抜戸広河原
取水ダムからは登山道。結構荒れてて1箇所激難なトラバースをする地点でM戸が2mほど滑落しましたが、それ以外は特に問題なく、7時過ぎに打込谷出合500m下流から双六谷に入渓。
双六谷は「これで平水!?」というほどの圧倒的な水量で、スクラム渡渉を余儀なくされる場面が何度もありました。
間違いなくめちゃくちゃきれいな谷ではあるんですが、一瞬たりとも気が抜けず、自分たちが持ってる技術を総動員して目の前の流れを越えていくという感じで、本当にギリギリ感たっぷりの遡行でした。
広河原のテン場に着いたのは13時ごろ。ここが唯一プレッシャーのない場所でした。焚き火を囲んでの酒盛り、楽しかったです。
8/23 快晴 下抜戸広河原~蓮華谷出合~黒部五郎キャンプ場
この日も巨岩と渡渉の繰り返し。核心部のキンチジミはいざ前に立ってみると「こっ、これをへつんのぉ!?」って感じで、到底全員が無事にへつれるとは思えなかったので、仕方なく左岸を巻いてみたら何ともあっさり巻けてしまってちょっと拍子抜けでした。
この日はペースもよく、8時ごろに蓮華谷出合に到着。そこから九郎右衛門谷へ。最初の40m滝の巻きはルンゼが結構登攀的である上にヤブのトラバースもうっとうしくて、それなりに時間がかかりました。
そこから上は小滝が連続する明るい谷を詰めて、12時過ぎに黒部五郎のキャンプ場に到着。夕飯まで各自昼寝をして夕飯後酒盛り。差し入れの一升瓶がだいぶ減ってきました。
8/24 快晴のち曇り キャンプ場~五郎沢・黒部川下降~赤木沢遡行~中俣乗越~北ノ俣避難小屋
五郎沢と黒部川の下降は何の問題もなし。
赤木沢はこれまでの疲れを忘れさせてくれるような美しさ。僕が4年間憧れ続けていた沢なので感動もひとしおでした。大滝で記念写真を撮ったりしながら快適に遡行を続け、最後は草原を詰めあがって遡行終了。これで今回の沢はおしまいです。
疲れがどっと出てここからの縦走路はなかなかにダルかったのですが、N本がノロノロだけどコースタイムよりはちょっとだけ速いくらいの絶妙なペースで進んでくれたおかげで、誰一人へばることなく避難小屋にたどり着くことができました。
避難小屋には僕ら4人しかおらず、快適な夜になりました。ちなみにここで今回持ってきたすべてのアルコールを消費。すばらすぃ。
8/25 晴れ時々曇り 避難小屋~寺地山~飛越新道~飛越新道登山口
エスケープ2で神岡新道をたどって打保に下山する予定だったのですが、水の平まで下ったところで道が完全に消失。1時間弱粘っても見つからなかったので、やむなく登り返して飛越新道をたどって下山。
途中の尾根上で運よく電波が入ったので、下山地点にタクシーを呼んでレンタを回収。タクシーの運転手さん曰く「神岡新道は何年か前に廃道になったんだよ」。これには笑うことしかできませんでした。じゃあエアリアに道載せないでくれ・・・
帰りは昔話の里とかいういい雰囲気の温泉に寄りました。そこのおばちゃんがいろいろサービスしてくれて、なんか頑張って合宿やり遂げてよかったなぁってしみじみ思いました。
報告はざっとこんな感じです。
まとめ的なことを言えば、双六谷は想像以上に厳しいところでしたが、その分達成感も大きく、天気にも恵まれて本当にすばらしい合宿だったと思います。個人的には、赤木沢にも行けたし4年間の集大成として文句なしの山行でした。何よりこれでようやく4回生らしい4回生になれるというのがうれしくてなりませぬ。
Topとして厳しい谷に活路を見出してくれたN本、Partyのなかで一番きびきび動いてくれてしかも味噌餅という朝食の新定番を確立してくれたH部、ムードメーカーとしていつもテン場をにぎわせてくれたM戸、また、ヤブのCL、合宿の留守本としてPartyに大きく貢献してくれたI田先輩、そして沢面を支えてくれた部員・OBのみなさんをはじめとしたすべての人に感謝です。
この記事へのコメント
無事下山おめでとう!!!
・・・留守本としては毎日気が気でなかったぞ。とにかく、お疲れさまと言っておこう。報告楽しみにしてるぞ。
Posted by rock at 2010年08月26日 04:06
無事に下山できて何よりです。水量の多さからくる徒渉は得難い経験になったと思います。来週からの信濃俣河内でも活きてくるでしょう。お疲れ様でした!!!
Posted by MASA at 2010年09月01日 08:07