4回生Party2

Part2 八ヶ岳

広島party(旧4回生party2)はpart2で八ヶ岳に行ってきました。いい意味でpart1比良とバランスがとれました。

メンバー:F間(CL/医療/記録/気象)、中M(SL)、W(装備)、T橋(食当)、I坂(客人)
日時:6月8~9日(sat.-sun.)

以下にルート概略を共有しておく。上回生未踏の八ヶ岳中部を歩きつつ、日本有数の秘湯である本沢温泉に入るというコンセプト。

ニュウが記載されていないが、白駒池と入山地点の中間ほどにある。横向きでごめん。

今回はvariationを使用し、夏沢峠〜天狗岳はカットとなった。

0日目 BOX〜入山地点

八ヶ岳はなんせ遠いので金曜早いうちから出発したく、中Mの協力もあって22:00すぎに出発することができた。CLはギリギリに到着していたが、共同装備の積み込みを中M主導で済ませており大変助かった。出発してすぐエアリアを忘れたCLの家に寄ってもらった。アプローチはTimesカーシェアで、AKKに安価で借りてドライバーもやって頂いた。
道中恵那峡SAで中Mとそばを食べていると一年前とやっていることが全く同じことに気づく。part2八ヶ岳は攻めたつもりだったが、実は知らずのうちに自分の中では守りに走っていたのだ。I坂は転生したら自動販売機だったとかわけのわからないことを言っており、「性自認がTVである」という知人のカミングアウトに似たものを感じた。車内ではT橋とWは寝れていたように見受けた。
2時ぐらいに茅野の西友で買い出しをした。茅野も南ア〜八ヶ岳に行くときによく寄るところである。チノ。ご注文はうつぎですか?(part3)

4:30ごろ入山地点に着いた。すでに朝焼けで若干明るかったが1時間半後の6:00起床として仮眠を取った。

save point1

チノちゃん

1日目:みどり池入口(入山)〜ニュウ〜白駒池〜黒百合平(CS1)

 行程

6:00 起床・入山準備
6:30 入山
9:19-45 ニュウ
11:00-30 白駒荘
12:06 高見石小屋


13:20-35 中山付近にてR
14:10 黒百合平(CS1)着
15:30頃 食事準備
18:00? 就寝

朝6時に目覚めると外は寒かった。入山地点ですでに標高1600mあるからだ。この手の標高の暴力は比良に登る意味について大胆に問い直してくる。朝食、パッキング、装備分配、入山連絡等もろもろの準備を済ませて6:30に出発。中Mが入る登山道を間違えていたが、自力修正していたので名誉は保たれたと思われる。ニュウの看板が無限に表記揺れを起こしているのがおもしろかった。(nyuu, 乳, ニュー, にう, ノイ)

出陣じゃ

nyuu

歩き始めて1時間経ったのでレストをとった(7:28-38)。F間がCLの時は1時間歩いたら10分レストする時給制スタイルである。しかし持ち前の一貫性のなさが邪魔をして2日目にはこの規則は失われてしまった。反対に中Mはキリのよい目的地ごとにレストする歩合制タイプであり、どちらがよいかは個人差があるだろう。歩いていてちょくちょく上の方が見えてきたのでMPが自動回復してきてよい。8:42-52に再びレストをとった。上りが続いてはいるが、中Mに離しすぎないよう意識してもらったからかWの消耗はあまり見られなかった。全体的に士気は高めで「うおー」「いい話」等鼓舞する言葉が飛び交った。辺りの岩と木は苔まみれで屋久島味が感じられる。同じ原生林歩きだが不快感が全くないと中Mは言っていた。CLも同感である。

