20221015_ヘク

メソバー:HM(CL)、T田(top)、KMT(sec)、N村さん(顧問)

例によって例の如く、10/15に沢のpart1で比良はヘク谷に行って参りました。めざせヘクモンマスター。

0600過ぎ
 駐車地着。眠い。ハーネス等装備を身に着ける。

0618-0657 渡渉練習
 安曇川右岸の河原が広くなっている気がする。左岸の斜面も来るたびに削れていて1年もすればなくなってしまいそう。
 topが後ろ向きに歩いていたので横向きに歩くように伝える。secのKMTに下流方向に渡渉すると教えたら下流に行きすぎていた。ついでにザイルの積み方も教える。

0658 入渓
 適当にRFをして入渓。この時点で既にパーティ4人のヘク遡行回数は計13回を数えていた。全身がヘクになってきた。こんなにヘクに行っているくせに滝と滝の間の地形を全然覚えておらず、CLは「こんなんやっけなぁ~」と終始首を傾げており、傾げすぎで頭がもげる場面もあった。
 T田の遡行速度は去年のスピードを考えればだいぶ速くなっている。これからの予備合宿及び合宿でもコースタイムぐらいでは遡行できそう。

0718-0822 2条8m
 親の顔より見た2条8mでランビレ。今回はtopとsecしかランビレをしないのですぐ終わるとCLは高を括っていた。
 まずsecがハーケンで支点を構築する。ハーケンには長い手をつけること、ハーケンの向きなどを教えた。ヘクのリスは相変わらずボロボロで難儀する。顧問がtopの上での支点の指導のために先にフリーで登った。次いでtopが登る。これまたカムが極まるリスが見つからずシャワーを浴び続けて苦労していた。みんな嫌な思いをしてきたのでお前もしろ。
 topが上でオートロックを作って、secがハーケンを抜く段になったが、ザイルが強く張られすぎており、secは遠いハーケンを抜けなかった。上に伝えるのも面倒なので、CLが抜いた。secが支点を回収しながら登った後を、CLがフリーで追いかけた。

secハーケン抜けない問題の解決法
 正直どのタイミングでsecが笛を吹いたのかをよく覚えていないが、おそらくインクを解除した時点で吹いてしまい、ザイルが引かれてしまったと考えられる。そのため、topのオートロック完了または最後の中間のセルフ確保の笛が上から聞こえたら、secはインク解除・支点解除の全ての作業を終えて登る準備が整ってから笛を吹くべきでである。

 ランビレを終えて次のイベントははお釜の滝…のはずだったが問題発生。ズルズルの斜面の右岸巻きを始めてしまった。ズルズルの斜面でズルズルしているうちに、topから落石が降ってきて、顧問の脚に命中してしまったのである。随分と痛そうだったが、歩行に問題はないということで遡行続行。巻きを諦めて左岸側に行くと、水線から容易に進めた。
 これは全員が周囲をよく見ていなかったこと、CLが巻きでええやろなどと適当なことを言ってしまったのが原因である。反省。パーティ全員がルートをよく考える。

0910-1045 お釜の滝
 やっとの思いでお釜の滝に到着。なんか水量が多いような気がする。secがビレイをしてtopが登り始める。2段目の先でこのままではザイルを張ったときに岩でザイルが削れてしまうのではないかとCLが気付き、岩を回避するようにピンを取れとtopに向かって叫ぶが、いかんせんここは滝。身振り手振りでもなかなか伝わらない。そこでCLはT田のいるところまで登って要件を伝えた。初めからこうして入れば時間を浪費することはなかった。頭を柔らかくしよう。
 topの登攀後、いつもの如くtopの笛がよく聞こえんなあと言いながらsecは支点回収に掛かったが、どうにもハーケンが抜けないようで10分以上かかっていた。しかしCLは既に中段まで登ってしまっており、降りるのもリスキーなので寒いなあなどと言いながら待っていた。やっとの思いでハーケン回収後はサクサク登攀。特に問題はなかった。

1115 2段15m
 いつもここは右岸から行っているが、関西起点には左岸巻きと書いており、実際左岸の壁に赤テがあるので観察してみたが、右岸より容易なようにはとても見えないのでいつも通り右岸巻き。1段目のバンドから巻いてテラスに立ち、2段目は左側のチョロチョロ水線を直登。ここはなかなかにテクニカルだが全員無事突破。前期にCLはここでお助け紐を出してもらったが、難なく登れた。ヘクの七不思議。

1126 18m
 いつもの如く左岸巻き。斜面がズルズルして気持ちが悪い。

1139 ヘツリ大会跡地
 顧問とCLがヘツリ大会を開催。普通にもはや跡地ではない、という可能性がある。CLは大会初参加。これ以降も顧問とCLは積極的にヘツリ大会を開催していた。

1200 RF・5分レスト

1225 植林小屋

 ここら辺で気色の悪いオタクたち約2名が「さかなー!」などと叫んでいた。これが水族館であったならば到底許されるべき行為ではないが、ここは沢。沢の法は沢メンである。「チンアナゴ~!」と叫んでも許される。自由の世界、沢。

1240 O和田ルンゼ
 T田が「ここ入っていったってすげえ」と感心していた。

ヘツリ大会跡地(?)

1250 赤茶の滝
 各自めいめいのルートで突破。

1310-1355 ランビレ練習岩壁
 ランビレ練習岩壁でランビレ練習を行った。いいランビレの練習になった。
 KMTのハーケンを打ち込む甲高い音が秋の源頭部のこだまする。音のソノリティ。

 ランビレ練習後は小女郎ヶ池まで詰めあがる。色づき始めた木々と青空のコントラストが美しい。詰めあがりの美しさはヘクの美点である。

1420-30 小女郎ヶ池・遡行終了
 土曜日の割に人がいない。登山はオワコン。時代はe-sports、ヴァーチャル・登山。歩き出そうとしたころに、小女郎ヶ池にアベックがスポーンした。

 稜線からの景色は美しい。やはり登山は稜線の景色を楽しんでこそである。縦走がしたい。

1551 下山
 見知った道を歩いて下山。下山地点の橋が封鎖されていた。

 下山後、てんくうに飽きたCLが雄琴温泉に行こうと主張し、出発したが、雄琴温泉の入浴料は沢メンには高すぎることが判明。南進論から北進論に転換し、一行は比良とぴあに吸い込まれていった。620円。

オーシャンビュー

 大きな問題もなくpart1のヘクを終えることができました。だいたいコースタイム通りでペースも問題ないでしょう。
 N村さんは顧問ありがとうございました。これで7回目ですね。