20240313-15

屋久島PW

恒例の屋久島に行ってきました。雨が多い屋久島で3日とも晴天の中、山行を行うことができました。今年の運をだいぶ使ってしまった気がします。

Date:2024.03.13-15

Member:中M(CL・食当)、H田(SL)、T澤(装備)

行程

[Day1]

8:55 白谷雲水峡(入山)

9:55 辻峠

12:00 大株歩道入り口

13:45 ウィルソン株

14:50 新高塚小屋(CS1)


[Day2]

7:05 新高塚小屋

9:20 宮之浦岳

10:50 永田岳

11:50 鹿之沢小屋(CS2)


[Day3]

5:00 鹿之沢小屋

5:30 渡渉

6:15 桃平広場

10:30 永田歩道入口

11:10 永田橋バス停(下山) 

[Day0]谷山港(Kagoshima)  →→ 宮之浦港(Yakusima)

前日まで一緒に韓国岳に行っていたH田と鹿児島中央駅で感動の再会を果たし、バスに乗って谷山港まで向かった。バスには僕らの他にも何組かザックを背負った人間がいた。フェリー乗り場で受付を済ませ、コンビニまでダッシュしたのちT澤と合流しフェリーに乗った。海が荒れていらしく、条件付き運航とあったので心配していたが、乗船はできた。後日談ではあるが、この山行の中で一番きつかったのがフェリー「ハイビスカス」だった。揺れがひどく、終始吐き気に襲われた。この後、山小屋で二泊することになるが、横になるたび揺れる感覚が離れなかった。

なんとか宮之浦港まで耐え、屋久島に3年連続の上陸を果たした。感動が年々薄くなっている気がした。例年通り、観光センターのコインロッカーに荷物を預け、バスに乗って白谷雲水峡へ向かった。

フェリー「ハイビスカス」

Super Nature Yakushima

[Day1] 白谷雲水峡  →→  新高塚小屋(CS1)

8:55 白谷雲水峡(入山)

入山してすぐは日帰りの観光客も多く、賑わっていた。思っていたよりも気温は低めで、歩きやすかった。他の観光客が写真を撮りながら景色を楽しんでいるのを横目にひたすら進んだ。いつの日か、そっち側の人間になれるのだろうか。屋久島では常にこんなことを考えていた気がする。そろそろ普通に屋久島観光がしてみたい。

9:55 辻峠

誰も休憩が欲しいとも服を脱ぎたいとも言わなかったので、気がついたら1時間ほど歩いており、辻峠に到着していた。今年は去年とは違い景色が望めそうだったため、辻峠にザックを置き太鼓岩までピストンした。入山前はだいぶガスっていたが、ガスも晴れ、太忠岳の巨岩までくっきりと見えた。

白谷雲水峡

太鼓岩より

11:00 楠川別れ

H田が歯が痛むらしく、ここで5分ほど休憩を取った。やはり親知らずは早めに抜くのがいいみたい。休憩後、トロッコの線路上を歩いた。例年であれば、ここで電車ごっこをしていたが、今回は3両しかおらず、特に盛り上がりそうになかった。元の計画では6両の計画だったはずなのに。T澤はだんだん杉の巨木に慣れはじめ、名のついた杉さえも無視するようになっていた。

12:00 大株歩道入口

この辺りから道が木製の階段になっており、なかなかに辛かった。団体客も多く、大抵の場合、先に行くよう促してくるので休憩する暇もなく、それがもっと辛かった。そんなこんなで30分ぐらいしてウィルソン株についた。ハートの形をしていた。その後も同じような道をひたすら歩き、縄文杉についた。

1:45 縄文杉

コースタイム1時間巻きくらい。いいペースでここまで来ることが出来た。縄文杉の樹齢は2700〜7200年で幅がすごいらしい。本来の行程で言えば、高塚小屋で泊まる予定ではあったが、だいぶ余裕があったので新高塚小屋まで行くことにした。この辺から、数日前に降った雪が道の脇に残っていた。でも特にアイゼンを使うような感じではなかったので無視して進んだ。

2:50 新高塚小屋(CS1)

まだ小屋には誰もおらず、特にすることなく、とりあえず寝た。ちなみに、去年H田が忘れた細引きはしっかりと活用されていた。4時過ぎ頃からご飯を作り始めた。今回の食当は自分で、わずかな材料をCookPadで味付けするだけの簡素な食事。間違いのない味だった。しかしここで二日目の朝食の蕎麦のタレを忘れたことに気がついた。幸いにも三日目のラーメンのスープが豚骨と醤油の二種類あったため、蕎麦を二日分に分け、ラーメンと混ぜることに落ち着いた。

