澤Dです。PWとして聖岳に行ってきました。3泊4日の予定が2泊3日となり、光岳には行けずじまい…でしたが、同回生3人で楽しい山行になった思います。
日程:8/31‐9/2
メンバー:澤D(CL) 竹M(SL) 溝G(装備) 食当はCL,SLで分担
行程
[Day1]
6:23 聖岳登山口
7:41 聖沢吊橋
10:18 岩頭滝見台
11:30 聖平小屋
[Day2]
5:40 聖平小屋
6:05 薊畑
7:01 小聖岳
7:33 聖岳
9:24 小聖岳
10:05 聖平小屋
[Day3]
6:00 聖平小屋
6:21 薊畑
6:51 苔平
7:21 大木の広場
9:14 聖光小屋
10:25 易老渡
11:18 芝沢ゲート
行動時間には休憩を含む
入山まで
もとは澤DPartyのメンバーを中心に3泊4日の経験を積むためのPW聖・光だったが、メンバーは他大学の都合や登山靴の破損、体調不良であれよあれよという間に6人から3人に。残った3人の構成はCL以外T村Partyで、全員同回生となった。なんだか個人山行の様相を呈する顔ぶれだが、後から思えばこの気のゆるみがいけなかったのだろう。BOXを出るとK浦さんに会った。K浦さんも明日から南アルプス大縦走に入り、お互いの二日目にすれ違える行程だった。
8/30朝、全員で京都駅から静岡駅に移動。自由席だったが特大荷物スペースつきの3人掛けに座れ、幸先の良いスタートであった。タクシーで畑薙へ向かう。熟睡していたCLは大丈夫だったが、竹Mと溝Gはわりと酔っていた。この後の送迎バスも含め、入山までもしんどいのが南アルプス南部だ。1時間ほど送迎バスに揺られて椹島ロッヂ着。受付の際に翌朝聖岳登山口まで送ってもらうバスの予約をした。
受付後すぐお風呂に入って17:00から夕食。今日のメニューは岩魚の煮物とネギトロ、ローストビーフ、ワサビの和え物をはじめとする副菜の数々で、ご飯とお味噌汁はおかわり自由、デザートにチョコレートのカップケーキつきだった。なんとも豪華である。もちろんおいしい。
ご飯を食べ終ると全員眠気を催し部屋の布団でごろごろ。今日はほぼずっと座って移動してただけの1日だったが疲れた。とは言え、このまま朝まで寝たわけではなく、1時間ほどしたら逆に全員目がさえてきた。結局22時頃まで喋り倒して入眠。実質下界の山小屋は快適である。
Day1 聖岳登山口~聖平小屋 ↑1373m ↓263 m 行動時間5:07
5:30 起床
6:00 椹島ロッヂ出発
6;23 聖岳登山口出発
椹島ロッヂか聖岳登山口までは、畑薙行の送迎バスに同乗して連れて行ってもらえる。この送迎バスは8月までの運行なので今日が最終日。車内の半数以上が聖岳登山口で降りたように記憶している。
オーダーは竹M、溝G、澤D。
すぐ急登で普通にしんどい。メンバー3人は山尽くしの8月を過ごしており、CLは高校の同級生と登った槍ケ岳以来、竹Mと溝Gは合宿を完遂して以来1週間ぶりの山。数えてみると、3人とも8月の半分は山にいたことになることが判明した。いい夏だ。
急登がひと段落すると聖沢吊橋まで楽な道が続く。ところどころにある足場はどこかが壊れていて、毎度ちょっとずつビビらされる。まあいいアクセントだろう。
聖沢吊橋は例のごとく揺れる。悪澤岳に登ったときの吊り橋に比べれば距離が短く揺れはマシだが、足元の板がどうにも頼りない。聖沢はここ数日の雨で水量が豊富。水場の心配はなさそうだ。
吊り橋を渡ってから再び登りごたえのある道が続く。ぼちぼちレストを取りつつ、いいペースで進んでいく。斜度が落ち着いたところでヤマップを見ると、163%のペースだと言う。ほんまか。登りきってすぐは上振れるんじゃないかと推測しつつ、また斜度がきつくなった道を進む。昨日エアコン直下で寝たCLは喉がやたら乾いて水の消費が激しかった。途中の水場は水量十分でおいしい。水を汲むなり近くの沢で顔を洗うなりしてリフレッシュする。
水場から岩頭滝見台が意外に遠く、かつ微妙に登りにくい。そしてようやく着いた滝見台は案の定滝が遠すぎて、たいした眺望ではなかった。ここから小屋までは一旦沢沿いに下って、あとは平坦な道をダラダラ歩くのみ。ただ、この平坦な道が長く、一向に小屋が現れる気配がしない。3人でぶつぶつ言いながら11時半にCS1到着。この時点でテントは1張だけだった。テント場も小屋もかなり広い。
