20230617ヘク

どうも、CLのT田です。日々実験と皿洗いと沢に負われているせいか、夢の中でも実験室と洗い場と沢にいます。俺を開放してくれ。というわけでヘクに行ってきました。メンバーはT田(CL)、KMT (SL, top)、O沢(sec)、NS、U田。顧問はT郷。

4:00 BOX集合

BOXに行くとNSとO沢以外にI坂partyの面々がいた。縦走メンも大変だなあと思いつつ、ボケーっとしていたらU田、T郷がやってきた。しかし、4:00を過ぎてもKMTが来ず。前回の金毘羅のこともありCLはまたも気合の鬼電を余儀なくされた。今回は10分で起こすことに成功。聞くところによると4:30集合と勘違いしていたらしい。……うーーーーーーーーん。ギリアウトかなぁ……。

4:50 出発

道中コンビニによる。各々不足していた食料、秘密兵器等を買ったりトイレに行ったりした。コンビニの隣には謎の野外イートインスペースがあり、CLがトイレから戻ってくるとU田がマネキンのごとく座っていた。NSとO沢はここで朝ご飯を買っていた。O沢はかつ丼を食っていた。この新入生の自由気ままな行動に思わずT郷もにっこりしていた。これが今期の沢メンです。 

良い笑顔

カツ丼を食うO沢

5:50 入山、渡渉練習

例の途中を通過し、例の沢ヤ専用駐車スペースに駐車。適当に用意して適当に入山。新入生にはサワーサンダル&地下足袋のハイテク伝統儀式を行ってもらった。安曇川で渡渉練習をした。渡渉の準備中、NSは沢の冷たさに感動していた。この時期にしては安曇川の水温は低かった気がする。ここから先は基本的にtopはT郷、secはCLについて指導した。渡渉のシステム確認をした後、笛の確認も行った。topの進む方向、secの支点、下流で引っ張る人等あまり問題はなかったように思う。topが支点構築を終え、ザイルを回収した後中間、secにも渡渉してもらった。NSとU田はともにマスト結びとプルージック結びを勘違いしていた。渡渉とランビレは別なので覚えておきましょう。渡渉してtopの支点回収をしている間に、T郷には新入生たちへの読図講義をしてもらった。入渓地点を読図で探す恒例行事をやろうとしたが、T郷が装備着用時にぽろっとネタバレしていたらしい。一応3点合わせをしてしっかり読図の基礎を教えた。

渡渉(top)

渡渉(中間)

6:40 入渓

沢登り開始。新入生たちの動きは悪くはない。というか良い。KMTのルート選択もよかった。これ以上書くことない。あー。

7:10 2条8段 ランビレ

金毘羅での指摘を踏まえつつ、ハーケンを打って支点構築をした。O沢に支点の取り方、ハーケンの打ち方をレクチャーしている間、KMTは1ピン目を取ってもらった。O沢はハーケンを刺す位置の選択がうまかった、なんか楽しそうだった。そのため、笛の確認をしてサクッとランビレに移れた。T郷はKMTに付き添いながら登ってもらった。KMTはカムを刺すところを探すのに苦戦していたように思う。あとカムのささりが悪かったのか中間が登る準備をしている間に2本ほどとれていた。この間、NSがハーケンに自分のスリングを巻こうとしていた。偶然CLがうしろを振り向いたときに、NSがそれをやろうとしていたので止めることができたが、危険なのでやめてください。topが登った後、中間、secと続いた。CLはsecに引き続いて登った。この時の感覚でヘクの水量が普段より多い気がした。またsecが登ろうとしたときに後ろから別パーティーがやってきた。ヘクは人気コンテンツ。8:40終了。

1ピン目を取るKMT

Sec

がんばれー

8:40 ~お釜まで

巻いたり巻かなかったり水線を直登したりしなかったりした。この間、KMTとO沢が偵察をしに行っていた。えらい。道中でルンゼがあったのでRFをしてもらった。NSは小女郎ヶ池手前のルンゼだと言っていた。そんなに進んでないよ……。また、CLはメモを取っていたのかなんかしてとのか知らないが一瞬パーティーから離れてしまっていたため、T郷に注意された。はい、すいやせん。T郷に沢楽しいでしょ?と聞くとんなわけねぇだろと言われた。ここで沢楽しいと言った既成事実を作り、T郷を再び沢メンとして復帰させるというCLの目論見はあっけなくついえた。