標高が高いおかげで樹林帯も快適

I坂「うおー変格活用『うおー、魚、フィッシュ』」

キモすぎ罪で死刑

9:24 ニュウに到着。天気と展望が両立していてよい。蓼科等八ヶ岳北部〜天狗・硫黄岳を間近に望むほか、美ヶ原や諏訪湖が見える。すでに比良にはない景色である。誤解のないよう言っておくと眺望が何も山行の全ての価値を規定しているわけではない。比良や低山歩きにも自然や自分自身との触れ合い、山でのキャンプなど楽しみ方はある。T橋がきもちいー、と感情表現していて成長が感じられた。Wは崖に若干ビビっていた。I坂はこれはゆるキャンであると言っていた。長めのレストをとって9:45に出発した。実はニュウから目的地の黒百合平まで尾根を渡ればすぐ行けるのだが、コースタイムが短すぎて遠回りとなっていたのだった。案の定CLの計画に対して雑音が湧いていた。

この看板、八ヶ岳の色んなピークにあるので探すとよい

たのしい

ニュウをすぎてかなり人通りが増して熊鈴でめちゃくちゃうるさくなった。惰性でつけっぱにする熊鈴はクソ。途中ぐねりかけてしまった。大事には至らなかったが、靴底の泥と濡れた木の即死コンボに注意する必要があった。
11時に白駒荘についた。やたら軽装の人が多く、というのもすぐ近くに国道が通っており容易にアプローチが可能。この小屋にはカフェもついておりお茶とケーキも召し上がれるらしい。国道沿いのジョリーパスタともはや概念的には同じでは?T橋とI坂が一緒に植物図鑑を見ていてほほえましかった。Wに合わせてゆっくりめで歩いてきたが、この時点ではコースタイム若干押しぐらいであった。

Jolly pasta...  c'est joli!

白駒池

白駒荘以降は眠気と戦いながらの歩きとなった。12時すぎに高見石小屋を通過、ここは大きな小屋だった。眠すぎて歩いている記憶と実感がない。もはや山行1日目は必然的にこうなるものとわりきっている。白駒池付近は植生保護に力を入れており、ところどころの看板が毎度コケの種類について教えてきた。コケ丸がたくさんいた。
12:31-42にレスト。この辺りは中山まで単調で短調な登りが続く。等高線間隔がゆるいので大したことないと思っていたが、逆に変化がなくて無限だった。最初はしらびそ林が嵐山の竹林みたいだといってはしゃいでいたが、CLとI坂はだんだんと心が疲れてしまった。I坂は今にも虚無だと叫びそうだったが、口にしては負けなので黙らせておいた。Wもこの辺りでさすがに消耗していた。T橋はたまに声が出ていてよかった。

コケ丸(かびるんるん)

コケ丸と対話せよ

無限にこれ

中山を登りきると視界が開けてMPは全回復した。単純な生き物である。T橋とI坂はしらびそとツガの見分け方を確立したらしい。しらびその実はめっちゃジンの匂いがした。13:20 中山ピーク手前に展望スポットが現れた。コースタイムから1時間弱押していたが、時間はあるしWもかなりお疲れのようであったので長めにレストをとった。この時点で2日目硫黄岳は厳しいなぁとCLは考えていた。Wがピュレグミをくれた。お気に入りらしい。13:35に再び出発、そこからえっちらおっちら歩いて14:10黒百合平到着。めっちゃ人が多かった。

飛べ

人多すぎ

新6テンについて

★★☆☆☆   うーん...
2024年6月12日に日本でレビュー済み

今回新たに買った6テンを使ってみた。結論から言うと、どこかチープ味がある。張り綱とペグがちゃちい(耐久性が疑わしい)、本体とフライがクソデカでザックを大いに圧迫する、ベンチレーションがないため朝テントがありえんぐらい濡れる、といった主な欠点がある。また新旧6テンともに前室を支えるポールはあるが、旧テンがそのポールがなくともペグで解決できるのに対し、新テンの方は前室のスペース確保を大きくポールに依存している。今回はテント場が混んでいて狭かったので(これはテント自体の問題ではないが)荒療治で前室を確保した。まだ新しいしテントの背丈が高い=居住性は間違いなく良いので、比良など広くて安定した場所の確保できるサイトで使えば良いと思う。逆にアルプスの岩ごろごろサイトや清水頭(鈴鹿)みたいなところでは使いたくないかも。

