20230520 金毘羅

CLのT田です。4回生CLという鬼畜な所業に心が折れていましたが、やる気に満ち溢れた1回生が3人も沢メンに入ってきたため、圧倒的なやる気がCLにも復活しました。というわけでいつもの金毘羅です。メンバーはT田(CL)、KMT(SL,top)、O沢(sec)、U田、NSです。顧問は5/20はT郷、5/21,27はHM。

5/20

7:10 入山

CL、SL、新入生は始発のバス、T郷はバイクで江文神社に集合。T郷のバイクはじきに売るそう、ライダーT郷はこれで見納めか。ハーネスをつけるなどして入山した。


7:25 ~8:30 Y懸尾根

例によって例のごとくSLが適当にザイルをほどいたため、わちゃわちゃしてなおした。まあわかる。secはしっかりとtop側のザイルにATCをつけていた。今期のsecはtopに対する殺意はないらしい。そんなこんなで新入生に沢メン伝統の結び方パワハラをしつつ、順調にシステム確認、岩の登り方講座などを教えていた。しかし、8:00ごろ、CLが手をついたところにムカデがおり、さされてしまった。アホなことにBOXによったにもかかわらず医療箱をなぜか持ってこなかったため、水で洗い流すなどのできる限りの処置を施し、Y懸尾根での工程を終わらせた後、T郷に麓の薬局まで軟膏を買いに行ってもらった。9:15ごろT郷が軟膏片手に金毘羅まで戻ってきてくれた。本当にごめんなさい。反省は最後にまとめるが、さされたのがCLだったのが唯一の救いだったと思う。この件により、最終日まで多足類におびえながら金毘羅を過ごすことに。

9:30~10:30 2ピッチ目

CLのボケナス事件によりT郷さんをこき使わせてしまったため、T郷さんにはご休憩をしていただき、CLはtopの指導をした。その間、T郷さんは新入生とお戯れをするなどしてお安らぎいただき候。

わちゃわちゃ

10:45 ジャンプ岩

金毘羅名物ジャンプ岩。この周辺には金毘羅のエセピークやエセジャンプ岩が存在する。これらをかいくぐることで遭遇できる。CLとSLとNSは挑戦したが無理だった。しかし、U田はあと一歩のところまで行き、O沢は登ってしまった。O沢、今日からお前がCLだ(まあムカデにかまれてなかったらいけましたけどね)

えーっ( ゚Д゚)

11:00~12:00 懸垂ポイント1(ビビる方?)

まずKMTにはtopでの懸垂の作法を教えた。途中停止からの登り返しもやってもらった。この間、新入生たちは懸垂下降に興味津々だった。KMTに下から懸垂の様子を見守らせながら、CLとT郷は何も知らない新入生たちを散々もてあそんでいた。しかし、一度懸垂を知ってしまった新入生たちは懸垂を恐れなくなってしまったため、CLとT郷は味のしなくなったガムを噛みつづけるような気持ちになっていた。切ない。NS曰く、足を開いて降りると安定して良いらしい。そうなんだ。

     止

12:10~13:50 Y懸

穴を掘って埋める作業。メニューをサクサクこなす。U田のやる気が半端なかった。今年の新入生は何かが違う。


14:00~15:20 懸垂ポイント2(ビビらない方?)

新入生とKMTは半マスト2回、CLとT郷は実力があるので半マスト1回とATC1回で下降した。1回目の懸垂でKMTがプルージックを手でぐいぐい引っ張りながら荷重確認をしていた。体を使って荷重確認をしてください(笑)。ザイルダウンは数人から上手いをいただいていた。something 上手い。2回目は投げなおしたりわちゃわちゃを直したりしていたが、これもまた練習。新入生たちにはT郷の美しい懸垂を見てもらったのでこれをお手本に実力をつけていくことだろう。

15:30~16:30 カルピス

予定より時間が余ったため、登ってみようということになった。KMTに挑戦してもらったがカルピスが湿気ていたためかなかなかうまく登れなかった。そして16:00ごろ、KMTが2ピン目から滑落した。間一髪secがザイルを強く引っ張ったため、地面すれすれでKMTが止まった。幸いにもKMTはけがをせずに済んだ。その後、ヌンチャクを回収し、撤収した。下山時、金毘羅の下山道のカスさを嘆いたNSがワンゲルに入ったことを後悔していた。はい、私も後悔していm…

17:00 下山

なんかよくわからん話を適度にしていたため帰るのが遅くなった。

すーっ

事件

5/21

7:10 入山

全員始発のバスで江文神社に集合。今日は戸寺で降りて金毘羅に向かった。ハーネスをつけるなどして入山した。顧問はHM。どこか(いっかく?)で食べた何か(牛?)の肉が腹にたまっていたらしい。話を聞く限りうまそうだった。