T郷 with 新入生

キレーダナー

9:40 お釜の滝 ランビレ

ここのランビレは全体的に真ん中と最後の一段に苦戦していた気がする。そもそも普段のヘクに比べて水量が多かったためだろうか。最後の一段は金毘羅だけの経験値だけで挑むと結構苦しい。これを見ていた時にCLは沢での経験値の差を感じた。まあ沢での経験を積んでいくとできるようになる動きが増えていくので後期にはサクッと登ってください。KMTはカムを取るのに苦戦していた。しかしながら、カムは抜けていなかったのでカムを刺す位置は問題なさそうだった。ここフリーで登るの意外とスリルがあるね。11:40終了。

熱烈な指導

NS on お釜の滝

U田 in お釜の滝

11:40~ 2条18mなど

このあたりから体力の差が見られるようになってきた。U田が強かった。とはいえ明らかに遅れるということはなかったので問題なし。しいて言うならランビレの待ち時間で体が冷えたせいというのはあると思う。途中、水線を直登するか巻くかで揉める部分にあたった。今回は巻いた。KMT曰く水量が多いから難しいとのこと。ここの巻きはT郷は簡単に感じた(T郷は楽しいと言っていた)らしいが、KMTと新入生たちは難しく感じたそう。CLはCL自身は見掛け倒しだなぁという感覚だったが、新入生らが滑落しないかとは心配していた。ここを巻く際、KMTの偵察の積極性は良かったが、偵察に行った後は意見を述べるようにしてほしい。単に偵察に行くだけでなくそのルートが最善かどうかということが大事である。あとはO沢は、最終的にはそのルートを通ることになったのだが、まずはCLに進んでいいかどうか聞いてから偵察に行ってください。O沢が進みかけた際に手に持っていた岩が浮石だったので、少しヒヤッとした。巻きはみんなうまくできていたと思う。

2条18mは左岸を小さく巻いた。落石が怖かったので間隔を詰めて登った。みんなちゃんと巻けていた。巻く道中、やぶっぽいところがあった。NSが大学のサークルとしてどうなん?倫理的にどうかしてるという名言をこぼしていた。そうですね、控えめに言って狂ってますね。はよやめt……。

13:00? へつり大会

T郷、U田は果敢に攻め、KMT、O沢、NSは上から巻いた。CLはへつろうとしてあきらめた。できないわけではない、やらなかっただけ。本当に。はい。上から眺めていたが、U田は一度落ちてうわー!と楽しそうに流されていたが、T郷の熱烈な指導によりU田が覚醒しサクッとへつっていた。立派な沢メン。この辺かは忘れたがU田がバカでかいカエルをつかんでうれしそうにしていた。そのあとO沢にプレゼントしていた。ちゃんと元あったところに返してきてね。

どここれ?

へつるU田

13:50 水線rf

14:15 植林小屋跡 rf

14:50 O和田ルンゼ rf

ここのrfは分かりやすかったので新入生らにどこでしょうクイズをした。KMTはO沢、U田、CLはNSにレクチャーしていた。精度(完全な現在地把握)はまだまだであるが、3方向を合わせる、地形図と現在地の形状把握といった部分は少しずつ体に浸透していったように思えた。あとは今どれだけ進んだかということ推測してどのあたりのルンゼが妥当かということができればおおむねrfの基礎は仕上がると思います。O和田ルンゼに関してはすごい先輩がいるもんだなぁと思った。KMTにここがO和田ルンゼだよというとえぇ…と言っていた。

T郷「沢たのしー」

熱烈な指導2

15:10 赤茶の滝

赤茶の落ち口にあった倒木が撤去されていた。これにより最後の一段が格段に登りやすくなっていた。新入生らは赤茶のホールドとスタンスのなさに戸惑っていたが、ちゃんと登っていた。実は見た目よりしっかりホールドとスタンスは存在してるんで余裕ですね。KMTは赤茶を巻いた。うーーーーーん。