縄文杉

[Day2] 新高塚小屋(CS1)  →→  鹿之沢小屋(CS2)

6:00 起床

この日のコースタイムは5時間ほどしかなく、小屋内の他の人はこの日で下山の人しかいなかったため、起きた時にはほとんど人がいなくなっていた。蕎麦入り豚骨ラーメンを食べ、7時すぎに出発した。

8:10 平石岩屋

天気も良く、順調にここまで来れた。所々、岩の上が凍っていて、足元を確認しながら進んだ。頂上から降りてきている人の中には、滑り台のように滑って降りているグループもいた。

9:20 宮之浦岳

コースタイム1時間巻くらいで頂上についた。頂上からは屋久島全体と周囲の海が見渡せとても綺麗だった。居合わせた海外の方に写真をとってもらい、10分ほど休憩した。来た道を少しだけ引き返し、永田岳へ。

10:50 永田岳

永田岳直前の分岐にザックを置き、ピークを目指した。ピークは道から少し外れたところにあり、ロープを使って登るところもあった。去年、一昨年とバリエーションルートにはあっても、なかなか行けなかった永田岳に行けて自分的には大満足だった。下山地点が1900m下に見えた。

坊主岩

宮之浦岳

下山地点「永田橋」

11:50 鹿之沢小屋

写真で見た通りの小屋だった。中は暗くてじめっとしていた。時間もあったので、明日のために渡渉地点の水量の確認に行った。渡渉地点は二つあり、一つは川の底を歩く感じで水量的には靴が少し浸かる感じだった。もう一つは岩の上を歩いて渡る感じで問題なさそうだった。この時点で小屋に戻ったのが13時前。暇だったので、みんなで「トップガン・マーベリック」を鑑賞した。すごく良い映画だった。「Don't think, just do it」これに尽きる。映画鑑賞が終わり、小屋の中でご飯にした。この日の夕食もCookPadめし。名前こそよく分からなかったけど、「豚もやし味」は意外にも好評だった。

17:00 就寝

深夜、外の鹿やら小屋の中で鍋をつつくネズミの音に何度も起こされた。

渡渉地点1

渡渉地点2

[Day3] 鹿之沢小屋(CS2)  →→  永田橋(下山)

4:00 起床

この日のコースタイムは8.5時間で、15時のバスに乗ることを目標に5時出発とした。朝食は、蕎麦入りの醤油ラーメンでH田いわく豚骨味よりも蕎麦への馴染みが良かったみたい。周囲はまだ暗く、星がとても綺麗だった。

6:15 桃平広場

前日に確認した甲斐もあって、問題なく二つの渡渉点を通過することができた。所々、道がわかりにくいところもあったが、ピンクテープは程よく貼ってあった。とりあえずのルートが確保されてる感じだった。桃平広場を過ぎてからは道がかなり激しかった。何度も倒木の下を通ったし、ほぼ藪みたいな場所をかき分けながら進んだ。雨が降っていたり、夏場とかはだいぶきついかもしれない。心身ともに疲れ、だんだん無言になりながらひたすら下った。

8:00 岳ノ辻付近

あまり休憩も取ることなく下り続けたが、道中、一人駆け出していった先頭のH田が頭を押さえて立ち止まっていた。どうやら、頭上の木で頭を切ってしまったらしく、少し出血をしていた。幸い傷口は2cmほどで深くは無かった。血が絶え間なく垂れてくる感じでは無かったので、ガーゼで押さえ、上から帽子を被ることで固定することにした。本人的にも特に問題はなさそうだったので、自分のペースで再開してもらった。

「永田歩道こんなとこ」その1

「永田歩道こんなとこ」その2

H田が怪我した木の枝

10:30 永田歩道入口

11:10 永田橋

下りだったのもあり、巻き巻きで下山することができた。幸いにも一本前の11時台のバスにも間に合い、大満足の山行でした

永田集落より見える永田岳

永田橋

コメント

いつもとは違った屋久島を味わうことができ、大満足の山行でした。来年はさすがに屋久島には行かないような気がします。

H田:今回もぺみしてくれてありがとう。

T澤:次はSLでいいのではないでしょうか。体力等問題ないと思います。