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まぁ事前に立てた段階であっ...とはなった

細い円柱のペグはすぐ曲がる

力技

笑ってる場合か

...という具合のテントだった。が、臭くなかったことは最大級に評価できる。設営してのちは散歩したり米を水に浸したり思い思いに過ごした。トイレがめっちゃ綺麗だった。水場もご丁寧にポリタンクで用意されていた。Wがひまわりの種を大量に持ってきており、みんなで食べまくった。中国では皆これが大好物らしい。食べ方にコツを要したがすぐ片手で食べられるようになった。なんか中華料理みたいなスパイス味があると思ったが多分これがスパイスとして料理に入っているのだろう。

暇すぎてなし崩し的に15時半ぐらいから夕食作りがはじまったが、やたら時間がかかったのでちょうどよい頃合いになった。メニューはポトフ。とてもうまい。ソーセージが大量だったのもよい。コンソメを入れるだけなのでどう足掻いても美味いといえばそうだが、そもそも食当にどう足掻いても美味いものを設定することが有能である。しかし5人なのになぜか6合の米が炊かれており、ポトフは終盤コンソメ雑炊に進化した。Wは戦線離脱しており4人でたいらげた。T部が必要。寒くなってきており、I坂は日本酒の熱燗にこだわっていた。彼はタイで買ったとかいうよくわからん臭い辛いトムヤム味のスナックを持ってきており、ひまわりの種と合わせてカオスな食卓になった。CLはまだ食べ切れておらずキンキンに冷えた米を必死で消費した。

明日は早く出たいということで3時起床に設定して18時すぎにはテントで横になった。寝る前にドライバーのAKKに連絡を取ろうと電波をとりにいった。カープは負けていた。

多文化共生主義

せっかく佐々木朗希から得点したのに羽月のクソエラーで逆転負け

2日目:黒百合平〜天狗岳〜根石岳〜本沢温泉〜みどり池入口(下山)

行程

3:00 起床
4:00 出発
5:25 東天狗岳〜西天狗岳
6:13 東天狗岳戻
6:40 根石岳


8:04 本沢温泉着 入浴
10:03 本沢温泉出発
11:07 しらびそ小屋
12:10 下山

3時起床。早い時間ではあったが他の登山客たちにも動き出す人たちはいた。食当のT橋はいち早くテントから抜け出してお湯を沸かすことができていた。その間に他のメンバーはテントをたたみ、パッキングをほぼ完了して朝ごはんを食べるという理想的な動きによって出発は4時ちょうどとなった。Wは今回共同山行は初めてなので多少手こずることを考えていたが、むしろ彼女が一番早かった。ところで朝食は残念ながら例によって食パン生食いだが、余った分はT橋が吸い込んでいた。postT部見つかる。

この日は初っ端から天狗岳まで登るのだが、結構いわいわしていて大きなステップを強いられるので、慣れていないWは苦戦していたように思う。ストックは明らかにそのような道では邪魔だったので中Mのザックに突き刺させた。岩だとトレースが見つけにくいのかしょっちゅう中Mが登山道から外れ、後ろのWが巻き込まれていたので、中Mを信じすぎないよう伝えた。踏まれている岩は赤・白味を帯びており、そうでない岩は黒かったり青っぽいので覚えておくとよい。朝日の昇る一方で反対の西側からは分厚い雲がものすごい速さでせりあがってきており、今日はガスか〜〜〜という気持ちになった。

ア...

