20220828堂倉谷

8/28-29で堂倉谷を遡行してきました。2日目は天候悪化のため、エスケープ下山しました。メンバーはHM(top)、T田(sec)、KMT、T郷(CL)、H本さんです。写真はこちら 

BOXに1:00集合で1:30に出発した。5:15に大台ヶ原ビジターセンターに到着したのだが、大台ヶ原ドライブウェイは濃霧に包まれており、運転がとても怖かった。

6:00 霧も幾分和らいだビジターセンターを後にし、入山した。

6:30-6:35 日出ヶ岳 ここまでは下界の様相を呈しており、河原町でも見かけそうな格好をした人もいる。

8:00-8:10  堂倉避難小屋 ここら辺から徐々に日が差してきて、今すぐにでも沢に入りたくなる。登山道がひたすらに長い。1ヶ月半ぶりの沢ということもあり、コンディションに不安を抱える人もいたが、戦いの中で成長するという謎の励まし方が見られた。

9:00-9:10 堂倉滝 大きな釜を持つ、容赦のない滝だった。真夏日に釜で泳ぐのは気持ちいいだろう。

9:15-9:40 レスト 2個目の橋手前の整備された巻道を辿って堂倉滝をまいた。まき登りが終わり、レールが見えてきたときにアクシデントが発生した。T田が右足に力が入らないと言って、急減速してしまった。そこで、大レストをとり、T田の足の様子を見ることにした。撤退も考えたのだが、T田に聞くと、足に痛い場所などはなく、ただ力が入らないということなので、運動不足から来るものだろうということで、入渓することを決断した。入渓して、しばらくしてもペースが上がらず、足の様子が芳しくないようなら、引き返して撤退するつもりであったが、幸いにもその後は特に問題とはならなかった。

堂倉避難小屋

堂倉滝

11:06 7m 泳いで滝の右側に取り付き直登した。簡単だった。

11:06-11:30 30m 左岸巻き

12:40-12:50 斜10m 泳いで右岸から登る。過去の記録を見てもザイルを出したり、苦労しているpartyが多くいるので不安だったが、多少の寒さを我慢して泳げば難しくはなかった。しかし、見たところ、残置のある左岸は緊張感ある登りとなると感じられた。

7m, 30m

7m滝 右側を登る

斜10mのアプローチ(泳ぎ)

斜10m 右岸を登る

13:49-13-55 岩間3m 二つの巨岩の間の少し奥の方に小さな滝がかかっている。右側の巨岩の上を登るようにしてまいた。自前情報がなければ突破に苦労していただろう。

14:18-14:30 斜15m 2015年のM里partyは左岸から巻いていたが、右岸から巻くようにして登ることも可能。HMとH本さんは右岸から、それ以外は釜沿いをへつるようにして左岸に取り付き登った。

岩間3m

斜15m

15:49-16:02 堰堤 右岸を大きく巻いた。途中に残置のロープもあり快適な巻きだった。

16:32 林道出会 ここから1時間かけてアザミ谷出会まで行ってもよかったのだがメンバーの疲れや増水、明日の天候のことなども考えて、高台であり、エスケープ下山しやすい林道出会でCSをすることにした。なお水場もあった。

濡れた衣服を着ているよりも上裸の方が暖かかった。泳ぎの多い沢では着替えを持って行くのが吉。

19:00頃に就寝した。

堰堤

4:00 起床 小雨が降っていたので、遡行の可否を話し合った。1時間ほど経つと雨は止んだものの、曇天で、前回のヤブを思い出させる。今後、土砂降りとなる可能性を考えると、これ以上遡行を続けるよりは、エスケープ下山をして、なるべく遡行時間を短くする方が良いという結論に達した。

6:15 escape下山開始

7:05 堂倉避難小屋

9:25-9:35 日出ヶ岳

10:25 大台ヶ原ビジターセンター

日出ヶ岳

前回の山行から期間がだいぶ開いたため、メンバーの体力が著しく減っていた。自分はそこの点を甘く見ていたので、山行前にメンバーに体力作りをしておくように声をかけていなかった。また、大台ヶ原の天候は変わりやすく、山行前日になっても次の日の天気が急変するということがよくあり、天候判断がかなり難しかった。日程的には2週間近く空けておいたのだが、それでもescape下山となってしまったことを考えると8月の堂倉谷遡行には1ヶ月ぐらいの余裕が必要なのかもしれない。

結果的にエスケープ下山とはなってしまったものの、関西起点では1日での遡行についても想定されており、かつ2011年度には未実施ではあるが完成編として堂倉谷を1日で遡行する計画も存在する。また、日程的にも余裕がないため、この山行を完成編として認めてもらえるかどうか及び今後の措置について臨時役員会で話し合いたい。


堂倉谷については、水が透き通っていて今まで見た沢の中でも一番の美渓だった。しかし、泳ぎが多い沢ということもありもう少し暑い時期に行きたかった。

お昼の営業時間ギリギリの台湾料理屋に駆け込み、無事水線直登を完遂できた。

HM:前回の奥口に比べて、判断に迷うようなところでも積極的に進んでみるという姿勢がみれてよかった。あとはもう少し、体力・気力をつけてほしい。天候判断などについて意見を言ってくれて助かりました。ありがとう。

T田:登攀技術に関しては安定しており、ルートどりなども自分で考えることができている。あとは、圧倒的体力をつけたT田が楽しみだ。

KMT:体力・気力は申し分ない。巻きや登攀など技術的な側面が上達すると完璧。

H本:いくつかの共同装備を持ってくれてありがとうございました。天候判断についての意見もありがとうございました。