と、ここで大問題発覚。テントを立てようとしたところ、溝Gが「ペグが見当たらない」と言い出した。装点のときにペグがなかったことは確認しており必要数入れておくよう装備担当に頼んだはずだったが、その後追加するのを忘れたらしい。同回生だけになった気の緩みでしかない。聖平小屋には程よい石がたくさんあったので、それを使いつつ、溝Gがその辺の木を削ってお手製のペグを作ってテントを張ることができた。光岳小屋はペグを貸してくれそう(後日K浦さんから貸し出しがあったとの確証を得た)だったが、茶臼小屋で張れるかはわからず、4日目には天気が崩れだす可能性があったことも踏まえ3泊4日は断念し、明日聖岳をピストンして明後日ESC下山することとした。
竹Mと溝Gはスターリンクに加入しているので、山小屋WIFIを使って行程変更の連絡をしようかと思ったが、竹Mは繋がってもなぜかうまく使えないことが多く、溝Gはそもそもandroidに対応していないところが多く使えないそう。竹Mの方は翌日解決策が見つかったが溝Gの方は変わらずだった。
しっかり昼寝をして夕食づくりにかかる、が、CL2人、次期CL1人が揃いながら誰も米炊きに自信がない。一番食当の経験が豊富な溝Gを中心に調理開始。親子丼なので、お米さえうまく炊ければおいしいはず。畑薙で出会った男性が「けっこうしっかり調理するんやな、ええな~」と声をかけてくださる。追い水がやや蛇足だったが、結果的においしいお米が炊け、親子丼にありつく。調理後の鍋でコンソメスープを作る。なんでも竹M、溝GがParty山行で出会った明大ワンゲルに教えてもらったやり方だそうで、なるほど洗う手間が減ると同時にコンソメなら大方の食事に合うので良さそうだ。そこからさらに竹Mの持ってきてくれたカフェオレを飲んでのんびりしたひと時を過ごした。と、ここまでの調理でCLはほとんど活躍できなかった。本当に深刻な生活力のなさだと自分でも思う。
この日は疲れてすぐ寝れるかと思いきや、昼寝をしたのもあって全員すぐには寝付けず、周りにほとんどテントがなかったのをいいことにあれこれ喋っていた。聖岳にピストンするだけなので、明朝は5時起床とした。
Day2 聖平小屋~聖岳~聖平小屋 ↑846m ↓846 m 行動時間4:39
5:00 起床
5:40 出発
起きたらもう外が明るいというのは幸せである。
すこぶる良い天気で気分も上がる。もともとメインザックをデポする予定だった薊畑には確かにスペースがあり、4つほどザックが置かれていた。小聖岳の手前までは樹林帯。そこまで斜度はない。
7:01 小聖岳
聖岳の威容がすごい。そそり立つという表現がしっくりくるほどの急坂が待ち受けている。そこから目を背けると、富士山や光岳をはじめとする南アルプス深南部の山々が目に入る。ここでも十分絶景だ。
急登が始まる。ここをフルザックで行くのはなかなかきつそうだが、別にそういう人が少ないわけではない。ひぃひぃ言いながら登ってヤマップを見ると、200%のペースだと言っていた。小聖岳から30分ほどで聖岳山頂にたどり着いた。
7:33 聖岳
文句のない好天である。北に続く赤石岳は思ったより遠く、百間洞の小屋がとても小さく見えた。少し向こうでユーチューバーなのかもしれない男性が「一番遠くに見えるのが仙丈ケ岳ですね~」などとスマホに向かって語りかけていたので、山座同定はすぐ終わった。今日から9月でかつ平日ともあって、山頂の人はまばら。トレランの4人組が駆け上がってきた。一番遅かった1人が仲間から遅いとからかわれたのに対し雷鳥がいたのだと弁解していた。それを聞いて駆け下っていくとほどなくしてハイマツのなかに雷鳥の親子を発見。二人そろって何をするでもなくじっと深南部を眺めていた。観察者が増えたのに気付いて数分後には奥の方へ移動していった。移動のタイミングでさっきまでは見えていなかったもう一羽も現れ、近くの男性と「大サービスですね」と笑っていた。
奥聖にまで行ける時間はあったが、計画に入れておらず聖岳だけで満足していたので、ただただ山頂でのんびりした。タクシー会社に電話を試みたが、電波が不安定でうまく話せず、メールで予約した。
