個人山行 北鎌尾根

2018/7/30~31

メンバー:S木、S(部外),O(部外)


コースタイム

7/30 快晴昼からくもり

5:20上高地-6:00明神-6:35徳沢-7:24横尾-8:40槍沢ロッジ-10:00大曲-11:24水俣乗越-14:07北鎌沢出合-17:15北鎌のコル(CS1)


7/31 快晴昼からくもり

3:00起床-4:05出発-7:30独標巻き終わり-11:55槍ヶ岳-12:30槍ヶ岳山荘-15:20ばば平キャンプ場-17:20横尾(後0)

高校の友人であるS(信州大)とO(大阪府大)に誘われて北鎌尾根に行ってきました。

それほど難しくないと聞いていたので気軽に行ってしまいましたが別の理由でめちゃくちゃ後悔しました。

長らく行かれていないと思うので簡単なメモ程度に記録しておきます。


前日にOと18きっぷで松本まで移動し、その日はSの下宿に泊まった。台風と人身事故で大変な目に遭った。

1日目は沢渡までSの車で移動、そこから上高地まで乗り合いタクシーで移動した(上高地は年中マイカー規制)。9人乗りジャンボタクシーに9人で相乗りしてひとり900円、バスだと20分後な上に1250円なので時間的にも経済的にもだいぶ得をした。

早速面倒になってきたのでここからは箇条書きで。

30日

・僕は車の中にハーネスを忘れてきた。仕方ないので無しで行くことに。決して恣意的に忘れた訳ではない。

・上高地から横尾まで初めて歩いたが心が折れそうになった。なんやねんあの林道歩き。

・水はばば平キャンプ場でひとり3L汲んだ。Oは4L汲んだらしい。

・水俣乗越の時点で疲れて東鎌尾根からescapeしたくて仕方なかった。

・天井沢の下りは最初ザレザレ、その後単調で水のない河原歩き。地獄か。途中雪渓のトラバースあり。水は北鎌沢手前で出てきた。

・前日まで台風だったせいか北鎌沢は水量豊富であった。北鎌沢はコルまでダイレクトに突き上げる上に下が見えるのでたくさん登った気になれるが、なにぶん標高を600mも上げないといけないのできつい。いつまでたっても終わらん。これも最後の方が地獄。

・夕食は各自。僕とSはカップ麺、Oはフリーズドライ。あと僕はベーコンも食べた。その後即就寝。アプローチだけでもう披露困憊。

・非常に暑かった。

天井沢(奥は剱か?)

雪渓のトラバース

31日

・3時起床、4時出発。最初はリヒト山行。15分ほどで不要になった。僕の朝食は餅とベーコンの残り。

・バリエーションとはいえ人気ルートだけあって踏み跡はしっかりついている。登山道と変わらん。踏み跡を辿ればよい。

・登攀力が必要な場所はほとんど無し。たまーにピークを直登したりするが、三点支持で問題なし。高度感のあるトラバースは少しあるものの技術的には簡単。

・眺望は非常に良い。

・ピークを巻く場合はだいたい岐阜側から。

・独標も巻いた。たぶん直登してもそんなに難しくない。

・槍直下の最後のチムニーの登りで申し訳程度にザイルを出した。Sのリードでほぼ山頂まで。一応登攀的には核心だが不要っちゃ不要。僕は120スリングで作った簡易チェストハーネスとプル―ジックで中間。ピッチグレードⅢくらい?

・山頂直前でガスった。間に合わず。残念。

・都市伝説かと思っていたが本当に拍手で迎えられた。

・この日のうちに上高地まで降りるつもりだったが横尾で完全に心が折れた。ここで後0。

・非常に暑かった。

満月だった

山頂で華麗にガスる

そんなわけで、北鎌尾根はカスでした。もっと正確に言えば、北鎌それ自体は良い所でしたがアプローチがカスでした。北鎌のアプローチはいくつか考えられますが、多分どう行ってもカスです。登攀力より体力の方がよっぽど大事です。登攀は金毘羅レベルで十分。一応のザイルワークは要りますが、縦走メンでも十分可能なレベルです。でもお勧めしません。めっちゃ疲れるので。行くなら水俣乗越で西表の展望台の如く進むかどうか意思確認することをお勧めします。あと1泊2日で行こうとするのは無謀なのでやめましょう。あと尾根って暑いですね。半袖は非推奨。最後にルート断面図を載せておきます。明らかに横尾までの歩きが長い。バス通してくれ。

disってばかりだったので最後にきれいな写真でも。

断面図。水平距離40kmって…。高低差は1日目2500m、2日目2100m。