N田Party Part3 甲斐駒仙丈
メンバー:N田(CL, 医療, 記録)、IWI(SL, 装備, 気象)、T巣(食当)、TV(客人)
行程
【Day1】8/28
7:00 入山
9:04-16 笹ノ平分岐R
11:05-15 刀利天狗手前R
11:22 刀利天狗(通過)
12:12-20 R
12:23-26 ヘルメット着用
13:42 CS1七丈小屋着
【Day2】8/29
6:15 CS1発
8:23-9:05 甲斐駒ヶ岳山頂
9:56-10:05 六方石R
10:30 駒津峰(通過)
11:02-13 双児山R
12:41 CS2長衛小屋着
【Day3】8/30
5:00 CS2発
6:00-10 分岐R
6:55-7:00 小仙丈ケ岳R
7:52-8:13 仙丈ケ岳山頂
8:23-39 仙丈小屋R
9:02-05 馬の背ヒュッテR
10:30 長衛小屋着
??? 北沢峠着
Day1
8/28 くもりor晴れ
~入山
入山日当日の朝6時15分に小淵沢駅に集合としていたが、予定通り皆集合することが出来た。IWIとTVは夜行バスにてアプローチ、CLとT巣は現地で前泊していた。
そこからタクシーに15分ほど揺られながら入山口の尾白川渓谷駐車場に到着した。
到着後、各自トイレを済ませながら装備点検を行った(レジュメに従って持ってきているかを聞いたのみ。後から考えれば、荷物をほどいてより徹底的にすべき&&京都で行うべきだった)。
気象のIWIがラジオをBOXに忘れたと事前に連絡を受けていため、CLが持参し、入山口にてIWIに渡した。その際、念のため天気図をもっているかどうかを確認すると、「あ、持ってないわ」とのことだった。それを予期していた CLはあらかじめ持ってきていた天気図をIWIに渡した…
というか、そもそもラジオが気象のIWIに持っていかれていないのに気付いたのはCLだった。あまりにもひどい。気象の自覚はあるのだろうか。(愚痴)
ともかく、装備点検を済ませた後、皇太子(現天皇陛下)の登頂記念碑を横目に7時ちょうどに入山した。
7:00 入山
笹ノ平分岐までは所々つづら折りの森を歩くような登山道だった。入山口の高度がもともと高いこともあって、気温は高くなく涼しかった。そのおかげか、どのメンバーもばてることなくかつ順調な足取りで進んでいった。
9:04-16 笹ノ平分岐R
出発から2時間、初めてのレストをとった。黒戸尾根はかなり長い尾根であり、メジャーな登山道とも言えない。そのため、この笹ノ平分岐で初めて他グループと遭遇することになった。このグループはその後3日間にわたって登場する。
レストから出発。グループを追い越してからは単調な登りが続く。ミヤマクワガタや死刑制度について話をしながら単調な道のりを登って行った。
南アルプスということもあって、森林限界が高く、登山道からは景色が全く見えない。TVは「飽きた」と愚痴をこぼしていた。
11:05-15 刀利天狗手前R
そんな単調な登りもやっと終わりが見えてきた。突如森が晴れて岩場が出現した。見た目こそナイフリッジっぽくはあるが足場はしっかりとしており、かつ短かったためヘルメットは着用しなかった。その岩場からは山梨県側の景色が良く見え、やっと山行の充実度が上がり始めた。
11:22 刀利天狗(通過)
再び単調な森の中を進む道が続く。
12:12-20 R
12:23-26 ヘルメット着用
このあたりからコンスタントに岩場が出現するようになったため、ヘルメットを着用した。岩場といってもはしごや簡単な鎖場程度のもので、石鎚山の鎖場に比べれば大したことはなかった。
13:42 CS1七丈小屋テン場着
七丈小屋にてテントの受付を済ませた後、山道を「5分」歩いてやっとのことテン場に到着した。もちろんトイレや水場は小屋にあり、山道もただの山道ではなく岩アリハシゴアリの道だ。あまりにも不便すぎる。
テン場に到着したのちしばらくゆっくりしていたが、テントを設営しようと動き出した時、驚愕の事実(もはや驚愕ではなくなったのかもしれないが)が判明した。フライがない。メンバーからスーッという声が聞こえる。天気予報を見ると今夜から少し雨が降るようだ。
釣部が持ってきていた1テンで何とかならないかと試行錯誤するもうまくいかない。ポリ袋で何とかしようとしたが装備セットの中にガムテープもない。オワリ。迷惑かつ恥ずかしいことではあるが小屋の主人にブルーシート等がないかを聞いてみたところ、貸していただくことができた。大変非常に至極感謝。
夕飯は鶏の照り焼き。おいしかったと記憶している。就寝前には夕日に照らされるアーベントロートの鳳凰三山を見ることが出来た。
その日テン場に貼られたテントは計3張だった。人が少なくてイイネ!
