この記事は旧KUWV-BLOGから移植したものです。
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沢の4回生Mです。個人山行で台高・東ノ川に行ってきました。
面子はH澤、I田と自分の3人。以下軽く行程を。
9月20日
大台ケ原駐車場から入山、支流の白崩谷を下降。なんてことない谷と聞いていたが、巨岩の積み重なる中の下降はかなり足にきた。下流部で仰ぎ見られる壁と岩は一支流とは思えない巨大さ。15時ごろ本流に辿り着き、少し進んだところでCS1とした。
9月21日
東ノ川本流はやはりでかく、関西の沢で一番だろう。左岸の大蛇グラや蒸篭グラの100mを超える岸壁は圧倒的で、日本とは思えない光景。内容はひたすら巨岩ゴーロで、登って降りての繰り返し。岩がでかすぎて巻くこともしばしば。昼食後、核心の巨岩3兄弟に着く。突破方法は以下の通り。
・一つ目(通称ケンシロウ)
カンテ上を登り、残置ハーケンにスリングを掛け、補助ザイルで懸垂。下降後、空荷で登り返しスリング回収してジャンプで降りる。意味がない。
・二つ目(通称トキ)
岩の下の隙間からあっさりすり抜ける。危険な飛び石はあったものの、わざわざ登る意味は無さそう。トキというよりアミバ。
・三つ目(通称ラオウ)
あまりにでかい。貫禄十分。谷からはみ出している。左岸のルンゼから明瞭な巻き道があった。わりとあっさり通過。
これらを抜けると、すぐにCS2に到着。14時。西ノ滝の見えるテン場だった。夜から雨が降り、タープで外寝のH澤憤死。
9月22日
朝には雨もあがり、予定通り出発。BOXの写真でおなじみの西ノ滝は落差150m。人生で一度は見といたほうがいいと思うよ。隣の中ノ滝はよく見えないが、多段250mあるとか。ここから上流はシオカラ谷となり、意外と渋い沢登りを強いられる。11時に遡行終了。登山道は人がいっぱいだった。帰りはおなじみの入之波温泉で汗を流した。
全体的に、技術より体力面を要求される沢という印象で、2泊の計画にして正解という感じでした。「関西で谷を志すならまずここ」というのはちょっと違う気がしますが、他の谷とは異質な圧倒的スケールを体感できるという意味で、関西で沢やるなら(ネタとしても)一度行っとけということでしょう。あなたの沢感を変えるかもしれません。
I田は初めての3級の沢なのにハードになったけどお疲れさん。これで前期完成だな。運転もお疲れさん。