帰りは急坂をひたすらくだっていく。ザレザレなのでとにかく滑る。先頭の竹Mはさすがで大きくこけることなくスムーズな足運び(お前らが下手なだけと言われそうではある)。登りでも気になっていたが小聖岳とのコルで水の音が聞こえる。覗き込んでみると、かなり高い位置から水が滴っていた。小屋の横の沢のとめどない水音もうなずける。
10:15 聖平小屋
食材が余ってしまうので、昼ごはんにペペロンチーノを作る。長い午後は調理とおしゃべり、昼寝に消えた。昼寝から起きると、近くにK浦さんのテントがあった。こちらの行程が変わっても会えたので良かった。やはり山で知り合いに会うと嬉しい。K浦さんの方も、同行者のスマホが壊れて明日下山するとのこと。明後日の天気予報がだんだん悪化してるから、どっちにしろ下山だったかなということにしておく。こちらの夕食は麻婆豆腐、K浦さんたちはペペロンチーノだった。食後はコンソメスープにカフェオレという昨日と同じ流れで鍋をきれいにし、またK浦さんと山岳部のご友人と喋ってからテントへ。行動時間が短かったからか3人ともここ3日の中で一番寝られなかった。
Day3 聖平小屋~芝沢ゲート ↑392m ↓1932 m
行動時間5:19
5:00 起床
6:00 出発
棒ラーメンをおなかに入れて出発。
頑張って食材を消費した甲斐あってザックは軽かった。昨日よりはガスが多いが、それでもいい天気だ。聖光小屋への道はやや荒れているとの情報もあったが、特に歩きにくいところはなく、むしろきちんと整備されていた印象。ただ、単調なくだりでところどころ滑りやすいところがあるだけの道で飽きる。コンテンツも特になく西沢渡に着いた。
溝Gが一番楽しみにしていた西沢渡の人力ゴンドラは思いのほか操作が大変そうだった。増水時はこれを使わざるを得ないのだが、これで対岸まで渡り切るのはかなり疲れそうだ。溝Gは川の真ん中まで行って帰ってきた。
西沢渡からしばらく歩いたところでK浦さんたちが追い付いてきた。やっぱり速い。道沿いでは土木工事が進められており、途中足場を渡っていくところもあった。
9:14 聖光小屋
聖平小屋にいいお土産がなかった(バッチは品切れのため、+100円払って10月ごろ送ってくれるそうだった)ので聖光小屋でなにか買おうと思っていたが、運悪く今日はお休みだった。小屋が開いていたらソフトクリームを食べれたのにとぶつぶつ言いながらK浦さんたちと談笑。お2人もタクシーで帰るのかと思いきや、近くの温泉がある道の駅まで20㎞超歩くつもりだそう。もともと鳥倉まで行く計画だったとはいえ、下界で6時間以上も歩くとはすさまじい。驚いていると、できればザックをタクシーで運んでほしいと頼まれた。ちゃんと回収できるか不安だったが、先に走っているK浦さんたちを追い抜くタイミングで引き渡すことで合意。K浦さんはほどなく出発したが、我々はタクシーを12時に芝沢ゲートで予約してあったので10時ごろまで小屋前のベンチでダラダラした。
11:18 芝沢ゲート
小屋から芝沢ゲートまでの林道は長かったが、昨日までの疲れがあまりないので順調に歩き、所要時間2時間のところ1時間ちょっとで到着した。タクシーはすでに来ていて、K浦さんたちのザックのことを伝えると快諾してくださった。K浦さんたちを追い抜くタイミングを考えれば早すぎる出発な気もしたが、運転手の方をいたずらに待たせるわけにもいかず出発。思ったよりも遠くで追い抜くことになったが、林道の終点までは距離があったので途中の神社まで運ぶことに。その後、飯田市の温泉まで移動し、営業中だが消灯していた定食屋さんで打ち上げをした。
2人はそれぞれ実家に帰るらしく、唯一京都に帰るCLが共同装備を引き取って帰京。体調の回復した久Nが自らテント干しを手伝いに来てくれた。親切に大感謝。
なんだかんだ2人と泊つき山行に行くのは初めて。計画を完遂することはできませんでしたが、終始楽しい山行になってよかったです。
竹M:合宿お疲れ様でした。Partyを5泊に耐えうるまで鍛え上げられるのはさすがです。後期の共同CLも頑張ってください。
溝G:木工技術が高かったのは意外でした(笑)。後期はいよいよCL、いいPartyになること願っています。