20220702-03_夜叉ヶ池〜三国岳〜大樽尾

7/2-3に奥美濃で藪漕ぎをしてきました。メンバーは、HM(top)、T田(sec)、KMT、T郷(CL)でした。薮の試練フルコース。

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本来は6月の上旬に行くつもりだったのだが、夜叉ヶ池登山口までの林道を塞ぐ雪渓が溶けておらず、クソ暑い7月に行くことになった。前日の揖斐川町の最高気温は38℃だったのを見て泣きそうになった。また、登山道までの林道の開通(年によって1ヶ月近く変わる)は今年は7月16日らしいので、下村さんからの勧めにより、福井側から入山することにした。福井側の林道は比較的早く開通する。

20:00 BOX集合、テントに合うポールがなかなか見つからない。木曽駒ヶ岳に行くNK村がいた。ヤブに連れて行けばよかった。

21:00 出発。 自分が軍足を忘れていたので途中で自宅に寄った。ごめんなさい。

1:00 夜叉ヶ池登山口(福井側)着。 途中のラムーでN村さんが足を挫いたのだが、客人だったこともあり、パーティメンバーだけで行くことになった。駐車場は大台ヶ原ビジターセンターの4分の1ぐらいの大きさ。トイレ、水場は完備。星がとても綺麗だった。自分とHMが車外で雑魚寝。熊の目撃情報ありと書かれた看板があった。

3:45 起床。

4:35 入山

6:20~6:35 夜叉ヶ池 心肺的には登山口からここまでが、一番きつかった。夜叉ヶ池から夜叉丸までの道中がハイライト。木曽駒ヶ岳もこんな感じなのかな。

夜叉ヶ池

7:20 レスト中に、熊の唸り声のようなものが聞こえた。怖すぎた。とりあえず、大声を上げながら即行動を再開して、その場を離れたが、しばらく歩いていたら、すぐそばのヤブを何かが駆け抜ける音がした。多分イノシシ。もしかしたら熊。鹿ではない。その後、三国岳に着くまで、数度唸り声を聞くことになる。

9:50 三国岳 この頃からKMTの歩行ペースが顕著に落ち始めた。脱水症・熱中症を疑ったが、特に疑わしい症状は見られなかったので、小松原の様子を見て、レストを40分に1回ほど挟むようにした。本人曰く、歩行中に眠くなるそうだ。三国岳までは登山道よりはやぶやぶしてるが、踏み跡はある。

10:20 大レストを取ったのち、入ヤブ。水制限開始。

12:17 左千方 暑すぎる。過去一で暑い。雲一つない青空綺麗だな。だんだん水に見えてくる。

舞空術(KMT)

はぎあとのような

三国岳

左千方

14:53 ジャンクションピーク ここまでにみんな疲れ切っていた。

16:20 CS1 良いテン場があり、メンバーも疲れ切って、干物みたいになっていたので行動終了。

18:00 就寝 熊が怖かったので食糧はテントの中に入れた。テントの中は信じられないぐらい暑かった。

3:40 起床 雨が降っていた。ここには、ちょうど良い天気は存在しないのか。雨が小雨になるまで待機した。

5:20 出発。 出発してから、数分したら昨日の唸り声が再び聞こえた。ほんとに怖すぎた。みんな(自分とHM)が大声をあげ続けた。正しいことをしているのかは知らない。命の危機を感じたら、声を上げるしかないのだ。

6:00~6:30 冷静にルーファイもしながら無我夢中で藪をかき分け進んでいたら、唸り声に加え、雷の音も聞こえてきた。カオス。まあ、正確には唸り声は20分ぐらい聞こえていなかったのだが、心情的には似たようなもの。さらに、周りはガスっており、進行方向の把握もままならなかった。尾根から降り、雷が止むまで待機することにした。このレストで皆の心も幾分落ち着き、メンタル的にもだいぶ回復した。山を見渡す限りのガスが覆っていたのだが、なんとか進行方向を把握することができた。次第に、ガスもなくなり、大樽尾も見えてくるとパーティの士気も俄然上がった。

7:15~8:30 再び雷が鳴り、尾根筋から避難。雨もどしゃ降りになり、山にいることが信じられないほどひどい天気になった。雷が止む気配も全くなく、昨日のペースから考えても今日中に下山することは難しく、予備日の使用が現実味を帯びてきた。いつまでもこんなところにいてもどうしようもないので、CS可に向かおうとしたところ、雷の音がパッタリと止んだので、再び雷が鳴る前に出来るだけ進もうということにして、猛スピードで歩くことにした。

9:06 大樽尾 この頃には小雨になっており、ガスも大分晴れてきた。予想外に良いスピードで進めており、今日中下山が見えてきた。

10:30 911m 早すぎる。KMTも昨日とは別人のようなスピードで歩いていた。彼は眠るとムキムキになるタイプだった。topを交代し、T田が先頭になった。最初の方は少し、戸惑っているようだったが、今からtopを任しても問題なさげだった。この後は下山まで、見方によっては、登山道だと言えるほど薮が薄くなる。

12:00 下山 惜しい。もう少しで午前中下山だった。