Nちかです。テストで鈍り切った身体に鞭打ち、立山~薬師岳間の縦走を行いました。土砂降りの鬱山行が予想されていたものの、蓋を開ければ好展望の素晴らしい山行となりました。上振れが止まらない。
日程:8/9-11
メンバー:Nちか(CL) O越(SL) F川(食当) W邉(装備) S井(装補/食補)
行程
[Day1] 行動時間5:55
4:31 雷鳥沢野営場 入山
5:03 室堂登山口
6:05 一の越山荘
6:44 富山大学立山研究所
8:27 獅子岳
9:29 ザラ峠
10:09 五色ヶ原キャンプ場 CS1
[Day2] 行動時間6:23
4:18 五色ヶ原キャンプ場
5:11 鳶山
6:04 越中沢乗越
7:09 越中沢岳
8:52 スゴノ頭
9:50 スゴ乗越
10:38 スゴ乗越小屋 CS2
[Day3] 行動時間8:11
2:50 スゴ乗越小屋
3:55 間山
5:17 北薬師岳
6:11 薬師岳
7:09 薬師岳山荘
8:25 太郎平小屋
10:59 薬師岳登山口 下山
入山まで
仮入山3日前に日程を確定。台風15号から逃げるように日程を設定したため、Windy予想では連日雨予報。好転したり悪化したりと不安
15時半室堂現地集合のため、新幹線やら高速バスやら使って各自移動。CLは金沢で前々泊を挟みながら鈍行で移動、富山駅で偶然会ったS井と共に室堂へ向かった。富山駅-室堂間は電車、ケーブルカー、バスを乗り継いで移動する。切符一枚で好きな時間に電車とバスに乗れるが、ケーブルカーのみ時間指定。電鉄富山駅の窓口で買えるが、WEBきっぷの方が便利そう。富山駅から室堂に向かう人間は、8割軽装、2割登山装備。フルザックは我々以外ほとんど見当たらなかった。
早めに室堂に着いたのでみくりが池温泉に入った。山上の温泉にしては珍しくシャワーと石鹸が完備されていて快適だった。温泉を出て室堂に戻ると、バスが早めに着いたのか、他のメンバーが待っていた。装備を適当に分配して15:06仮入山。合流前にW邉らが雷鳥を見たという場所に寄ってみると、十数名の人だかりがあり、その目線の先には複数の雷鳥がいた。初めて雷鳥を見ることができて感激である。見た目はほぼ鶉だった。
15:38雷鳥沢野営場着。電波状況は良好。水場は豊富だが要煮沸。夕食を作ろうとしたが、ピーマンが1つを除いて腐っていた。仕方なく2日目に使う予定だった玉ねぎを1玉使うことになった。水も少なかったのか米は硬かった。
調理が終わった途端、大粒の雨が降り始めた。眠るころにはとんでもない雷雨となり、至近距離で聞こえる雷鳴と電光で暫く眠れなかった。
Day1 雷鳥沢野営場~五色ヶ原キャンプ場 ↑899 m ↓760 m 行動時間5:55
3:00 起床
雷雨は過ぎ去っていた。3日間の天気予報もいいかんじ。先の行程への期待に胸を膨らませた。
出発直前、トイレに行ったF川が右足を引きずりながら戻ってきた。転倒したらしい。右ひざと掌に擦り傷があったので絆創膏を貼るなど応急処置を施した。しかし膝の痛みが思ったより強いらしく、足を上げるのが辛そうだった。このまま立山に登るのは困難と判断したため、室堂へ向かうこととした。
4:31 出発
5:03 室堂登山口
膝の痛みが続いていたため、F川の計画続行は困難と判断。そこでF川には下山してもらい、残りのメンバーで続行することとした。食当装備を分配後、F川に見守られて再出発した。
石畳の道を歩いていると、小規模な雪渓が行く手を阻んだ。滑落の危険も特にないので踏み跡をたどって通過した。
6:05 一ノ越山荘
一ノ越に向かって登っている最中、ゴロゴロと雷鳴が複数回聞こえた。電波が入ったのでWindyを確認したところ、11時頃から雷雨が来るらしかった。そのため、少しでも早く五色ヶ原に着けるように雄山ピストンをカットすることにした。立山はいつでも来れるしね。一ノ越出発直後、富山市方面で稲妻が走った。
6:44 富山大学立山研究所