7:20~11:30 ゲート

KMTに朝っぱらから拷問を仕掛けるようにゲートに登らせた。KMTはsecの時とは打って変わって大苦戦を強いられていた。2段目のテラスに向かうまでに2時間くらいかかっていたように思う。テラスに到着後、核心部分の越え方が分からなかったのか困惑していた。この間に縦走メンがゲートにやってきた。テラスで戸惑うKMTを尻目に沢メンと縦走メンの交流会が始まっていた。NSがY懸を3回登ったことを縦走メンの新入生に語っていた。これがほんとのマウンティング。縦走メンの顧問できていたN村さんがテラスまで登ってKMTに指導してくださったが、結果的に、11:20くらいでタイムアップをむかえ一度ゲートを降りた。途中でKMTに体力の有無を聞いたりや撤退を仰ぐことを提案したりした気がするが、KMTが引くに引けない状況だったのかこのように長時間も粘らせてしまった。ここはCL的に早くおろすべきだったと反省した。気持ちが先行していたようにも思う。


行き詰まるKMT

それを眺める縦走メン

なにしてるん?

12:00~12:50 Y懸観察

KMTの休息をかねて観察をした。ここに来る道中でヘルメットが降ってきたらしい(???)。縦走メンが穴を掘って埋める作業をしていた。わかる人にはわかると思いますが、自分のハーネスを貸すのってなんとなくいやだなって思いました(これで誰かが事故ったときに罪悪感があるので。男女兼用でサイズもSS~Mまで調節できる有能なハーネスがあるので部の共同装備に追加してほしいなぁと思いました)。S藤が「CLっていいですよね^^」と言いながら下から眺めていた。わかるなぁ~~~~~^^。

13:20~16:30 カルピス

13:20 KMTに再度登ってもらった。昨日苦戦したカルピスの核心を13:40ごろ雄たけびを上げながら突破した。KMTとはもう1年が経つaidagaraであるがここまででかい声は初めて聴いたように思う。やればできるやん。その後順調に進んでいったが、14:30ごろ、5ピンの右側当たりのハングした部分を無理やり突破しようとし、その結果4ピン目くらいまでフォールした。その時、CLはKMTがかなり打ちどころが悪いような身体の打ち方(腰あたりを強打)をしているように見えたが、KMTはあまりダメージがないと言っていた。しかしながら、この状況での続行はよろしくないと判断し、HMと相談してKMTをカルピスから降ろした。


眺める皆の衆

これ誰だろ?

その後、KMTとHMには上からトップロープをおろしてもらい、支点回収をかねて新入生に登ってもらうことにした。

15:16~15:29 O沢。早い。支点回収をしつつ、このスピードを維持できるのは素晴らしい。

15:38~15:54 U田。早い2。なんというか、土方の人に見えますね。頼もしい。

16:02~16:07 NS。早すぎる。岩を登っていた。


17:00 下山

チムニー前でザイルを積む練習をした。HMの熱血指導をKMTとCLは熱心に聞いていた。KMTがしっかり履修できたはずなので問題ないだろう。

5/27

早朝

金毘羅延長戦を開始しようとしたが、KMTが大寝坊をかますという大事件が発生。CLとHMは猛烈な帰宅欲に襲われていた。が、CLとHMの気合の鬼電、スタ連により起こすことに成功。そのため、この日は各自現地集合という形になった。

CL、激闘の証

8:30 入山

この時間にはもうゲートやチムニーは先客がいた。仕方なく金毘羅を上り下りしながらカルピスに向かった。

9:30~10:30 カルピス2

この日はカルピスが乾いていた。そのためかはわからないがKMTは先週と違いサクサクと登っていった。10:05ごろ無事登頂した。やればできるではないか。このあと、支点回収の練習をかねてsecにもう一度カルピスを登ってもらった。無事登攀終了。この間、CLはtopの支点構築を手伝っていたが、その前から「いい話」が流行していた。いい話。

カルピスを登った漢の背中

手作りウエストポーチ


10:50~13:20 チムニー

チムニーいた先客がいなくなったため、チムニーに移動。ここで流動分散、固定分散、流動固定についてsecにレクチャー。その後、KMTがチムニー挑戦。しかし、テラスに行く前あたりの微妙に難しい部分で行き詰まる。CLやHMがホールドやスタンス等を指示し登れないか試したが、11:30ごろKMTの体力がつきあえなく断念。この段階で、KMTにはカルピスをあと2回登ってもらうことで完成させることを決断した。

KMTとHMにはチムニーの上に行ってもらい、トップロープで新入生たちには登ってもらった。この時、隣にいた強い団体と空気を読みあいながらザイルダウンなどをした。新入生たちに沢メンの誇り高き文化である台湾料理屋やチムニーの実家について語っていると隣の強い団体の人達も台湾料理屋いいですよね~と乗ってくれた。やはり台湾料理屋は山ヤにはびこる至高の文化、後世に伝えていかなければならない。

12:15~12:28 U田。チムニーの圧倒的正解ルートをすんなり見つけ実家に帰省。素晴らしい。

この間、NSがATCを落とすという世紀の大犯罪を犯した。反省してください…

12:38~12:46 NS。チムニー前のテラスによるルートを選択し、テラスを堪能。この後、核心にうつる前で詰みルートを取ってしまいCLは少し慌てたが、謎のアクロバティック横移動により正規ルートに復帰。割と危ない気がするが、まあ初回だしこのスピードで登れるならOKか。

13:09~13:18 O沢。O沢はあと一回どこか登れば完成だったので、チムニーを登ることを拒否していたが、U田に最近実家に帰れてないんでしょ?などと説教され、実家によることを決意。テラスを堪能しつつ、正規ルートをたどり無事登頂。O沢はこの段階で一応完成。

みんな早くない?