しかしながら標高を獲得するにつれ、分厚い層雲の上に出ることができた。雲の上から槍穂・後立山・乗鞍・中央ア・仙丈甲斐駒が見えた。1回生sは見たことない景色で印象にのこってそうだったように思う。天気はまぁ悪くはないかな程度だったが、I坂は天気がいいですね!としきりに喜んでいた。彼は晴れの山に行けた試しがないのだろうか?かわいそうに。
東天狗岳についてみたら5:25であり、意外とコースタイムを押していなかった。景色は標高2600に見合う相応のものであったが、風が強い。強風と疲労の蓄積でWは参ったような感じだったので夏沢峠〜硫黄岳はカットすることにした。今考えてみればこの判断は前日の時点でほぼ確定していたようなものであり、本人のメンタル的にも昨日の時点でそう伝えた方が楽だったのかなと思う。

西天狗はほど近かったので空身でピストンとした。高い標高で強風に見舞われると真夏でも低体温症と隣り合わせであることが体感できたかと思う。6:13に東天狗に戻ると中Mが遭難者ごっこをしていた。不謹慎だ。ピークを降りて根石へ向かう。この辺りが特によい景色だった。

西天狗へ

証拠写真

なんだこいつ

ザレた下り

6:40 根石岳を出発し本沢温泉に向けて激烈に降る。その白砂新道とはとても歩きにくい道であった。冬季通行止めになった理由がよくわかる。しかし道が悪いと文句を垂れているうちはまだよかったのであって、それが終われば一帯は樹林帯に包まれ、北山になってしまった。北山になったため、特に言うべきことはなくなった。下りの歩きぶりについてだが、Wはやはり下りになるとペースダウンが顕著であった。脚の筋肉とバランスが不足していると見受けられる。ただ幸いなことに、これらは歩き続ければ改善される問題だろう。スクワット等の筋トレも効果的か。

北山

早くしろ

8:04 念願の本沢温泉到着。標高2160、日本最高地点の野天風呂と銘打たれていた。山小屋から10分歩かないとつかないガチの露天風呂である。ゆるキャン△との癒合が図られていた。Wは男女のしきりすらない日本の入浴文化に驚きというか引いてすらいたようだったが、さすがにこれは日本の中でもイレギュラーだ。結局は4人が風呂に入った後、待機しているWを呼んで入ってもらうという感じにした。

風呂にたどり着いては先客がいた。まだ入ったばかりらしかったので、15-20分ぐらい待つだろうというのが4人が常識的な人間に求める時間であった。しかし、先客は常識人ではなかった。あまりに待ちすぎていたのでジャン負けの中MがWを待機場所まで呼びに行き、結局お風呂に入れたのは40分後だった。
最高の風呂だった。硫黄岳の爆裂なんたらがよくみえるらしかった。硫黄がめっちゃ強いみたいで、飲んだらいかんらしい。I坂はぬいぐるみを撮影していた。一時的に下山したみたいな気分になったが、これから2時間以上歩かなければならない。おバカ。Wの入浴を待って出発したのは結局10時すぎであった。

待ちくたびれる一行

こわい

たんたんと降り続ける。11:07にしらびそ小屋でレストをとった。ここは天狗岳がよく見えた。本沢温泉で2時間も体が休まり、入浴後なのもあって、宙に浮いたような下りだった。次第に林道を横断するクソみたいな道になってきたが、八ヶ岳全域でこれなのでもうしょうがないだろう。ただWは持ち直してよいペースで歩けていたし、T橋は植物を観察する余裕があった。
12:10に下山した。ペース的にもう少しかかるかと思ったが、温泉パワーで巻きかえすことができたのだろうか?

しらびそ小屋、みどり池にて

Neu(ノイ)

おつかれさまでした

下山地点ではAKKが車を構えて待ってくれており、ほど近くの稲子湯で風呂に入り直した。とても青木鉱泉の風呂に似ていた。その後はT橋の肉が食べたいという自己主張(←成長!)により、清里のレストランで打ち上げを行った。CLは運転しなきゃ...と思っていたが、AKKが全て高速を運転してくださった。どうもありがとうございます。

おつかれさまでした。以下コメント;

W:脚の筋力とバランスが改善されれば歩きやすくなるし、ペースも向上すると思います。基本的な山行の流れについては今のままで問題なく、慣れていけばよいでしょう。

T橋:成長が感じられてよい。体力的なところは特に心配していないです。

中M+I坂:楽しそう

AKK:色々とありがとうございました。