一ノ越から南へ登ると開けた場所に出た。五色ヶ原や薬師岳など、これから歩く稜線がよく見えた。さらに笠ヶ岳や槍ヶ岳まで見える好展望。立山は山頂付近に雲がかかっていた。
龍王岳と鬼岳のトラバースはゴーロ帯やガレ場で歩きにくい。赤ペンキで岩に印がつけられているので道迷いの心配はない。また今回の核心の一つたる鬼岳雪渓であるが、融けて登山道が露わになっていた。最後の一か所だけ回り込んだが、それ以外は特に問題なく通過できた。
7:56 レスト
8:27 獅子岳
8:44 レスト
Day1唯一のピークたる獅子岳だったが、急にガスがかかって展望なし。しばらく歩くとガスを抜けて五色ヶ原が見えた。迫力がすごい。獅子岳~ザラ峠の下りもなかなか険しく、梯子がかかっている場所もあった。
9:30 ザラ峠
下りで疲弊したのでレスト。急登を登りきると、平らな場所に出た。五色ヶ原である。やっと着いたと喜ぶも、テント場は思ったより遠く、テント場までの20分がやけに長く感じた。
10:09 五色ヶ原キャンプ場 CS1
雄山ピストンをカットしたため、やけに早く着いた。先客1名。広めのテント場だった。前日の雨でびしょびしょになったテントを干しつつ、五色ヶ原山荘で手続きを済ませた。テント場~山荘は徒歩10分ほど。ちょっと遠い。植生保護のためか木道がきれいに整備されていた。花もたくさん咲いていた。針ノ木岳~赤牛岳がよく見え、特に針ノ木岳の迫力が素晴らしかった。電波状況は良好。水場は沢水のため煮沸推奨。トイレは汚かった。
テントが乾くのを待つ間、延々と大富豪が行われた。2時間続いたが、4連勝する者は現れなかった。(4連勝に王手がかかると他3人が連帯して大富豪を潰しにかかったためである。)大富豪に区切りをつけて皆で五色ヶ原山荘に向かうと、何やら人混みが。この日はTJAR初日で、ちょうど選手が通過するらしかった。選手らが到着すると、登山客に拍手で迎えられていた。
沢水を煮沸させて真水をつくったのち、気象通報が始まる前に夕食を済ませるために、早めに食当に取り掛かった。ガリバタ炒めは美味しかった。半分ほど食べたところで、S井が富山で買ってきたという日本酒「立山」を皆(未成年除く)で飲んだ。これが非常においしかった。感謝。17時になったところで気象通報の準備を進めたが、ラジオから聞こえるのは甲子園の実況ばかり。気象通報は一向に始まらない。気象通報は諦めて18時頃就寝。
20時ごろにふと目を覚ますと、酒盛りが行われているのか、隣のテントがとても賑やかで楽しそうでした。
0時ごろ外に出てみると、満天の星空が広がっていた。市街地の明かりも月明りもない素晴らしい星空で、周りには星景写真を撮っている人が複数名見受けられた。ペルセウス座流星群の極大日が近かったこともあり、流星をいくつも見つけた。
Day2 五色ヶ原キャンプ場~スゴ乗越小屋 ↑748 m ↓890 m 行動時間6:23
3:30 起床
4:18 出発
この日もスムーズに準備が進み、早めに出発。朝露で木道が滑りやすくなっており、CLは足首を捻りかけた。
5:11 鳶山
朝日とほぼ同時に登頂。快晴かつ絶景。この日も期待大。鳶山以降は稜線上をトコトコ歩く。
6:20 レスト
7:09 越中沢岳
薬師岳が少しずつ近づいてきた。それと同時に、水晶岳や不帰ノ嶮など今まで隠れていた山々が見えてきた。縦走の良いところは、このように見える景色が変わっていく点にあるよなぁ、と思ったりした。既にDay2の行程の半分が終わり、ここが本日のハイライトになるだろうと思い、25分の大レストをとった。
ここら辺で京大散策の会OBの方々とすれ違った。「京大っぽいなと思ったんですよ~」とのこと。どういう意味だろう。
8:25 レスト
8:54 スゴノ頭
すごのずこ。越中沢岳以降は土が赤くザレていて滑りやすい。かと思えば大きな岩を乗り越えたり細いトラバースを歩いたりとなんとなく通りづらい道だった。そして何より登り返しが多い。急登の上り下りを繰り返すので体力が削がれる。なかなか骨の折れるルートだった。スゴノ頭から見る越中沢岳は大きかった。薬師岳でなく雲ノ平も近い。