町の電気屋さん

NS

O沢

13:30?~16:00 カルピス3

topとsecのビレイが微妙に完遂できていなかったのとNSとU田があと一回メニューをこなせていなかったこともあり、topが登った後の支点回収をそれぞれNSとU田に依頼してトップロープでもう一度カルピスに登ってもらうことにした。また、時間的にもカルピスで完成させて余った時間でゲートを登るということにした方がいいと思ったのでそうした。

13:55~14:20 KMT。どうやら前回が湿りすぎていた説があり登れなかったのだろう。お手本通りに登っていた。

14:25~14:47 secのエイトをU田に付け替えスタート。ここでフォール練習をしてもらった。U田はどう落ちたらいいのかと戸惑っていたが、なぜか3回フォール練習したことのあるCLがいたので懇切丁寧に落ちろと指示した。ザイルの強さを実感したはず。多分。そのあとはサクッと以下略。

15:20~15:45 KMT2。休憩した後スタート。穴を掘って埋める作業。先ほどと同じ感じで登って終わった。

15:50~16:02 secのエイトをNSに変更。NSはそんなに登った感じはしないのに体力が意外と減っていることに驚いていた。気づかないうちに体力って消耗するんですよ、不思議だね。

この段階で金毘羅は完成。やったね。

16:40~17:10 ゲート

日没は19:00くらいだった気がしたが、金毘羅は暗くなりつつあったので時間の許す限りで新入生たちにゲートに挑戦してもらうことにした。この時CLはKMTとゲートの頂上に移動し、HMには下に行ってもらった。

16:50~17:03 O沢。登っている途中で一度ザイルが大きく張った。おそらく、ゲートの核心で踏み外したのだろう。しかしペースは至って順調。サクッと登った。CL的には来期topになるO沢に登ってもらえると嬉しいと思っていたので良かった。O沢曰く、じゃんけんで勝利したから1番目になったとのこと。うーん、これは持ってる男。

もう少し粘りたかったがさすがに暗いので下山を決意。

17:24 下山

HMが金毘羅終了の舞(セイキンダンス)を奉納していた。また、HMは次の日も縦走メンの顧問で金毘羅に行く予定があったのでKMTに遅刻の禊としてBOXにザイルと登攀用具などを置きに行くことを強要していた。

長々とどうでもいい話を挟みつつ金毘羅の報告は以上です。次回は奥美濃かヘクでお会いしましょう。

寝るO沢

お疲れ様です

総評・アドバイスなど(初回なので書いた)

CL:責任を負うということをもっと自覚すべきだと思いました(特に医療箱、2日目のゲートの件)。今回は運が良かっただけですが、実際partyメンバーが今回のような事態になっていたら山行そのものが白紙になってしまうので、リスク管理は常意識して行動しよう。あとはこう、過去の山行に対する知識を今後は多く蓄えておきましょう。

KMT:とりあえずお疲れ様でした。登攀に関して、体全体を使って周りをもっと探索するといいと思います。オートロックでザイルを引くのが緩い気がするのでもっと引くようにしてください。あとはSLになったので主張を声を大にしていう練習をしましょう。CLの判断がおかしいと思ったら引き留めるのも一つの役割です、どしどし主張してください。secとの連携も同じくです。O沢に積極的に相談を持ち掛けましょう。

O沢:全体的に安定した登りをしていたと思います。secとしては暇になるときもありますがtopがつながっていることを忘れないように注意は常にはらっておいてください。また、topとsec間でコミュニケーションをとることが重要になるので、KMTにバシバシ主張を押し付けてくださいその他は信頼感のある強さがあったと思います。来期はSLとtopになるので、沢メンの知識(特に読図)を蓄えてがんばりましょう。

U田:登攀に関して言うとO沢とNSの中間に位置するタイプだと思ってます(適度に大胆で安定を取る感じ)。今期は読図をバシバシ頑張りましょう。あとこれはめちゃくちゃ重要なので述べておきますが、ヤスデを素手で触るのはやめてください、CLは多足類が嫌いなのでぶちぎれる可能性があります、本当に。お願いします(懇願)。

NS:登攀力はかなり高いです。特に足のつま先のグリップを活かして登っていたように思います。ただ、CLの感覚としてはもう少し安全なルートをとることを考えた方がいいようにも思いましたが、個人の感覚なので大胆さでカバーしてしまえば問題ないと思います。とにかく今期は読図を鍛えましょう。