15:30 ランビレ練習岸壁

前二つのランビレの時間を考えると時間的に下山が怪しいかなぁと思ったのでカットした。後期はハーケン打つ練習くらいで使うと良いと思うよ。多分。この後の詰め上がりで適当にrfしながら適当に詰めあがった。植林小屋跡以降の詰め上がりに関して、U田はサクサク進んでいた。O沢は少々疲れが見えたように思うがペースは落とさずについて行っていた。NSは沢の歩き方が初めてという感じだった。コツはCLも知りたいが、まあ前の人を見るというのは大事だと思うよ。うん。

赤茶に挑む

攻めの姿勢

16:00 小女郎ヶ池 遡行終了

ヘクの感想をいったりU田のアニキの話をしたり雑談をしていた。T郷は今まで来たヘクの中で一番小女郎ヶ池がきれいだったといっていた。これを機にもう一度沢メンを始めてみるのはどうだろうか。

完成編、待ってます(`・ω・´)キリッ。

16:15 下山開始

下山しようとした際、後ろにいた別パーティーに話しかけられた。どうやら同志社の山岳部だったらしい。今後共々KUWVをよろしくお願いいたします。同志社の山岳部の人に京大ですか?と聞かれた。そうですと答えると京大っぽいなって思ってたと言われた。いい意味だと信じてます。

道中平らなところ(680付近?)で赤テを見失いかけたがしっかり偵察をして赤テを発見。

17:30 下山

レンタカーの返却時間が微妙だったので温泉はあきらめて京大に戻ってから飯を食うことにした。ごめんチャイ。恒例のごとく足にはヒルがついていた。なんか例年よりヒルの生命力が上がっている気がした。あと多い。帰りしな、CLは運転で盛大に事故りかけたが、T郷の注意により回避した。これに関しては本当にすいませんでした。というわけでヘクの報告は以上です。とりあえずヤブより先に行けてよかったです。お疲れ様でした。

総評:体力面ではおおきな問題なし。ペースも標準くらいだったと思うが、おそらくランビレにかなり時間を取られたせいでコースタイムからは遅れたのだと思う(特にお釜)。ここら辺の登攀は個人の総評で述べます。RFに関しては新入生は初回なのでとりあえず勝手がわかってもらえたら1段階目はクリアできていると思います。あとは今後の山行でメキメキRF力をつけていきましょう。コツは前回特定した位置から自分がどれだけ進んだかを考えながら次のRFポイントを判断することとルンゼ以外の判断材料(沢の形状、ルンゼの勾配、標高・山のピークetc)を有効活用していくことです。また、わからない場合は積極的に相談する姿勢が大事(RFに限らずだが)。KMTは更なる精度向上と情報共有に努めましょう。こういうのは極めれば極めるほどいいので。まあ頑張りましょう。

KMT:登攀に関してだが、Topになってから行けるところでも行かないことが増えているように思う。慎重になることは確かに大事だが、なりすぎるのはよくない。おそらく慎重になるべき部分と大胆に動いていい部分の境目が曖昧になっているのだと思う。CLの感覚でいうが、Topに求められる力は詮索力と思い切りだと思うので、この2点を次回以降は意識してみると良いのかもしれない。あとはでかい声で主張をしよう。

O沢:登攀、沢の歩き方は比較的安全なルートを選んでいる気がしました。ただ、巻きでつかんでいた石は信用性が低いというかはがれかけの石だったので気を付けてください。巻きと登攀は似ている部分が多いですが、巻きの方が選択肢が多い反面、不安定なホールドやスタンスも増えます、次回以降はここら辺の詮索力を鍛えていきましょう。またSecに関してはTopが登っているときは常にTopの様子を窺うようにしましょう。

U田:全体的に強かったという印象がある。登攀に関しても特に危なっかしい点はなかったと思う。登攀でアドバイスをするとすれば、身体全体を使った動きを組み込んでいく(岩と岩の間を突っ張る、腕や太ももを利用する)となおよい。まああとはやばそうな虫とか動物だけはつかまないように気をつけてね。

NS:金毘羅と比べて安全なルートを取るようになっていた。それがいいと思う。沢の歩き方や巻きは今後の山行で慣れていくと思うので大丈夫だと思います。あとはたまにほんとに危ないことを仕掛ける(今回はハーケンの件)時があるので気をつけましょう。