この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
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H澤です。
完成編相当兼下降の練習として台高の光谷に行ってきました。以下に軽く報告を。
1日目。大台ケ原の駐車場を5:48に出発。尾鷲辻まではこれでもかというくらいわかりやすい道。
尾鷲辻からは不明瞭な踏み跡とテープをたどっていきますが、堂倉山からの下りで妙なテープに誘導されルートミス。すぐに気づいて無事復帰しました。
さらに地倉山付近でも踏み跡に誘導されてルートミス。ここも登り返して復帰。この道をたどるよりも稜線上を行ったほうが迷わないかも。
左俣の下降点には9:29に着。今回はわかりやすかったので間違えませんでした。
左俣は特にイベントもなく、水のないゴーロ帯が多くて白崩谷を髣髴とさせる感じ。N本は初の下降で、しょっちゅう転んでました。
最後のほうの20mはアプザイレンで下降。高さも傾斜もあってなかなかいい練習になったと思います。
12:14に二俣のCS1に到着。崩壊中の林道が伸びているため、非常に快適なテン場がありました。
時間もあったし暑かったので、近くの釜で飛び込み&泳ぎ大会。やっぱり夏の沢はこれに限りますね。
夕方になってからは焚き火。これも沢の醍醐味の一つで、夕飯と酒が非常にうまく感じられました。
2日目。4:00起床。沢面にしては珍しく1時間以内に出発。Y川さんがテキパキ動いてくれるおかげです。
核心部の3段40mはエグい超大高巻きでした。まず取り付きの右岸壁は上部の傾斜が強く、N本をビレイ。僕もザイルが欲しい感じでした・・・その後はルンゼを登って右壁から尾根に上がりましたが、この尾根も傾斜のある岩稜で、かつ藪藪していて全く気が抜けませんでした。
ヒーヒー言いながら尾根を登りきると小ピークに出たのでここでレスト。
Y川さんに「メガネを藪に食われた」とカミングアウトされましたが、不幸中の幸いで視力はそんなに悪くないらしく、沢中は問題ないとのこと。藪恐ろしや・・・
ここからは急斜面を木の根頼りに下って、ルンゼを下降し巻き終了。実に1時間20分の大巻きでした。
光谷のハイライトである100m滝には8:05に到着。水量は少ないながらも圧巻の高さでした。ここはホールド豊富で左側から快適に直登していけました。
滝上で息つく間もなく2段40m、20m、12m+15mと続き、どの滝の直登と巻きも歯ごたえがあって、精神的にも体力的にもけっこうきつい区間でした。
12m+15mの巻きを終えてようやく一安心。計画でCS2としていた奥の二俣には9:27到着。当然一気に今日中下山を目指すことに。
これ以降登れる小滝がちょくちょく出てきて楽しい沢登りになりました。V字状ゴルジュではヒグチムニーをやったりもしました。
稜線には10:32に到着。ここからは前日と同じルートをたどりますが、ただただダルかった・・・水を失った沢面には拷問以外の何者でもありませんでした。
N本は「ここ、堂倉山からの下りのとこだ」と何回も繰り返し、幻覚症状を起こしていました。
そんなこんなで13:11に何とか大台ケ原の駐車場に下山。3連休ということもあってか、駐車場は混み混みでした。
しばらくだらだらしてたら近くにいたご夫婦がキュウリとナスの浅漬けを恵んでくれて、非常にありがたかったです。
メガネを失ったY川さんは運転できないので帰りのドライバーは僕一人。渋滞に巻き込まれたり雷雨にあったりで、精神的に疲れました。
まとめとしては、光谷は3級としてはかなり上の部類に入るんじゃないかという感じで、非常に手ごわい谷でした。完成編としては十分すぎるくらいの内容だったと思います。
2泊3日の計画を余裕を持った1泊2日下山で終えることができたのは、このPartyの実力だよ、ということにしておいてください。
この記事へのコメント
やけに下山が早いな…。
記憶ではかなり時間がかかる谷だったはずなんだが。
巻きがうまくいったようだし、上出来じゃないか?
お疲れ様。
Posted by がんも at 2009年07月20日 23:01