10:09 レスト
10:39 スゴ乗越小屋 CS2
暑さでバテバテになるも無事到着。蛇口から水が常に流れている。名物のネパールカレーを食べてからテントを張った。ここではじめてペグが無いことに気づいた。五色ヶ原に一束丸ごと置いていってしまったのだろう。確認不足を悔いる。
テント場に早めに着いたらやることはただ一つ。大富豪である。青空(曇り空)の下、3時間ほど大富豪は続いた。この日も早めに食当にとりかかり、トマトパスタ+レトルトハンバーグを美味しく頂いた。この日もラジオは甲子園の実況のみ。スゴノ頭で翌日の天候を確認していたので、この日も気象通報を諦めた。また、せっかく星がきれいに見えるのだから星空解説をしようと冗談で提案したところ、思いの外前向きな回答を受けたため、早めに起きて星を見ることになってしまった。18時前就寝。
Day3 スゴ乗越小屋~薬師岳登山口 ↑883 m ↓1789 m 行動時間8:11
1:30 起床
2:50 出発
シュラフだけ丸めてスゴ乗越小屋のベンチに向かい、分かる範囲で解説した。30分ほどで切り上げ、マルタイラーメンを食べて出発。
ガレ場×急登で歩きづらい。しかし星空の下歩くのは楽しい。
3:55 間山
まだ暗い。そして肌寒い。10分レストを予定していたが、身体が冷え切らないように早めにレストを切り上げた。ここから本格的に稜線歩きが始まった。
4:47 標高2832 m地点
キリが良かったのでレスト。立山と針ノ木岳がずいぶん遠くにいた。薬師岳は目の前。暗いうちに非本質部分を進み切るのは正解かもしれない。
5:17 北薬師岳
日の出直後に登頂。少し進んだ先に雄大な金作谷カールを望める。稜線(圏谷の淵)はガレ場。狭い稜線で、悪天候ではあまり通りたくない印象。
6:11 薬師岳
本山行の核心、薬師岳に登頂。山容もさることながら山頂の展望も素晴らしく、百名山を名乗るに相応しい山であった。今期初めて富士山を見れたのもよかった。笠ヶ岳はきれいな円錐形。登れるといいな。薬師如来に健康を祈願し、惜しみつつ出発。
地形図上に「避難小屋」と書かれたハリボテを見つけたので寄り道してみた。入ってみたが天井すらなく、もはや何のために建っているのか。少なくとも避難小屋ではない。
薬師岳が白い部分はガレ場。広いガレ場稜線を一気に下る。
7:09 薬師岳山荘
トイレ300円は高い。
急坂をしばらく下ると平たい薬師平に出て、再び急坂を下れば薬師峠に出る。クマ対策の電気柵と倉庫が設置されていた。
8:25 太郎平小屋
だだっ広い稜線に癒されながら木道を歩いて太郎平小屋に到着。振り返ると薬師岳がどっしりと構えていた。
S井のスマホのみ電波が通じたのでタクシーを手配。しばらく休み、最後の下りに取り掛かった。
前半は傾斜が少なく歩きやすかったが、樹林帯に入るといつもの下り。消化試合は短い方がいい。O越も快足を飛ばしていた。
9:29 レスト
10:37 レスト
10:59 薬師岳登山口 下山
想定より30分早い下山。事前情報とは異なり電波は十分入った。タクシーは11時半頃着いた。HP通り有峰駅まで連れて行ってもらおうとしたが、温泉に近い岩峅寺駅をおすすめされたので、予算内だったこともあり、運転手の方に従うことにした。結局運賃は18,100円となった。岩峅寺駅からしばらく電車に揺られ、運転手さんに勧められた「満天の湯」に向かった。なんとなくアクアイグニスに似ていた。その後は向かいの洋食店で昼食を済ませ、富山市ガラス美術館(隈研吾建築)に寄りつつ富山駅に向かい、解散とした。
トラブルはあったものの非常に有意義な縦走となりました。立山はどこかでリベンジしたいですね。奥大日岳もいけたらいいな。
O越:SLとして申し分ない働きでした。ペースもばっちりでした。
F川:怪我によるリタイアは気の毒でしたね。食当美味しかったです。
W邉:6テンを一人で持ってくれて頼もしかったです。準備も早くて助かります。
S井:全面的にお世話になっております。特に体力面で助かっております。