19時頃に就寝したはず。
Day2
8/29 晴れ
5:00 起床
結局夜のあいだ雨は降らなかったようだ。天気に感謝。小屋までブルーシートを返しに行ったりトイレに行ったりと、出発まで時間がかかったが許容範囲内。
6:15 出発
出発するとすぐに前日の笹ノ平分岐で会ったグループをまた追い越してハイマツ帯に入る。何かの鳥がいたはずだが生物に疎いCLは覚えていない。
ハイマツ帯が終わるにつれて岩場が厳しくなっていく。フルザックで登るにはかなり骨が折れた。特に、岩と岩とのすき間に靴を入れて摩擦力に頼る箇所はかなりヒヤヒヤシしたので注意していただきたい。
8:23-9:05 甲斐駒ヶ岳山頂
山頂。360度の絶景だった。時間が9時ということもあってすでに下界は雲に覆われてしまっていたが周りの山々ははっきりと見えていた。
北東には八ヶ岳。東には秩父。南東には富士山と鳳凰三山。南には北岳と間ノ岳。西には中央アルプス。北西には北アルプス(槍も見えた)。
天気に恵まれて非常に幸福度の高い時間だった。
山頂でしばらくゆったりとした時間をすごしたのち、下山を開始。下りルートは登りと異なって風化した花崗岩に覆われていた。かなり滑るため、下りこそそこまで大変ではないが、登るには厳しいだろう。
9:56-10:05 六方石R
10:30 駒津峰(通過)
この辺りはいわゆる稜線歩きというものを楽しめた。雲が出てきて景色はあまり拝めなかったが。
11:02-13 双児山R
双児山からは再び森の中に突入。単調なくだりが続く。途中で読図クイズを出したがあまりピンと来ていないようだった。出す場所が悪かったのかも。
12:41 CS2長衛小屋着
CS2着。昨日の七丈小屋とはうって変わって人でいっぱいだった。人が多くてイイネ!
時間はたっぷりあったので、各自北沢峠周辺を散策したり昼寝をしたりと思い思いの時間を過ごした。やっぱり時間には余裕を持った方が山行全体の幸福度は上がる。
(ただし晴れのときに限る)
夕飯はマーボー大根というあまり聞いたことのないものだったが、ペミの油と大根のあっさり具合の対になっていていい意味で予想を裏切られた。
釣部が長衛小屋で買ってきたもつ煮を食べて明日のピストンのためのエネルギーをチャージ。
明日はさっさとピストンを終わらせて帰ろうと話し合い、19時頃に就寝したはず。
Day3
8/30 晴れ
4:00 起床
昨日よりも1時間早い起床。ピストン装備。
5:00 CS2発
出発してすぐ、笹ノ平分岐で会ったグループを追い越す。(3回目)
昨日までと違ってSLのIWIの速度が尋常ではないほど速い。CLがついていけなかったので速度を遅くするように頼む。
早く降りてきたいという心持で無意識に早くなっていたのかもしれないが、あまり変化が大きいと周りの人がついていけないのでほどほどにしましょう。(少なくとも後ろはみて…)
6:00-10 分岐R
尾根線を行くルートとトラバースするルートとの分岐。尾根線上を登っていくと景色がひらけ、テン場の様子も見ることが出来た。天気は快晴だったため、各々周りの景色をスマホに収めていた。
6:55-7:00 小仙丈ケ岳R
小仙丈ヶ岳から仙丈ケ岳までは南に北岳・間ノ岳・それ以南の南アルプスの山々を左に拝めながら登ることが出来た。
鳳凰三山から入って甲斐駒・仙丈を通り、間ノ岳・北岳に抜けるルートもよさそうですよね。(モチベのある人は是非)
7:52-8:13 仙丈ケ岳山頂
仙丈ケ岳の山頂も360度絶景。いふことなし。
8:23-39 仙丈小屋R
仙丈小屋までの下りはカール(?)に沿った道となっていた。
仙丈小屋ではトイレ休憩。結構キレイ目の山小屋だったがテン場は無し。電波はあり。ハエ多し。
9:02-05 馬の背ヒュッテR
馬の背ヒュッテから下はいくつもの沢を横切るようなルート。安全かどうかは知らないが水はある。
途中で登りの道と合流し、軽い足取りで下ったが、降りてきた場所が少し違うようだ。どうやら最後の最後で分岐を見逃してしまったらしい。どちらにせよ北沢峠付近の林道に降りる道だったので良かったが、最後まで気を抜いてはいけないことを学んだ。
10:30 長衛小屋着
予想よりも早く長衛小屋に到着した。北沢峠発のバス出発時刻まではたっぷり時間があったのでスープをいただくなどして時間を過ごした。
12:00(?) 北沢峠着
12:20のバスに間に合うように長衛小屋を出発したがそんなバスはなかったので13:10のバスに乗って仙流荘まで下りた。
下山~
仙流荘には14時頃についたが、そこから茅野駅までのバスは17時である。
過剰なほど時間があったため仙流荘で温泉に入ってゆっくりしていると、例の団体に出会う。(4回目)
すでに顔を覚えられていたようで、むこうも驚いていた。ロビーでくつろいでいると引率の方が4人分のビールをおごってくれた。バスの時間も近かったためその場では飲まなかったが、各々おいしくいただいたことだろう。
天候に恵まれ、思わぬ邂逅もあり、充実した山行を行うことが出来ました。
テントのフライを忘れるというトラブルがありましたが運よく天候に恵まれたため最悪の事態は避けられました。
今期の山行はいずれのPartyも装備ミスを生じさせているため、これからは装備点検をより徹底しなければならないと感じています。
これにてN田Partyによる山行は終了ですが、Part3までとはいえ合宿に相当するようなよい山行体験ができて良かったです。
IWI:体力面ではPart1の時と比べて問題なかったと思います。しかし、与えられた役割に対する自覚はもう少し持っておいた方が良いと感じます。
T巣:毎度おいしい食事をありがとうございます。食事は山行のQOLを底上げするものだと思っているので結構感謝しています。
TV:いろいろとありがとうございました。